破竹の勢いで様々な作品に出演中な声優・花月さやさんにインタビュー!!
美少女ゲームヒロインの魅力を際立たせる声優の皆さんのリアルな姿にお話を聞いていく、BugBug本誌の人気コーナー『BugBug声優STATION』。5月号では、デビュー5年目でぐんぐん活躍の場を広げている花月さやさんが登場!! 様々な貴重なお話を聞くことができたぞ。ここではその一部を紹介しよう!!
▲2021年にメインヒロイン抜擢、すでに数多くの作品に出演する成長著しい花月さやさんにお話を伺ったぞ
アイドル声優に憧れてハマった深夜系アニメ
高卒後の状況を目指し演技の勉強とバイトの日々
花月:今回のBugBugさん、インタビューだけでなく付録DVDにもコーナーがあるんですね。
──そうなんです。花月さん出演作品を10タイトルピックアップして、おいしいシーンを収録しました。
花月:ありがとうございます。嬉しいです。読者の皆さん、ぜひ楽しんでください。
──告知、ありがとうございます(笑)。ではさっそくお話を伺っていきますが、そもそも花月さんが声優を意識し始めたのはどういう経緯があってだったのですか?
花月:きっかけは『鋼の錬金術師』にハマったことです。それで『アニメディア』や『声優グランプリ』を買うようになって、アニラジを聴くようになったら自然とアイドル声優ファンになっていました。田村ゆかりさんとか堀江由衣さんが大好きになりました。
──上京するのは高校卒業後ですか?
花月:そうですね。だから高校時代はレッスンを受けながら、一所懸命アルバイトをしていました。お金がかかることは分かっていましたから。それで卒業後に上京して、声優の専門学校に入学しました。
──それは声優事務所の養成所ではなく?
花月:専門学校です。それで卒業の時に声優事務所を集めてのオーディションがあって、その結果アニメ系の声優事務所に入ることになりました。そこでレッスンを受けながらモブやガヤでのお仕事をさせていただいたんですが、「私はどんなに頑張っても田村ゆかりさんや堀江由衣さんみたいなキラキラした声優にはなれないな」って悟って、事務所も2年ぐらいで辞めることになりました。
──目指していたのは、やはりアイドル声優だったんですね。
花月:そうですね。キラキラしたかったですねえ(笑)。
▲紙のBugBug5月号に付いているDVDには花月さやさんが出演する作品の美味しい場面を動画で収録!!
コロナがきっかけで諦めた声優の夢をもう一度
花月:事務所にいた頃、メイド喫茶とアニソンDJバーで働いていたんですが、だんだん「オタクが集まって楽しんでいる」場を作ることを楽しく感じられるようになってきたんです。こういう形でオタク産業に関わっていくのもいいなって思い始めた頃にコロナ禍に入って。
──ああ、2020年ですね。
花月:それで今まで楽しかった仕事ができなくなったんですね。コンカフェもDJバーも開店できなくなり、コスプレイベントも難しくなった。どうしようかな?と思った時、「やっぱり二次元の中にいかなくちゃダメだ」と。それでもう一度声優をやろうと思ったんです。それでアトリエピーチに入ることになりました。
──アトリエピーチは18禁メインの事務所ですが、そういったお仕事への抵抗はなかったんですか?
花月:全然(笑)。自分が好きだったアニメが美少女ゲーム原作だとこの時には知っていましたし、美少女ゲームシンガーも大好きで、アニソンDJバーでは榊原ゆいさんとか栗林みな実さん、KOTOKOさんの曲も結構かけていたんですよ。そしたらお客さんから「この歌手が好きなら、このゲームやりなよ」って教えてもらったり。なのでちょうど美少女ゲーム自体にも興味を持っていた頃だったんです。
──なるほど、抵抗どころか好きになっていた(笑)。
花月:そうですね。それでアニソンDJバーのお客さんに水野七海さんのファンがいて、サイン色紙をすごく自慢されたんですよ。それで水野七海さんを調べたら、当時アトリエピーチ所属で、それで面接を受けることになったんです。
▲デビュー5年目ながら、ここ1年半の主な出演作品だけで二桁にのぼる売れっ子声優に
早くメインヒロインを任されるように
なってもっと長くスタジオにいたい!!
──面接ではこれまでの経緯も話されたんですか?
花月:はい。こういう専門学校から事務所に入ったんですけど、まだ基本もできていないのでレッスンからお願いします、と。それでアトリエピーチの桃塾で2年間レッスンしました。
──そんな花月さんのデビューは2020年の『トリニティ×カラミティ ~淫らな躾と終わる世界~』(エスクード)です。
花月:まだレッスン生だった頃ですね。突然台本を渡されて「お願いします」って(笑)。『トリニティ×カラミティ』には水野七海さんが出ているので、それが嬉しかったんですよ。自慢されてから気になって調べているうちに水野さんのファンになっていて(笑)。「あ、水野さんと同じ作品だ!!」って、オタク丸出しで喜んでしまいました。
──初めての収録はいかがでしたか?
