BugBug2月号『BugBug声優STATION』では相模恋さんに全7ページのロングインタビュー!!
美少女ゲームのヒロインたちの魅力をさらに高める声優という存在にスポットを当てる、BugBug本誌の人気コーナー『BugBug声優STATION』。
BugBug2月号では2024年に数々の人気タイトルにキャスティングされた相模恋さんが登場!! 全7ページのロングインタビューとなった、みんな気になるその内容。その一部をここで紹介しよう。
▲今回は今年でデビュー10周年となる相模恋さんにインタビュー★
アニメ好きで声優に憧れていた子供時代
──2025年は相模恋さんのデビュー10周年目なんですね。おめでとうございます。
相模:ありがとうございます。流れに身を任せながら突っ走ってきたから、あっという間にこんなにたっていたんだって驚きました。周りに支えていただいてここまでこれました。
──そんな10年を振り返っていただければと思うのですが、その前に相模さんが声優というお仕事に興味を持たれたきっかけを教えてください。
相模:明確にこの時っていうのがなくて、小さい頃からふわーっと憧れ続けていたなあって感じなんです。元々アニメが好きで、深夜アニメも見るようになり、ラジオを聴き始めて…。その中で「自分は声優になるぞ!!」みたいに思ったことはないんです。夢ではあったけどそれと現実は別だよなって思っていて。それがある転機で「夢、追いかけてみようかな」ってなったんです。
──深夜アニメとなると、美少女ゲーム原作も多かったですよね。そんな作品も見ていましたか?
相模:『D.C. ~ダ・カーポ~』とか見ていましたよ。でもゲーム原作とか全然知らず、「可愛い女の子が出てくるなあ」くらいですね。歌も好きでしたし。それに親も『D.C. ~ダ・カーポ~』を知っていたんですよ。理由は謎なんですけど(笑)。だから『D.C.5 Plus Happiness ~ダ・カーポ5~プラスハピネス』(CIRCUS)に出演が決まった時は嬉しくてお母さんに報告しちゃいました(笑)。
▲深夜アニメを見ていた時に大好きだった『D.C. ~ダ・カーポ~』、その最新作に声優として出演!!
大きな病気を得て、夢の実現へ一念発起
──それはおめでとうございますですね(笑)。話を戻しますが、そんな相模さんが声優を志すようになったきっかけはなんだったのですか?
相模:実は私、歯科衛生士をやっていたんです。その時に子供向けに虫歯予防の紙芝居を作ってそれを披露していたんですけど、子供の前で演じるのが楽しかったし、周りからも「いいね」って言われたりして。
──それで声優になってみようかと?
相模:いえ、さすがにそこまでではなくて、そのまま歯科衛生士を続けていたんです。そんなある日、病気になってしまって。ひと昔前なら大病って言われるような病気で、このままだと何もせずに死んでしまう。それなら自分の好きなことをやらなきゃと思って、声優になろうと決めました。
──病気が転機になったんですね。病気はその後、どうだったんですか?
相模:今では普通に治る病気ですし、ずいぶん前に完治して何も問題はないです。
──それは良かった。そこから一念発起して声優を目指して、専門学校に入るわけですか。
相模:そうです。歯科衛生士時代の貯金で入学して、アルバイトをしながら通っていました。
▲かつて大病を患ったことで人生観を変え、声優になったという相模恋さん。自分が本当にやりたいことを目指し、今では多くの作品に出演する人気声優となった
声優専門学校で事務所社長との運命の出会い
──専門学校は何年通われたんですか?
相模:2年です。実はその専門学校で、なかせひなさんが講師をされていたんですね。その出会いがあって今ひなさんが代表をされているHoney Rushに所属しているんですよ。
──なるほど。でもHoney Rushさんのお仕事に18禁ゲームがありますよね。それは問題なかったんですか?
