エスクード最新作は洋館を舞台にしたミステリアスな伝奇AVG
根強い人気のある館モノ。何らかの理由で帰ることができなくなり、洋館で生活することになった不特定多数の人間。次々と起こる怪事件と犯人は誰なのかという疑心暗鬼。そして最後は炎上する館から脱出…みたいなのが定番ですよね。
キャラ育成SLGなどゲーム性の高い作品を多くリリースするブランド・エスクードの最新作は、そんなミステリアスな雰囲気が漂う洋館を舞台とした伝奇AVG。今回はSLG要素はありませんがフローチャートで管理された細かい分岐や、重要な部分では「主人公の書いた日記」という形でメモを見ることができます。
ただ漠然と話を読むだけではなく、プレイヤーに考える要素を用意しているのがエスクードのゲームらしくて良いですね。ジャンル的には伝奇AVGですが、ちょっと推理AVGっぽい部分もある感じでしょうか?
それでは体験版をプレイして謎の洋館と秘密を隠したヒロインたちの物語を見てみるとしましょう。ちなみに攻略可能なヒロインはメイドオンリーなので、メイド好きな人も要チェックですよ!!
▲主人公の世話をする客室メイド・マリーゴールド。温和で礼儀正しい性格で、人に喜んでもらうことを喜びとしている
▲まとめ役であるメイド長・ローズマリー。社交的だが自らの立場を意識して一線を引いている。たまに冗談を言ったりも
▲清掃・洗濯を一手に担う洗濯メイド・ラベンダー。内気で物静かな性格だが好奇心は強い。和メイド服を愛用している
▲食事を担当している料理メイド・ブラックリリー。見た目は最年少で言動も無邪気だが、実年齢は意外と高いらしい?
▲夜間の見回りをする夜番・アマリリス。日光に弱い体質で昼間は姿を見ない。ミステリアスな雰囲気の謎が多い女性
洋館に住まう美しいメイドたちとの共同生活がスタート!?
作家の主人公は祖母の遺品である手紙を「紅葉館」という洋館に届けることに。そこには美しいメイドたちが住んでおり、主人公は客としてしばらく滞在し、館を舞台に物語を書いて欲しいと頼まれます。
若い女性しかいない山中の館に男は自分一人だけ…という理性が試されるシチュエーションですが、主人公は真面目なのでセクハラ行為はしません。これが調教系のゲームだったら片っ端から凌辱してハーレムを築きそうなものですが(笑)。
そんなこんなでヒロインである4人のメイドが紹介され、一緒に森を散策したり街へ買い物に行ったりして親睦を深めます。特に不思議な力で封鎖されているワケではなく、普通に館の外に行けるんですね。舞台こそ雰囲気のある洋館ですが、美少女と交流して仲良くなるって流れは一般的な美少女ゲームっぽい?
ただ、夜にしか現れないメイドのアマリリスは何とも神秘的な謎の人物。彼女はメインヒロインではなくサブキャラ扱いのようですが、やけに意味深なセリフを言うので今後の動きに注目ですね。
▲亡き祖母の手紙を届けるため山中にある洋館を訪れた主人公を出迎えたのは美しい金髪のメイドさんだった!!
▲館の中は柱が木を模したデザインだったり、レリーフが蔓だったりと全体的に植物的で少し不気味な雰囲気?
▲どうやら館の主は不在のようで、管理や客の対応はメイド長である彼女が行っている様子
▲しばらく滞在して仕事をすることになったが、男一人と美しいメイドが4人…変に意識して緊張する!?
▲人懐っこい性格のブラックリリーに連れられ薄暗い森へ。何だか熊とか出てきそうでちょっと怖い?
▲森の中に秘密の花園が!? 美しく咲き誇る花々と美少女…幻想的な光景に思わず見惚れちゃう♪
▲マリーゴールドと一緒に町へ買い出し。メイド服のまま行くようだけど、私服姿も見たかったかも
▲馴染みの喫茶店で一息。渋いマスターが真顔で可愛いエプロンを着けているのがジワジワくる!!
▲主人公が作家だと聞いて小説好きな少女を紹介される。自分の作品を知っているらしく嬉しいような恥ずかしいような?
▲館に戻ってラベンダーと談笑したりも。主人公の祖母の話題を真剣に聞いてくれる
▲夜、トイレに起きると…見知らぬメイドが出てきてドッキリ!! 色が白いのでまるで幽霊みたいな…
▲ベッドに戻り眠りにつくが、ノイズにまみれた夢だか幻だかが脳裏に映る。何とも不安になる演出だが?
穏やかな館での生活の裏に何やら不穏な気配がチラホラと…
中盤は引き続きメイドたちと交流しつつ、館で生活する様子が描かれているのですが…ちょくちょく不穏な気配が見え始めます。うんうん、やはり館モノはこうでなくっちゃ!!
