ヒロインは1人…だけど4人!! 夜の街を舞台とした不思議な物語はどのようにして生まれたのか!?
シルキーズプラスの最新作は、一人の少女の中にいる四人の人格…つまり多重人格を持つヒロインを主軸に、夜の街を舞台とした自称探偵との年の差物語。そんなヒロインがどのような物語を紡ぐのか、そして同じ身体でありながら異なる四人の人格を描き分ける原画担当・Go-1氏の技術についてなど、メーカー広報・たま氏とシナリオライター・中島大河氏にBugBug1月号ではカラー4ページでたっぷりインタビュー。ここでその一部をお見せしよう!!
▲シルキーズプラスでのお仕事は初となるシナリオライター・中島大河氏。広報のたま氏が中島氏にお仕事を依頼した経緯も今回お話にあがったぞ
中島大河氏との初タッグ結成は縁があってこそ
──シルキーズプラスといえば、シナリオライターの魅力を前面に出したゲーム制作という印象があります。そんな中で今回、初めて中島大河さん企画・シナリオでゲームを制作されます。これはどのような経緯で決まったのでしょう。
たま:これまでの作品でも、かずきふみさんや海原望さん、範乃秋晴さんなど、外部のシナリオライターさんとタッグを組ませていただいているのですが、一言でお伝えすると、ご縁です。私自身、イベントや配信、広報活動などで雑誌編集者さんやユーザーさんと親密にお付き合いさせていただいているんですが、その中でいろんなシナリオライターさんをお勧めいただくんです。そんな中で大河先生のお名前が挙がったというのもありました。
──なるほど、確かに縁というのはありますね。
たま:大河先生のこれまで作られてきた作品を見させていただいて、本当にジャンルの幅が広いなと感じて、注目させていただいていたんです。そこにシルプラファンからお名前をよく聞くこともあったので、これは一度お話させていただこうと思ったんです。
──ファンからのリクエストも影響あるんですね。
たま:もちろんありますよ。渡辺僚一先生の時も、ファンから沢山お名前が出ていたというのもありましたから。普段からユーザーの皆さんとの交流を密にしているから、その声に信頼が置けるんです。もちろん私たちから見てもシナリオの実力が確かであるということで、大河先生にアタックさせていただきました。
──実際にシルキーズプラスからオファーが来た時、中島さんはどのように思われたんですか?
中島:率直に言うと、間違いメールだと思いました(笑)。
たま:えー!?(笑)
中島:単純に「信じられない」というのが最初にあって、間違いじゃないと分かって「自分でいいのか?」と。でもお返事させていただく時にはとても光栄な気持ちで、「ぜひお受けさせてください」と返信させていただきました。それで「これで返事が来たら、もう逃げられないな」って震えていたらすぐに返信が来て、「ああ、決まってしまった」と(笑)。
▲夜の街でひっそりと生きる何でも屋(自称探偵)の主人公の日常は、不思議な少女との出会いをきっかけに大きく変化し始める
Go-1氏の原画はシナリオライターからの提案
──シルキーズプラスはシナリオライターさんからの企画での制作がメインですが、『リルカは幾重に夜を彩る』も中島さんの企画ですよね。
中島:はい。企画もやらせていただきました。私の方から二案提出させていただいて、そこから選んでいただいた感じですね。
──二つのうち今回の企画を選ばれた理由を教えてください。
たま:うーん…多重人格ものが面白そうだったというのもあったんですが…大河先生、何でしたっけ?(笑)
中島:もう一つの企画、展開があんまりにもあんまりだったんです。販売することを考えると、ちょっと尖りすぎた企画だったんです。とはいえ多重人格ヒロインって言うのも十分尖った企画ではあるので、それを採用するなんてさすがシルキーズプラスさんは挑戦的だなって思いました。
たま:今までのウチの作品にもないコンセプトだったというのは大きかったと思います。
──原画家のGo-1さんは『ホームメイドスイートピー』(しるき~ずこねくと)以来の起用ですね。
中島:これは私からの提案です。以前からGo-1先生とはご一緒したいと思っていまして、シルキーズプラスさんは『ホームメイドスイートピー』でのお付き合いもあるということもあって、ぜひお願いできないかとご提案させていただきました。
──中島さんがGo-1さんに注目されていた理由はなんでしょう? きっかけの作品などあったのですか?