相模:18禁のお仕事を意識したのは専門学校に入ってからですね。それ以前もそういうアニメやゲームがあることは知っていましたが、あくまで知っているだけ。それが専門学校に入ったことで、具体的な仕事として認識しました。それで調べたら、アニメ化されて見ていた作品が結構あったんですよ(笑)。『君が望む永遠』とか『らいむいろ戦奇譚』とか『闇と帽子と本の旅人』とか。普通に見ていたので、びっくりですよね。
──確かにその辺りは知らなければ普通のアニメ作品として楽しめますよね(笑)。そこからデビューとなるわけですが…。
相模:最初は何本かアプリゲームの仕事をいただきまして、その後に『DS9 ディベートスクールナイン』(蛇ノ道ハ蛇ソフト)でパッケージデビューとなります。これはメーカーさんのオーダーが「パッケージソフトでデビューしていない声優」ということで、Honey Rushでその条件に該当するのが私しかいなくて名前を上げていただいたら決まった、という感じですね。
──では『DS9』前にエッチシーンの収録などは経験済みだったんですね。
相模:そうですね。だから特に抵抗はなかったです。演技の一環と考えていました。
▲専門学校時に講師をしていたなかせひなさんに声をかけていただき、アプリゲームを何作か経験したのちに『DS9 ディベートスクールナイン』でパッケージゲームデビュー!!
エッチシーンは基本を学んでから自己研鑽
──それでもエッチシーンの収録は他の演技とはまた違った技術などを求められますよね。
相模:そうなんですよ。そこはHoney Rushの養成所で色々教えていただきました、それと専門学校時代から講師のひなさんがどんな仕事をされているか知っていたので、その時に教えてもらったこともあります。今でもわからないところは相談して、ひなさんの技術を教えてもらっています。まだまだ足りないですけどね。
──初パッケージ出演がメインヒロイン。収録はいかがでしたか?
相模:やっぱり大変でした。パッケージのメインヒロインだと、アプリゲームとはセリフの数がぜんぜん違うんです。収録スタジオもHoney Rushの外は初めてだったので怖かったです。しかもテーマがかなり尖っていて、私が担当した萌奈はミリオタだったのでそっちの知識も入れなきゃいけない。事前に調べて台本にメモをしていたんですけど、もう収録前から台本がぐちゃぐちゃでした(笑)。
──そんな『DS9』が発売された時の感想はいかがでしたか?
相模:嬉しいんですけど、現実味がない感じでしたね。それで勇気を出してお店まで行ったんですが、並んでいるのを見て「本当に発売されたんだ」って実感しましたね。それからSNSで感想なんかを検索して、ニヤニヤしていました(笑)。
──その後もメインヒロインでの出演が続いていますよね。
相模:ありがたいことに。しかもLump of Sugarさんやあかべぇそふとすりぃさんなど、錚々たる人気ブランドのお仕事もあって、自分で大丈夫かなって思いながらもめちゃくちゃ頑張っていました。
▲その後も様々な萌えゲーブランドで可愛くてほんわかしたメインヒロイン役として活躍することになる
デビュー2年目から人気ブランドに出演
リアルイベントを通してファンとの交流も
──そんな相模さんのこれまでを作品で振り返っていただければと思います。転機になった作品などをお聞かせください。
相模:最初に『恋想リレーション』(Lump of Sugar)です。人気ブランドの作品というのももちろんですが、この作品で初めてイベントに参加したんです。地方も回ったんですが、実は私それまで関東をあまり出たことがなかったんですよ。初めての九州、初めての飛行機ということで、ワクワクしつつビビりつつ(笑)。まだ美少女ゲームの世界自体、何も知らない時期だったというのもありますね。それでも作品やブランドのファンの方と直接会うことができましたし、コミケにも初めて参加できたりと、沢山の経験をつめた作品でした。実は自分の担当キャラが初の抱き枕カバーになったのも『恋想リレーション』の陽葵ちゃんが初めてなんですよ。これも嬉しかったですね。
──それくらい展開があると、ユーザーの間での相模さんの認知度も高まったんじゃないですか?
