とりあえずこれだけは宣言しておきますが、中島大河の項目を作ってほしいと思っているわけではありません
このコラムのお仕事、第◯回にどんなことを書くというのは、ご依頼をいただいた段階であらかじめ決めておりました。
第6回の今回は、キャラクター制作についてふわっと語ろう──と思っていたのですが、それに着手する直前、とあることに気付いてしまいました。
第1回ではじめてプレイしたエロゲーとして『W.L.O.世界恋愛機構』という作品について軽くお話ししましたが、なんとその記事を引用元として、Wikipediaの『W.L.O.』の項目の『評価』部分に私の名前が載っているではありませんか。
いや“評している”じゃないんですよ。中島ごときの感想がなんの参考になるねんって話です。非常に感銘を受けましたーって、あまりにもふわふわしすぎです。そもそも中島大河の個別項目もないんですよ? シナリオライターの中島大河って誰だよってなりません?
私が業界に入った当初、よく口にしていた目標は「Wikipediaに個別項目ができるくらい著名なライターになる」でした。
しかしですねえ、それは目標にはならないって怒られちゃったんですよ。だってその気になれば自分で自分の項目を作れるじゃないですか。
当時は完全に「自分で作る」という考えが頭から抜けており、指摘されたときはハッとしましたね。以降、上記は目標から除外しました。
結局デビューから10年ほどが経ち、中島大河の項目は一切作成されないまま今日を迎えております。
なんかこういう風に書くと「誰か作って!」って催促しているような感じですが、そんなことはないわけではないです。あります。誰か作ってください。俺はWikipediaに個別項目があるんだぞっていう有名人面をしてみたいです。
ただし、この記事を引用して「本人が作れって言ってた!」みたいなことは絶対の絶対に記載しないでください。なんか格好悪いじゃないですか。自分で自分の項目を作るというのも同様です。そーゆーのは自然発生的に作られるべきだと思うのです。ここにそんなこと書いている時点でちょっとアレなのは分かっていますけど。
とはいえ実際に項目を作成するとなっても、書く情報がない気がするんですよねえ。記載できるのは参加作品くらいじゃないですか。
生年月日は伏せていますし……公表している私自身の情報って出身地くらいですかね。宮城県大崎市(旧古川市)出身です。あとは名前ですねえ。ペンネーム=本名なので。それから血液型A型っていうのもどこかで言ったような気がします。
うん、公表している情報の範囲内だとマジで書くことないですね。経歴だって「ゲーム業界に入る前は温泉旅館で働いており、そこを退職して有限会社AKABEi SOFT2に所属、退職して以降はフリーランス」……以外に特筆することはありません。実はバンド組んでインディーズで活動していたけど音源も出せずに解散したとか、元々は子供向け絵本作家の原作をしていたけど作画担当と揉めて一度廃業したとか、役者志望で舞台に上がっていたけど業界のパワハラに耐えかねて諦めたとか、そういうことも一切ありません。
もうちょっと経歴を深堀りしましょうか。
両親はどちらも教師です。それから妹が2人と弟が1人いる四人兄弟の長男です。前述のとおり宮城県大崎市で誕生しました。生年は伏せますがうるう年の日の生まれです。
小学校時代は空手を、中学校・高校時代は野球をしていました。
空手を始めたのは格闘技をしていた祖父の影響です。黒帯を取得しましたが、大会には四度出て全部初戦で敗退しています。
野球は幼馴染みに誘われて始めました。ポジションが捕手と一塁手。チームとしては地方大会ベスト4が最高到達地点です。
学生時代は総じて、自分で言うのもなんですが優等生でした。成績も良好でしたし……得意だったのは現代国語ですね。高校時代は東大を狙えるとまで言われました。逆に苦手だったのは英語。中学時代はまだ平均レベルだったのですが、高校に入ってから成績が急降下して、テストも全部赤点でした。
高校卒業後は大学に行く資金がなかったため公務員を目指しましたが試験に落ちてしまい、最終的には地元から少し離れた旅館に就職しました。
同時期に当時の交際相手の影響で以前から興味があった弓道を始めました。最終的な段位は二段です。交際相手とは二段取得直後に破局しました。
弓道に一区切りついた辺りで、これまで興味のあった文章執筆と、音楽制作をほぼ同時に始めました。文章は母の友人であるコラムニストさんに弟子入りして学び、音楽は妹が持っていた型落ちのシンセサイザーを譲り受けて独学で開始しました。VOCALOID作品の投稿とかもしていたんですよ? バンドは組んでいませんでした。
で、旅館に勤めながら諸々の創作活動をしていたのですが、コラム第1回にもちょろっと書いたように当時の社長と喧嘩をして退職してしまいました。そこから3ヶ月ほどニートをして、2014年に前所属会社様に就職し、その直後にデビューをしております。
そこから2019年までお世話になり、その後に退社してフリーランスに転向。どこにも所属しないで活動し続けて現在に至る……という状況となります。
趣味は読書と散歩とシーシャ。特技は強いて言うなら漬物作りです。座右の銘は『夕焼けに鎌を研げ』です。
資格は上記の空手黒帯や弓道二段の他にも、大型自動車免許と危険物取扱乙四種、アロマテラピー検定二級を所持しております。
……よし、これくらい書いときゃWikipediaの経歴部分もある程度埋まるでしょう。
さて、上記の経歴ですが赤字になっている部分があると思います。
その部分には2割ほど真実を混ぜましたが、8割は嘘です。
……もし本当にWikipediaに中島大河の項目を作成してくださる方がいても、上記は参照しちゃダメですからね?
