声優を目指し多くの作品で活躍するまで、そして彼女にとって印象的なタイトルとは!? 結城ほのかさんに根掘り葉掘り聞いてみた!!
BugBug本誌で掲載されている、美少女ゲーム業界で活躍する人気声優に根掘り葉掘りといろいろ聞きだす「BugBug声優STATION」。1月号では結城ほのかさんが登場だ。甘やかし系ヒロインを演じさせたらピカイチの彼女のこれまでとこれからを、7ページを使ってみっちりと伺った。その内容の一部を特別にここでお見せしよう!!
▲甘い恋愛作品からハードな凌辱作品まで様々なタイトルに出演し、今現在も演技の幅を広げ続けている
声優のきっかけは『D.C.』のことり
学校ではオタク友達と情報交換
──結城さんはデビューから8年になりますが、結城さんが美少女ゲームの存在を知った経緯を教えてもらえますか。
結城:実は結構前から知っていたんです。というのも私は中学時代に『D.C.~ダ・カーポ~』の大ファンで、白河ことりちゃんが大好きだったんです。
──それはアニメ版の『D.C.~ダ・カーポ~』ですか?
結城:そうですそうです。女の子がいっぱい出てくるハーレムアニメが好きだったんですよ。それでことりちゃんの画像をパソコンで検索していたら、黒下着のことりちゃんが出てきて(笑)。ことりちゃんがこんな事になってるってオタク事情に詳しい友達に聞いたら、「それは美少女ゲームっていうんだよ」って教えてもらったんです。
──それでは、存在自体は中学生の頃から知っていたわけですね。
結城:そうなりますね。でも辿り着くまでには、まだまだ時間がかかっていますよ(笑)。
──そうじゃないと問題がありますもんね(笑)。ということはいわゆる深夜アニメのファンだったんですか?
結城:そうです。『君が望む永遠』なんかもアニメで見ていました。その頃は美少女ゲーム原作のアニメが多い時期で、周りの友達もよく見ていたんですよ。
──ということは、アニメは大好きで?
結城:そうですそうです。早く家に帰ってアニメを見なきゃっていうオタクでした(笑)。オタク友達ともアニメイトの情報交換をしたりしていました。
──その友達というのは、オタク系サークルか何かで一緒だったんですか?
結城:実はもう中学時代から「声優になりたい!!」って思っていたので、放送部に入っていました。それで皆で放送劇を作ったり、漫画を音読したりしていましたね。
▲幅広い役どころを演じている結城ほのかさん。Triangle作品ではもはやレギュラーの貫録すらあるね
高校卒業後は働きながら養成所へ
最初の事務所はナレーション系
──では、声優の勉強を始められたのも早めだったんですか?
結城:いえ、実際に勉強を始めたのは高校を卒業した後で、介護福祉士として働きながら、週末だけ養成所に通い始めました。
──介護福祉士をしながらというのは、かなり大変だったのではないですか?
結城:めちゃくちゃ大変でした。ただ勤務先がデイサービス系なので夜は仕事がありませんでしたし、日曜日はお休みだったので、それで養成所に通う日々でしたね。
──養成所を卒業後はすぐに事務所に入られたんですか?
結城:実は通っていた養成所は事務所が運営していたんですが、そこには入れなかったんです。それで一般公募していた事務所に応募して、所属することになったんです。
──そこはアニメ系が強い事務所だったんですか?
結城:いえ、ナレーション系がメインの事務所だったんです。ゆくゆくはアニメ系の仕事もとるようにするからということで入ったんですが、その「ゆくゆく」がなかなか来なくて(笑)。「今は我慢の時だ」って言われていたんですが、お仕事はナレーションや舞台が多くて。私は「お兄ちゃん」って言いたいのになあって思いながら仕事をしていました。
──そういった中で、どのようにゲームの仕事に繋がっていったんですか?