相模:そうですね。Lump of Sugarさんの作品ですし、イベントで沢山のファンと触れ合って、初コスプレも披露しました(笑)。SNSも頑張っていたので、初期の頃から私を応援してくれる人にとって『恋想リレーション』がきっかけという人は多いかもです。
──さて、次の作品ですが…。
相模:これはぜひ挙げておきたいんですが、Lass Lunaticさんの『乱れ雪月華 ~月夜の淫舞、狂気の契り~』です。この作品で、初めて痛みを感じているヒロインを担当したんですが、この時に指導していただいたことが今の演技のベースになっているかなと思います。
──なるほど、この作品以前は純愛系やイチャラブ系の作品ばかりですね。
相模:なので収録もかなり苦労しました。お腹の力の入れ方とか、これまでやってきた演技と全く違うんですよね。なかなか出来なくて、結構大変でした。でも逆に、「ここまではできるんだ」っていうのが分かった収録でもありました(笑)。
▲様々な作品の収録でそれまで挑戦したことのなかった演技を求められ、挑戦してきた相模さん。「自然体の演技」を求められた『DEAD DAYS』(CLOCKUP)の収録は楽しいけれど難しかったという
大人気ブランドの新作にも続々と出演決定
感情移入しすぎてライバルキャラが嫌いに!?
──他の作品だといかがでしょう?
相模:どうしてもきゃべつそふとさんが続いてしまうんですが、『ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-』。ルビイちゃんは外せないですね。しらたま先生の原画なんですが、ルビイちゃんは先生が普段あまり描かないタイプだけどめっちゃ可愛くて、私のストライクっていうのもいいですよね(笑)。
──色々な情報が詰まっていますね(笑)。
相模:しかもしかも、ルビイは主人公たちの敵キャラという立ち位置なんですが、ヒロインなのに敵って珍しいじゃないですか。「That's 敵」をやれたのが楽しかったですね。ただ困ったのが、あまりにもルビイに感情移入しすぎて、収録している間、私も本当に他のキャラが嫌いになったんですよ(笑)。作中で和解するんですが、「和解するの? 許してあげるの? 優しいねえ、ルビイちゃん」って感じで。でもルビイが許すなら許すしかないじゃないですか。気持ちの折り合いをつけるのが難しかったですね(笑)。
──そこまで感情移入してしまいましたか。
相模:こんなこと珍しいんですけどね。でもルビイちゃんは飄々としながらも内面ではヒロインへの憎しみが強かったから、やっぱり引っ張られちゃいますよね。
──2025年2月には『ジュエリー・ナイツ・アルカディア -The ends of the world-』も発売されます。同じルビイ役で出演されますが、やはり思い入れも強そうですね。
相模:もちろんです。ルビイちゃんファンの皆様にも、「また出るよ。私もみんなも嬉しいね」って感じです。ファンディスクやアプリゲームの追加衣装での出演とは、また違う感慨深さがあります。今回は立ち位置も変わってくるので、そこも楽しみにしてほしいですね。
▲他のヒロインたちを嫌っていたルビィ。相模さんはルビィが好きすぎて演技を超えるほど彼女に感情移入してしまったとのこと
キャラの可愛らしさを大事にがモットー
苦手なクール系キャラも前向きにトライ!!
──様々な作品のお話、ありがとうございました。ここからは相模さんについて、さらに深掘りしていきたいのですが、相模さんが声優の仕事で一番大切にしていることというのは何でしょう。
相模:「その子の可愛らしさや仕草を大事にすること」ですかね。その可愛さが感じられる仕草が声に乗るかどうかは分かりませんが、そこまで意識して演じたいと思っています。キャラの特徴、可愛さ、そのキャラらしさを大事にしていきたいと思っています。
──そんな相模さんがやりやすいキャラ、難しいキャラはありますか?