どれが真実か知りたい奇特な方は個別でインタビューをお願いします。
まあ今回は自分自身のことを虚実織り交ぜて書きましたが、キャラクターを制作する際もこんな感じで経歴を設定します。
何月何日にどこで生まれたとか、両親はどんな人物で兄弟は何人いるのかとか……あとは性格とか趣味とか座右の銘とか癖とか、もっと深堀りするなら信仰する宗教とかも設定します。
基本的には現代日本ベースで考えますが、もしファンタジー作品の場合だったらまずきちんと舞台設定を構築し、その世界で生きているキャラクターたちという前提で考えていきます。
やっぱり振る舞いというのは、それまでどんな環境でどんな風に育ってきたかで決まりますからね。
前回のコラムで書いた「ヒロインが着用する下着の方向性」に関しても、まず根底には「その子がどういう性格でどんな下着を好むか」があります。確かに中島自身の好みによる要望はありますが、その要望もまずヒロインの性格ありきなのです。
最近だと、それこそ病気や手術経験といった健康状態に関する部分や、受賞歴・前科といった現在の行動に影響を与えそうな細かい部分も設定表に明記するようになりました。
私の話ですが文字書きを志すようになったのは小学校時代に作文で賞をいただいたのがキッカケの1つですし、かつて受けた頭部切開手術の影響で未だ月に1回病院に通っていますからねえ。
……ということで、あらかじめ話そうと決めていた内容に、Wikipediaの件やら自分の経歴やらを無理やり絡めて書いてみました。
まあ、私の言うことなんて真に受ける必要はありません。キャラクターの作り方なんて人それぞれだとは思います。私自身もう少ししたらちょっと作り方を変える予定ですしね。日々研鑽し変化をしていかなければならないのです。
ってか、他の人たちってどうやってキャラ作ってるんでしょうね。私が知りたいくらいです。教えてもらえたら躊躇なくパクります。パクるというか試すと言った方が正確ですね。人には向き不向きがありますので。他人のやり方が自分に合っているとも限りません。
最終的には、そのキャラがきちんと動けば、それでいいと思います。
……最後に書きたいことを書くまでだいぶ遠回りしてしまった気がします。ってかなんでWikipediaの話から入ったのかも書いているうちに忘却してしまいました。
とりあえずこれだけは宣言しておきますが、中島大河の項目を作ってほしいと思っているわけではありません。
あと次回はがっつり宣伝する予定です。
コラムのご依頼を受けた時点でそうだと決めていましたので。
▲中島大河氏は2014年8月に『できない私が、くり返す。』(あかべぇそふとすりぃ)でシナリオライターとしてデビュー。詳しい経緯はコラムの第1回に書かれていて、そちらも抱腹絶倒モノなので要チェック!!
中島大河
フリーランスのシナリオライター・作家・漫画原作者。いわゆる物書き。美少女ゲームでは2014年に『できない私が、くり返す。』(あかべぇそふとすりぃ)でシナリオデビューして以降、純愛系・癒し系・感動系の名作を数多く手掛けている。代表作は、『働くオトナの恋愛事情』(あかべぇそふとすりぃ)、『なちゅらるばけーしょん』(hibiki works)、『はるとゆき、』(あかべぇそふとすりぃ)、『自爆カノジョ ~彼女は隠れて身悶える~』(Hending)、『Secret Agent~騎士学園の忍びなるもの~』(ensemble)、『まどひ白きの神隠し』(Lump of Sugar)、『僕と先生の個人授業』(あざらしそふと+1)、『俺の瞳で丸裸!不可知な未来と視透かす運命』(HULOTTE)、『ラブピカルポッピー!』(SMEE)、等多数。2026年3月には『リルカは幾重に夜を彩る』(シルキーズプラス)がリリースされ、圧巻のクオリティで美少女ゲームファンの話題を集めている。
▲9月25日(金)に秋葉原のカフェ・トリオンプにて19時30分より開催されるトークイベント「電妄トークライブ」に中島大河氏のゲスト出演が決定。主催者もまだ知らない「どうしても話したいこと」が語られるらしいので、気になる人はこちらからチケットを申し込んでぜひ参加しよう!!
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