結城:結局その事務所ではアニメやゲームの仕事はできなかったんですよ。それで事務所を辞めて、アトリエピーチさんが募集していたので応募したんです。
▲年下キャラを演じて「お兄ちゃん」と言って見たかった結城さんだが、望みが叶うまでは時間がかかった模様
アトリエピーチ養成所1年目でデビュー
先輩のサポートを受けて重ねたキャリア
──アトリエピーチは美少女ゲームに強い事務所ですよね。その事はご存知で?
結城:はい、知っていました。アトリエピーチ所属の声優さんのブログもずっと読んでいたので(笑)。それでアトリエピーチさんにお世話になることになったんです。
──それはすぐに声優としての所属ですか?
結城:いえ、最初は養成所に入りました。大野まりなさんが先生をしていて、教わっていました(笑)。その1年目の時に『DS9 ディベートスクールナイン』(蛇ノ道ハ蛇ソフト)でデビューさせていただきました。
──まだ養成所生でデビューですか?
結城:はい。ただこれは、メーカーさんが「まだデビューしていない声優を使いたい」ということだったそうなんです。私の1年上の先輩たちはみんなデビューされていたので、それでいただいた仕事でした。それでもデビューしたことで、レッスン生からジュニア登録に上げてもらえました。
──アトリエピーチは美少女ゲームメインの事務所ですよね。養成所でHシーンの演技や技術なども教えてもらえるのですか?
結城:はい。「今日はみんなでイくレッスンをしましょう」みたいな感じで、「まず、あなた」「いく~~」、「次、あなた」「いく~」「もうちょっと伸ばした方がいいかな」とか。私の時は、なかせひなさんが教えに来てくださっていました。
──縁のあるお名前が出て来ますね(笑)。そういうレッスンを受けての初めての収録ですが、現場はいかがでしたか?
結城:Hシーンなんかもレッスンは受けているとは言っても現場は初めてですよね。なので変に気合いが入りすぎちゃって、いきなりクライマックスみたいな演技をしちゃったり(笑)。「もはや出産みたい」って言われて、大野さんがブースまで入ってきてアドバイスをくれたんです。本当にありがたかったです。
▲すでに多くのメジャーな作品に出演している先輩たちの指導の元、養成所からいきなりの抜擢!!
憧れのメーカーからの仕事が大きな転機
ロングシリーズのメインヒロイン起用も
──そんな結城さんですが、これまでのキャリアの中でご自身にとって転機になった作品を教えていただけますか?
結城:はい…最初の1本はやっぱり『D.S. -Dal Segno-』(CIRCUS)ですね。自分が好きだった『D.C.~ダ・カーポ~』を作ったメーカーさんからお声がかかったという事で、本当に嬉しかったんです。ひまりちゃんのコスプレをしてイベントに出たりもしましたし、海外の方から声をかけていただいたり、色々な経験をさせていただきました。
──収録はいかがでしたか?
結城:大変でした(笑)。もちろん楽しかったんですが、デビュー1年でCIRCUSさんの新作に出していただけるということで、プレッシャーが凄かったんですよ。しかもメインヒロインですから。
──どういう経緯で仕事が来たのですか?
結城:よく分からないんですよね。ある時マネージャーさんに「CIRCUSさんに挨拶に行くから」って言われて事務所に伺ったんです。そこでCIRCUSのディレクターさんとお話をして、「今後どんな役をやりたいんですか?」「ピンクのふわふわした女の子をやりたいです」とか(笑)。その後「決まりました」って連絡をいただいて。実はボイスサンプルを聴いて、それで会社に呼んでいただけたみたいなんです。
──ということは、挨拶と言っても面接というか顔合わせみたいなものだったのではないですか?
結城:今思えばそうなんですけど、その時は普通に挨拶回りで「失礼します」「よろしくお願いします」「失礼しました」くらいだと思っていたんです(笑)。
▲『D.C.~ダ・カーポ~』の大ファンでそれが声優を目指すきっかけのひとつとなった結城さんにとって、CIRCUSからのお仕事はそれは感無量であったはず
──ちなみに『D.C.~ダ・カーポ~』が好きだってことは伝えたんですか?