中島:作品と言うより活動ですね。PCゲームに大変お詳しく熱意のある方ということで、実は私がフリーランスになる前──AKABEi SOFT2所属の頃から目を付けていたんですよ。
たま:大河先生からGo-1先生のお名前が出た時は、社内的にも「ぜひ!!」という感じでした。問題はスケジュールだったんですけど、『リルカは幾重に夜を彩る』の制作日程などをご説明させていただいたところ、ちょうどGo-1先生的にもスケジュールが取れるということで、晴れてお願いすることになりました。
▲四人の人格による四人のヒロイン。相手は同じ人物だけど、Hシーンの傾向はまったく異なる
ライターも前面に立って作品PRに全力協力
──シルキーズプラスが本作に感じた魅力はどういったところだったのでしょう。
たま:弊社の前作は『きまぐれテンプテーション!2』(シルキーズプラスWASABI)で、こちらはミドルプライス作品でしたがメインヒロインはアンネ一人でした。『リルカは幾重に夜を彩る』もメインビジュアルのように、メインヒロイン一人が「ドン!!」と立っている作品です。広報目線で申し訳ないのですが、一人のヒロインに集中して販促することを、まったく方向性の異なる作品でもう一度やってみることへの魅力はありますね。
──とはいえこちらはフルプライスですね。
たま:そうなんですよ。フルプライス作品は『ふゆから、くるる。』、『ホームメイドスイートピー』以来で、しかもこれまではキャラが多かったですからね。今回は一人ヒロインで四重人格。広報的にも経験がないので、かなり難しいことになる。なので大河先生も巻き込んで色々やっていこうと思っています。こういう作品を作られた大河先生のお考えを大切にして、その魅力をユーザーさんに伝えていきたいなと思っています。
中島:これまでにも企画から制作に関わった作品はいくつもありますが、広報活動でこれほど前に出された経験はありません。正直戸惑いながら、先達のたまさんに言われるがまま、「ここまで込みでの案件なんだ」と自分に言い聞かせて頑張っています(笑)。
たま:でも、これは人にもよるんです。大河先生は「シナリオ終わったのでお疲れ様でした」というタイプじゃなくて、その後もイベントなどを一緒にやっていけそうだなって…これはもう感覚でしかないんですけど、そんな風に思いました。なによりユーザーフレンドリーですから、大河先生は。
中島:それはやはり直接ユーザーさんと触れ合う場というのは多くありませんから。貴重だと思うので、やらせてもらっています。
たま:7月27日に開催した「シルキーズプラス☆サマートークライブ」で新作発表として大河先生とGo-1先生にも出演していただいたんですけど、そこでトークするお姿を見て、「今回の広報には大河先生にも活躍していただこう」って決めたんです。
▲多重人格であることのギミックを演出やストーリーにも最大限に活かした本作。普通の美少女ゲームではできない体験に期待は高まる
多重人格のヒロインと自称探偵の年の差物語
──お話を作品に戻しましょう(笑)。『リルカは幾重に夜を彩る』の物語は、どういったストーリーになるのでしょう。
中島:ざっくり説明しますと、4つの人格を持つ少女が自称探偵の主人公と出会い、交流を深めている物語です。リルカをはじめとする各人格にはそれぞれ望みがあって、それを叶えるための手伝いを主人公に依頼し、叶えるまでの過程で互いの距離が縮まっていくという、いわゆる年の差恋愛ものですね。
──今のお話を伺うと、AKABEi SOFT2時代に中島さんが手掛けられたヒューマンドラマ的な作品がイメージできますね。
中島:なるほど、確かにそういうところはあります。あの頃作っていたものを、令和になってシルキーズプラスさんと一緒に作っている感じです。
──年の差ものというのも興味深いです。