その原因は主にアマリリスで、占いをしてもらうのですが「狂乱」という不吉な言葉が出てきます。この時点では意味がよくわからないのですが、何とも嫌な感じです。これは後のストーリーに影響してきそうですね…。
また別の日には主人公が夜に館の外に出ようとすると、道が木々で塞がっており出られない…なんて不思議な現象も。これ自体も不気味ですが、それに対する主人公の反応が薄いのも気になるところです。明らかに異常な事態なので普通は焦りそうなものですが、主人公は「なるほど夜間はこうして侵入を防いでいるのか」と納得するという…まるで夢遊病者みたい?
そして館に戻ればアマリリスから「これは夢なのです」と言われ…どこまでが現実で、どこからが夢なのか謎は深まるばかり。何もわからないからこそ、じんわりと心が不安になってくる感覚がたまりませんね!!
▲翌朝、アマリリスに会ったことを伝えると…何故か全員が微妙な顔に?
▲マリーゴールドによるとアマリリスには「自分の物を相手の荷物に忍ばせる」という妙な癖があるのだとか
▲庭で植物の手入れをしているラベンダー。丁寧な仕事ぶりを褒めると…ちょっと照れてるみたい?
▲気が付くと夕方に。うっかり長話をしてしまったけど、親睦は深まったようで笑顔を見せてくれたぞ♪
▲夜、再びアマリリスに遭遇。昔は占い師をしていたと言うので、話の流れで占ってもらうことに
▲タロットやトランプではなくメモ用紙に何かを書いて折り畳み、それを主人公が選ぶというもの
▲書かれていたのは「狂乱」の文字。何とも不安になる言葉だけど、どういうことなのか?
▲狂乱との縁が強いので気を付けろと言われるが、うーん…よくわからん!!
▲この館を舞台にした物語の執筆を頼まれているので、ローズマリーに色々と聞いてみたりも
▲書斎というか資料室というか、そんな感じの部屋に案内されて一緒に調べもの。それにしても…
▲その座り方だとパンチラ状態で目の保養、いや目に毒!! 無防備なのか誘っているのか判断に迷う?
▲夜、小腹が空いてコンビニに行こうとするが…なぜか道が塞がっており外に出られない状態に!?
▲館に戻るとアマリリスが意味深な言葉をかけてくる。これは夢とはいったい…?
終盤にショッキングな映像が!? メイドたちの身に何が起きたのか?
色々とあった館での生活も最終日を迎えます。あれ? 体験版なのに主人公が帰っちゃうところまでやるの!? たまに不穏な気配も感じたけど、基本的にはメイドたちと交流しているだけだったような…なんて思っていたら、最後にとんでもない爆弾を落とされましたよ!!
惜しまれながらもメイドたちに見送られ帰路につく主人公は、電車の中で記録を見ながら館での生活を思い出します。すると書いた覚えのない「手を濡らす鮮血が~」という文章が!? まるで小説の一文のようですが、それと共に脳内に浮かんだのは…凌辱され血に染まったメイドたちの姿!!
朝にメイドたちが見送ってくれたのだから、そんなはずはない…と考える主人公。しかし館で生活していたときも現実か夢かわからない時があったのも事実。もしかしたら朝の光景は自分の描いた都合の良い妄想で、実際にはメイドたちを殺していたのでは? と自らの正気を疑う様子は、アマリリスの占いに出た「狂乱」を思い出させます。
結局、怖くて館に戻って確認することもできず主人公は帰ってしまいます。そして20年の月日が流れ…ある日、唐突にローズマリーから電話がかかって来て再び紅葉館へ行くことに。そこにいたのは昔と変わらない姿のローズマリー!? でもなぜか名前がマリーゴールドになっています。さらにメイド長がやはり当時と同じ姿のマリーゴールドで、こちらは名前がローズマリーになっています。もう何が何やら…?
どうやら体験版はアマリリスに会った6/4のプロローグ10から分岐する、エンドルートの一つが遊べるようになっているようです。長い年月が経っているのに姿の変わらないメイドたち、入れ替わっている名前と役職、そしてショッキングな映像の真実…気になることが山盛りですよ!!
▲たまに不可解な出来事もあったけど、おおむね充実した時間を過ごせた館での生活ともお別れの日が…
▲名残惜しそうなメイドたち。仕事が片付いたら是非ともまた来たい!!
▲最後に総出で見送り。昼なのでアマリリスはいないけど…
▲帰りの電車でメモを見て館での生活を振り返っていると、アマリリスのことが書かれた部分に目が留まる
▲アマリリスといえば謎の占いが印象に残る。あの「狂乱」という言葉は何だったのだろうか?
▲そして本人も書いた覚えのない不穏な一文が!? ぼんやり映った映像も何だか嫌な感じだが…
▲脳裏に浮かぶ衝撃映像!! 凌辱され血に染まったメイドたち…これは現実に主人公のやったことなのか?
▲自分の正気を疑いながらも、確かめるのが怖くて館に戻れないまま長い時が流れる
▲ある日、唐突にローズマリーから電話がかかってきて再び館へ行くことに。やはり惨殺の光景は夢だった?
▲あれから長い年月が経っているのに昔と変わらない姿。そして名前がマリーゴールドになっているが…
▲さらにメイド長がマリーゴールドになっており、こちらも名前がローズマリーに…何が起きているのか!?