結城:それはもちろん伝えました。マネージャーさんが「好きなアニメ」とか「好きな声優」とか「声優になったきっかけ」とかまとめてくれていたので、それを元にお話ししました。
──好きな声優は誰と答えたんですか?
結城:堀江由衣さん(笑)。
──ことりですもんね(笑)。
結城:そういうこともあって、プレッシャーは凄く感じていました。でも収録は本当に楽しくて、CIRCUS作品で、しかも好きなタイプのキャラだったのも嬉しかったです。
──先ほど「イベントではコスプレもして」と言われていましたが、ファンと直接会う機会ができたのはいかがでしたか?
結城:楽しかったです。直接ファンと会えるので、感想も直接言ってもらえるんですよね。この辺りは顔出しOKにしているからだなあって実感しました。
──この時期ですと『魔法戦士ネクストイグニッション』(Triangle)のスイートキッス役も担当されていますよね。
結城:この作品もとても大事な作品になりました。この後シリーズが続いて、ずっとスイートキッスを担当させていただいています。もちろん作品を重ねてスイートキッスは成長しているんですが、これだけ長く同じキャラを担当させていただけるのはなかなかありませんよね。本当に貴重な経験をさせていただいている作品です。
▲Triangleの『魔法戦士シリーズ』は長年にわたるシリーズ作品。また他にも同社の『アークブレイバー』にも結城さんは参加しているぞ
可愛さ表現の研究をして臨んだ収録
甘やかし系ヒロインが増えるきっかけに
──それ以降の作品で転機になったタイトルはありますか?
結城: 2019年の『スタディ§ステディ』(ま~まれぇど)と、2021年の『D.C.4 Plus Harmony ~ダ・カーポ4~ プラスハーモニー』(CIRCUS)ですね。
──ではまず『スタディ§ステディ』からお聞かせください。
結城:『スタディ§ステディ』で私が担当した茉衣ちゃんは凄く可愛い女の子なんですよ。
──確かにま~まれぇど作品ですからね(笑)。
結城:そう、みんな可愛いんですけど、茉衣ちゃんは妹系の後輩キャラで、シナリオも可愛いし絵も可愛いんです。なので声もそれに負けないくらい可愛くしなくちゃと思って、収録前に自分で録音して、色々研究して収録に臨んだんです。「ありがとにゃんにゃん」ってセリフがあるんですけど、どうやったら可愛く聞こえるかで色々試しました。ギャグっぽくならないか、あざとすぎず可愛く聞こえるか。他にも可愛さのポイントになるセリフがあって、それを色々研究しました。収録、楽しかったなあ(笑)。
──研究の成果はいかがでしたか?
結城:収録ではすぐにOKをいただくことができました。研究の成果が出てよかったです。『スタディ§ステディ』は人気のある作品で『スタディ§ステディ2』も発売されましたよね。そういう作品に出演できたというのも嬉しいです。ユーザーさんからも「『スタディ§ステディ』でファンになりました」みたいに言ってもらえることが多くて、そういう点でも私の代表作の一つになっていると思います。
▲可愛いキャラ好きな結城さんが可愛いキャラを演じてくれてプレイヤーは可愛さに悶える…全員が幸せ♫
憧れのシリーズに出演決定で大号泣
プレッシャーに負けない楽しい収録に
──そして『D.C.4 Plus Harmony』ですが、こちらは先に一般作品が発売されていて、担当声優も違っていますよね。
結城:諳子役でしたが、一般版では加藤英美里さんが担当されていて、本当にプレッシャーでした。私の声になったことで、これまで諳子を好きだった人が「なんか違う」みたいになったらどうしようって。大好きな『D.C.』シリーズのナンバリングタイトルというだけでプレッシャーが凄いのに、もう一つ乗っけられた感じでした。
──収録の際は一般版の声を意識するような指示などはあったのですか?