花月:緊張しました。どう呼吸していいのか分からなくなったんですね。渡されたのが「偽エルシャ」で、水野さんが演じるエルシャの偽物という悪役でした。登場してすぐにやられてしまう雑魚キャラだったんですが、水野さんキャラの偽物ということもあってテンションが上がりました(笑)。
──実際にゲームが発売された時はいかがでしたか?
花月:嬉しかったですよ。秋葉原の店舗さんにも行って、作品のポスターを見つけたらこっそり写真を撮ったりして。でも嬉しかったんですけど、セリフ数も少なかったので収録はあっという間に終わってしまったんですよね。それで「早くメインヒロインを任されるようになって、もっと長くスタジオにいたい!!」とモチベーションが上がりました。
▲デビュー前から美少女ゲームが大好きだった18禁作品をメインとするアトリエピーチに入り、レッスン生の段階ですでにデビュー!!
認知度が大幅に向上したみるくふぁくとりー作品出演
──そんな花月さんですが、出演された作品の中でも転機になったものがあると思います。そういうゲームをぜひご紹介いただけますでしょうか。
花月:最初はみるくふぁくとりーさんの『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界おっぱいメイド学園!』です。この作品では初めてイベントに参加させていただいたりもしました。Xのフォロワーさんも増えて、リプを沢山いただくようになりました。それまでは自分を見てくれる人なんてそんなにいるはずがないと思っていたんですが、この作品に出させていただいたことで、ファンの方と接する楽しさを知ることができました。
──みるくふぁくとりーといえばキャラが多いゲームで有名です。収録などはいかがでしたか?
花月:『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界おっぱいメイド学園!』ではそんなに大変ではなかったんですが、4月に発売される『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界おっぱいバニー学園!』では二役を担当するので大変でした。でも楽しかったですよ。
──そちらも楽しみです。『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界おっぱいメイド学園!』にお話を戻しましょう。
花月:ミュンミュンちゃんを収録するのは楽しかったですね。エッチシーンが多いので大変でもあるんですが、明るい作品なので楽しさの方が大きかったですね。
──みるくふぁくとりーは、その前に『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界超エロサキュバス学園!』にも出演されていましたよね。
花月:はい。こちらはサブキャラでした。でもサブキャラで出演させてもらったメーカーさんに次はメインで呼んでいただけるというのは嬉しかったです。それと面白かったのが、『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界おっぱいメイド学園!』で私が美少女ゲーム声優をやっていることを伝えていなかった人たちにもバレはじめました(笑)。
──それはどういった方たちに?
花月:バイトしていたコンカフェのお客さんやスタッフの女の子たちに、「なんかおっぱいのゲームに出てる?」って言われて(笑)。普段は美少女ゲームの話なんかしない人たちにも言われて、みるくふぁくとりーさんに出演して知名度が上がったのかなって嬉しくなりました。
▲『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界おっぱいメイド学園!』(みるくふぁくとりー)で一気に認知度がUPしたという花月さん。コミケのみるくふぁくとりーのブースでは巫女服でコスプレもしていたとのこと
通常シーンの難しさやシーンに合わせた演技指示も
──それ以降ですと、どのあたりの作品が印象に残っていますか?
花月:エスクードさんの『悠刻のファムファタル』も印象に残っている作品ですね。この作品はエッチシーン以外のお芝居が難しかった。言い慣れていないセリフがたくさんありましたし、ミステリー作品なので、「今のセリフにどこまで情報を込めていいのかな」とかも考えました。ここはと思って秘密をにおわせると「ちょっとにおわせすぎですね」ってリテイクが入ったり、セリフに裏の意味があったり。とにかく普通のお芝居、一つ一つのセリフが本当に難しくて、常に全集中という感じでした。この作品から、「エッチシーン以外も楽しんでもらいたい」という気持ちがより強くなりました。
──これまた大きな影響を受けたお仕事だったんですね。
花月:私生活でアニメを観ていてもセリフの裏を考えるようになりましたし、ドラマを見ても俳優さんの動きの意味まで考えるようになりました。萌えアニメから離れ始めたのもこの頃ですね。表現を学ぶためにドラマや舞台を見るようになりました。
──『悠刻のファムファタル』は作品の中でキャラの名前が変わったり、メイド服を着ている時と着ていない時、さらには外出している時で一人のキャラが様々な表情を見せてくれる作品でした。
花月:謎の多い作品でもあるので今でもどこまでしゃべっていいのか悩んじゃうんですけど(笑)、ものすごく良い経験になりました。まだまだ勉強しないといけないなって思いました。
▲アダルトゲームでありながらストーリー性が強いミステリー作品である『悠刻のファムファタル』(エスクード)。意味を含ませるセリフなど、芝居を強く意識するきっかけとなった
オタ活を続けるから理解できるファンの様々な気持ち
──これだけたくさんの作品にキャスティングされると、準備も含めて大変そうだなあとも思います。
花月:でもどの収録も、大変より楽しいの方が勝ってしまいますよ。オタクが喜ぶものを作りたいといとか、「このキャラがこういうしゃべり方をしてくれたら可愛い」とか「こんなセリフを言ってくれたら嬉しい」とか、自分がオタクな分そういう萌え散らかす気持ちが分かるので。私が出演したゲームを遊んでくれた人がそういう気持ちになってくれたら嬉しいですよね。
──なるほど。そんな花月さんですが、収録に挑むルーティーンなどはありますか?