▲背後で扉の閉まる音が響き、主人公は館に囚われてしまうのだった!!
▲ここで体験版が終わってタイトルに戻るのだが、画面にノイズが走って…
▲巨大な木(?)の根元に咲く花々の何とも意味深な映像に…そういえばヒロイン全員が花の名前だったが?
▲そのままタイトル画面が意味深な映像に切り替わる。何だこの不安になる演出、物語の先が気になる!!
先の気になるストーリーが秀逸!! 館モノや伝奇AVGが好きな人には特にオススメ♪
美しいメイドたちとの交流と、伝奇AVGらしい謎が謎を呼ぶストーリーが魅力の本作。序盤は館モノと言うより普通の恋愛モノかな…なんて思っていましたが、体験版の最後は衝撃展開&先が気になるヒキで度肝を抜かれました。さすがは伝奇系のシナリオを得意とする桐月氏、見せ方が上手いですね!!
また人気原画家・武藤此史氏の美麗なCGも、作品の雰囲気に合っていて良かったです。エスクード作品といえばHシーンもハードなプレイやマニアックなプレイが多いので、そっち方面のHCGにも期待しちゃいます♥
ヒロインに関しては、個人的にはアマリリスが気になっています。物語の鍵を握る存在っぽいですし、何よりサブキャラなのに存在感がありすぎる!! 公式HPのサンプルCGを見ると、彼女にもHシーンが用意されているようなので嬉しいです♪
本作は主に館モノや伝奇AVG、メイドさんが好きな人にオススメです。とにかくシナリオの出来が良いので、ストーリー重視の人にもプレイして欲しい作品ですね!! 既に製品版が発売されていますので、本レビュー記事を見て先が気になった人も購入を検討していただければ幸いです。
▲現在パッケージ版とDL版が好評発売中!! サントラCDも別売りされているので公式HPを要チェックだぞ
悠刻のファムファタル OPムービー
悠刻のファムファタル
エスクード
2024年9月27日発売
AVG、DVD/DL、18禁、Win7/8/8.1/10/11
パッケージ・DL版:10,780円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:武藤此史
シナリオ:桐月
関連記事
エスクード『悠刻のファムファタル』に込められた伝奇ミステリーとしての魅力とは!? 発売が迫る『悠刻のファムファタル』。最近では珍しい『館モノ』、そして可愛いヒロインたちとのギャップを感じさせるホラー& ... 美しいメイドさんが住まう館に訪れた主人公が仕事を頼まれ館の住人となるが… BugBug.NEWSにて6月24日から1ヶ月間、表紙連動の特集を行ったエスクードの最新作『悠刻のファムファタル』。 期間中は ... 武藤此史氏描き下ろし表紙イラスト連動の3回連続大特集もいよいよ最終回!! 官能的エロスが漂うメイドさんたちとの濃厚エロスをお披露目しちゃう【Hシーン編】 妖艶なメイドさんが暮らす洋館に訪れた主人公が、 ... 武藤此史氏描き下ろし表紙イラスト連動となる3回連続大特集!! 第2回は【シナリオ編】!! 主人公が偶然訪れた館でメイドから仕事を依頼され、彼女たちと過ごすうちに様々な秘密を紐解いていく、エスクード最新 ... 原画の武藤此史氏描き下ろし表紙イラスト連動・3回連続の大特集!! 1回目はヒロインのメイドさんを始め登場キャラの魅力に迫る【キャラクター編】 エスクードの最新作『悠刻のファムファタル』は、若手作家であ ... 伝奇モノとキャラ表現に定評のある桐月氏と様々な作品を手掛ける人気絵師・武藤此史氏のコンビで描く新たな館モノ!! 昨年10月に『戦巫〈センナギ〉―穢れた契りと神ころも―』を発売したエスクードの次なる新作 ...
発売直前のエスクード『悠刻のファムファタル』についてBugBug10月号で直撃インタビュー!! 館モノであり伝奇ミステリー作品でもある本作の魅力に迫る★
エスクードが贈る新たな伝奇ミステリー『悠刻のファムファタル』を発売前に総ざらい!! 美麗なビジュアルや可憐なメイドさんたちをチェック♥
エスクード『悠刻のファムファタル』表紙連動特集ラストは4人のヒロインによる魅惑のエロスに大注目♥ シナリオ・桐月氏の独占コメントと共に厳選Hシーンをピックアップ!!
エスクード『悠刻のファムファタル』表紙イラスト連動特集!! 第2回はヒロインたちの魅力をシーンプレビュー&シナリオ担当・桐月氏のコメント付きで大紹介
エスクード最新作『悠刻のファムファタル』を原画・武藤此史氏の描き下ろし表紙連動で全3回の連載特集!! 初回は秘蔵ラフや原画家コメント付きで登場キャラを深掘り紹介
エスクード最新作『悠刻のファムファタル』を速報チェック!! 花の名前を冠した麗しきメイドたちが集う山中の洋館で待ち受けるのは、妖しくもミステリアスな物語──