相模:例えば『D.C.5』の白河ちゃんみたいな、ふわふわした「That's 可愛い」ってキャラは、自分の中で「こんなキャラ」って理想像があるのでやりやすいです。あとはテンションが高いキャラ。こちらは自分の気持ちを抑えなくていいのでやりやすいです。
──逆に難しいキャラというと…。
相模:感情の起伏が小さいキャラだと、「もっと気持ちを出したい!!」ってなりますね(笑)。あとはクールでカッコいいお姉さんキャラ。こちらは理想のカッコいいにするのが難しいので。でも、いつまでも「難しい」じゃダメなので、そういうキャラもどんどんやっていけるようになりたいです。
──収録に際してのルーティーンなどはあったりしますか?
相模:特にないとは思いますが、収録前にブースに入ってすぐに体操をします。私、すごい緊張しいなんですよ。そういう時は体内の水分を動かすといいってアドバイスされたので、体を揺らすようにしています。それくらいかな。
▲感情の起伏が小さいキャラは苦手な相模さんにとって『ヘンタイ・プリズン』(qruppo)の千咲都は難しいキャラだったという。だがこの仕事以降、隠キャ系ヒロインの仕事が増えることに
声を通して物語の一部に慣れる楽しさが一番
みんなの推しキャラの声になれますように
──プライベートで仲良くしている声優さんなどはいらっしゃいますか?
相模:ひなさんはいろんなところに連れて行ってくれますし、一緒にハンドメイドを作ったりしますね。あとは(結城)ほのかちゃん。新作発売日にお店から「発売されてたよ」って私の出演している新作の写真を送ってくれたり、イベント会場で偶然会った時も一緒に回ってくれたりします。
──そんな相模さんは、オフの日はどのように過ごされていますか?
相模:先ほども出ましたけど、時間がある時はハンドメイド。粘土やったりレジンやったりしています。後は録画したドラマを見たり、サブスクでアニメを見たり。小説を読んで、推し活をしてと、普通のオタクと一緒です。基本インドア派ですね。
──今日は長い時間ありがとうございます。改めて相模さんにとって声優の仕事の楽しさと大変さをお聞かせください。
相模:楽しさというと、元々本が好きなので物語に触れられるのが楽しいというのもあるんですが、声優としてその物語の一つのピースになれることですね。みんな一丸となって一つのものを作っている中に入れることが楽しさだと思います。あとは可愛い子が正義なので、そういう可愛い子にどんどん会えることも楽しさですね。
──なるほど。
相模:大変なのは、お芝居についても「こうしたい、ああしたい」と思っていても、思った通りにセリフで感情が伝わらなかったりとか、そこですり合わせていかなきゃいけないのは大変だなあって思います。でも色々悩んだセリフを、ユーザーさんが良かったって言ってくれたりすると本当に嬉しいですよね。大変さの先に嬉しさがあるから、声優の仕事は辞められないなあって思います。
──それでは最後に、BugBug読者へメッセージをお願いします。
相模:私が好きなことをしながらここまでやってこれたのは応援して下さる皆さんがいてくれてこそで、いつも温かい言葉に励まされています。ありがとうございます。皆さんの推しや嫁の声をこれからも担当できたらと思っていますので、応援していただけたら嬉しいです。美少女ゲーム、一緒に楽しんでいきましょう。
▲相模さんのお仕事の最新作は『恋愛、はじめまして』(ASa Project)!! わんこ系ヒロイン・犬屋恋丸役として様々なトーンの「がるる」を聴かせてくれるぞ
まだまだ載せきれないユーザーが知りたい事いっぱいの本誌も必見★
相模恋さんのこれまでのお仕事やプライベートのお話をたっぷり聞くことができたロングインタビュー。2025年も彼女の登場作品を要チェックだ!!
BugBug本誌では、今回の紹介では長すぎてカットさせていただいた、これまでのお仕事を振り返って熱く語っている部分もたっぷり掲載。相模さんがこれまでの作品、そして担当したヒロインたちに向ける愛情をひしひしと感じられるぞ。全文を読めばもっと彼女を好きになると思うので、ぜひ読んでみよう!!
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