結城:それが一切なくて、「自由に演じていいですよ」って言っていただけました。なので私なりの諳子を演じたつもりなんですが…。
──多少は引っ張られた感じですか?
結城:実は『D.C.4~ダ・カーポ4~』が発売された時、「新作がPCで遊べる!!」ってさっそく買ってプレイしていたんですよ。もちろんその時は18禁版でキャスティングされるなんて思っていなかったわけですが…。なので無意識のうちに寄せていってしまったところがあるかもしれません(笑)。
──ファンならではですね。実際に『D.C.4 Plus Harmony』の出演が決まっていかがでしたか。
結城:ずっと好きなシリーズに出られるというので、本当に嬉しかったです。事務所から電話で「決まったよ」って連絡をいただいたんですが、その場でもう全然可愛くない泣き声で泣いちゃいました(笑)。収録の時も、『D.C.』であることや加藤英美里さんの事も意識しないで行こうと…「意識しない、意識しない……『D.C.』…ニヤァ」みたいな感じで(笑)。
▲ついに大好きだった『D.C.』シリーズへの参加が叶った作品。冷静でいようと思っても嬉しさを押さえきれない?
作品に大きく絡むサブキャラの思い出
初のお姉さんキャラで仕事の幅も拡大
──最近の作品では何かありますか?
結城:最近ですと2022年の『ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-』(きゃべつそふと)と、今年発売された『性感エステ 灯-AKARI- マキ(28)』(ぱじゃまエクスタシー)ですね。
──ちょっと意外な作品も出て来ましたが、まずは『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』からお話を伺いましょう。
結城:この作品では金髪のノアちゃんを演じているんですが、彼女は作中で死んでしまうんですね。私、一度死んでしまうキャラを演じてみたかったので、その願望が叶った作品です。サブキャラですが作品の中で重要な位置付けになっているキャラなので、とてもやりがいがありました。
▲「一度死んでしまうキャラを演じてみたかった」という結城さん。それまでやったことのない役に積極的にチャレンジする姿勢が今も成長を続ける秘訣なのかも
──『性感エステ 灯 -AKARI- マキ(28)』は意外性のあるチョイスですね。
結城:この作品ではしっかりおねえさんキャラをやらせていただきました。スタジオ入りする前に自分の中でもキャラを作っていったんですが、「もっとおねえさんでもいいですよ」って言ってもらえたので、リミッターを外して頑張りました。
──タイトルにもありますが、28歳のヒロインというのは、これまで担当した中でも最高齢なのではないですか?
結城:そうかもしれませんね。実際可愛いお姉さんキャラなのですが、それを意識しながらもしっかりとお姉さんキャラをやらせていただきました。そのせいか、この作品発売後から年齢の高めのキャラも振っていただけるようになったので、私にとっては大きな転機になった作品と言えますね。割とSっ気のあるキャラなんですが、それもこれまであまりなかったので楽しかったです。
▲可愛いキャラで高い評価を得てきた結城さんだが、この作品で新たに仕事の幅を広げることに成功。これからは年上のお姉さん役も増えていくかも
作品ごとに成長してゆく結城ほのかさんがこれからやってみたいことは…などなどはBugBug本誌で掲載!!
…と、今回かなりたっぷりお見せしたけど、BugBug1月号の「BugBug声優STATION」は7ページという大ボリュームのインタビューとなっているため、これでもまだ一部なのだ。他にも収録に際してのお話やプライベートのこと、やってみたいことなど結城ほのかさんに詳しくなっちゃうお話がいっぱい。ぜひ本誌で全文を読んでみてね!!
▲結城さんの出演作でいま旬なのは、先日発売されたばかりの『天瀬島は色恋ざかり』(Liaison)。BugBugでも大プッシュ★
▲直筆サイン色紙プレゼントも!! BugBug本誌の紙版に付いているアンケートは蚊は機に記入して応募しよう
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