花月:ルーティーンとは違うかもしれませんが、お仕事のある日は自分のテンションを上げるために好きなアイドルの曲を聴きながらお化粧したり、時間があれば歌ったりストレッチしたりですね。
──ちなみに今聴いているアイドルは?
花月:FRUITS ZIPPERさんとか。「自分可愛い」って感じの曲、あるじゃないですか。そういう曲を聴くと自信が湧いて、テンションが上がってくるので、仕事前に聴いています。
──それは凌辱系作品でもですか?
花月:はい、テンションを上げたいので。Mielさんの作品の時は女芸人さんの動画を見て、羞恥心の壁を壊してからスタジオに向かいますね。豚にでも牛にでもなるぞ!!って(笑)。
▲自分の趣味・性格にマッチしたキャラクターは楽しんで演じることができるという花月さん。『ママハハは息子を愛してる!2』(ANIM)はまさにハマり役🎵
演じたキャラクターがたくさん愛される声優を目指して
──プライベートについてもお聞きしますが、オフの時間などは何をされていますか?
花月:アイドル声優さんのライブに行っています。榊原ゆいさんのライブは定期的に通っていて、2月のバレンタインライブも昼夜通しで参加してきました。榊原ゆいさんのライブに参加するとマリオカートのスーパースターみたいに無敵になれる気がするんです。まさにパワースポット。榊原さんのライブに参加することが聖地巡礼みたいなものなんです(笑)。自分がそういう経験をしているので、私もイベントなどで誰かのパワースポットになれたらいいなって思っているんです。
──榊原ゆいさんと実際にお会いしたことがあるんですか?
花月:小倉結衣さんの20周年イベントに榊原ゆいさんがゲストでいらっしゃっていて、そこでご挨拶をさせていただきました。お仕事でご一緒したことはないんですが、でぼの巣製作所さんの作品で私の妹キャラを榊原さんが演じられていて、「私の妹が榊原さん!?」ってビックリしたし、嬉しさとプレッシャーを感じました。
──交流のある声優さんなどはいらっしゃるんですか?
花月:お世話になっているのは小倉結衣さんで、色々教えていただいたり、食事に連れて行っていただいたり。同じ事務所ですと、赤月ゆむさんとか梅宮ここさん。一緒の作品に出演することも多いんですが、お二人の演技を勉強させていただいたので、声をかけていただけると嬉しいですね。またオタクみたいですけど(笑)。あとは乙倉由依ちゃんと黒瀬アイルちゃんは話していても楽しくて、一緒に旅行したりもしました。
──ということで色々伺ってきましたが、そろそろお時間です。最後に花月さんが声優という仕事をしていての楽しさを改めてお聞かせください。
花月:やっぱり自分が演じたキャラクターが沢山の人に愛してもらっているんだなという実感を得られた時ですね。イベントやSNSで感想をいただいたりすると、次へのモチベーションにもなります。「花月さんが演じたこのキャラが好きです」と言っていただくたびに、声優をやってよかったなって思いますよね。
▲花月さんが出演する最新作、『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界 おっぱいバニー学園!』は4月25日発売!!
まだまだ興味深いお話がいっぱい!! 本誌で全文をチェック★
まだまだ多数の作品の収録の思い出や、小倉結衣さんのYouTube番組『美しょゲの声優の中の人の中』との出会いによる仕事の心構えの変化などを語ってくれた花月さやさん。カラー4ページにびっしりなインタビューは、とてもここで全ては載せきれないボリュームなので、ぜひ本誌で全文を確認してほしい。大好評の直筆サイン色紙プレゼントもあるので奮って応募してみよう!!
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