中島:これは私の嗜好でもあって、そっちに寄ってしまうというか(笑)。実は企画の最初の段階では、主人公はヒロインと同学年という設定だったんです。ただ、それだとありきたり感もあって面白くない。そこで年上主人公に変えました。シルキーズプラスさんに企画書を提出した時には、すでに年の差ものというところをアピールしていたと思います。
たま:確かにそうでした。そして物語が展開するのがネオンの街だったりバーだったりするじゃないですか。うちの彩色スタッフが楽しそうに塗っているんですよ、みんな年齢がいっているから(笑)。背景CGもかなり気合を入れて描いてもらっています。
▲シルキーズプラスの彩色スタッフにより描かれた夜の街は、本作の雰囲気を最大限に盛り上げるのだ
四人格の個性を生かしたキャラデザインに注目
──ここからは各ヒロインについてご説明いただければと思います。まずは丸森リルカです。
中島:リルカはちょっとぽわっとしていて、若干天然系のどんくさい…でも良い子っていう女の子です。そういうタイプに見えないのに夜の公園でうずくまっているとか、ちょっと胡散臭いところもあるんですけど、そんなリルカと主人公がどんな風に関わっていくかを単身でほしいです。
──良い子なのに夜の街に一人とか、ギャップがたまりませんね(笑)。
中島:そんなリルカを見た時の主人公の反応に注目してほしいです。いわゆる美少女ゲーム的なリアクションとはちょっと違いますので。
──続きましては丸森環奈。リルカよりお姉さんキャラって感じですね。
中島:年上風で家事が上手で包容力のあるタイプ。4人の中ではコミュニケーション能力が高くて、例えばリルカが言えないことをはっきり口にしてくれるような女の子です。
──3人目は丸森七星。
中島:いわゆる元気っ子。お調子者で主人公との距離感も近く、スキンシップ多めの女の子です。イメージ的にはリルカと対照的で、性格的には最も離れているタイプですね。Hに対してもオープンなタイプなので、七星が主人公と良い感じになった後、リルカが目覚めた時のリアクションなんかも楽しみにしてください。
──そして最後が千里で、他の二人に比べると、リルカに近いタイプなのでしょうか。
中島:リルカ以上に固くて真面目。主人公に対しての警戒心も一番強いのが千里です。そんなタイプなのですが結構ポンコツなところもあって、しかもそのポンコツっぷりを自覚しているので、自己評価がとても低い女の子です。
▲タイトルにもなっているリルカの他に、環奈、七星、千里という全く異なる人格が存在。身体のパーツは同じはずなのに人格によってまったく違って見える
CGは原画家、ライター、彩色スタッフの共同作業
──改めて4人を並べてみると、同じキャラだと分かりながらもちゃんと雰囲気が違っていて、個性を感じるキャラデザインになっていますね。
中島:ここはGo-1先生の力量ですね。皆さんは彩色CGをご覧になられてそう思われているでしょうが、線画どころかラフ段階でキャラの違いが分かるんです。このキャラデザインには感謝しかないですね。
たま:スタッフ内でもこの描き分けは凄いってGo-1先生の力量に感服しています。よく見てもらえると分かるのですが、人格ごとに瞳の色が違うんです。細かい所へのこだわりが凄いんですよ。
──そしてやはり18禁ゲームであればHシーンについてもお伺いしたいのですが、今回Hの描き方についてこだわった部分はありますか?
中島:4人ともHに対するスタンスが異なりますので、Hシーンへの入り方が変わってきます。環奈と七星は自分から主人公へ迫ってくる。しかも環奈は理由を付けて迫ってきて、七星は理由もなく迫ってくる、とか。逆に主人公が迫ってくるのを受け入れるとか。そういった部分で4人の差別化をしています。Hシーン以外も見て欲しいのですが、CGでは各ヒロインごとの主人公への距離感の違いが見事に描かれているんです。もちろん私の方から発注したんですが、それを絵に起こしてくれたGo-1先生と塗り上げてくれたグラフィックスタッフには感謝しかありません。
──今作のグラフィック面はいかがでしょうか。
たま:実は『リルカは幾重に夜を彩る』では大河先生とグラフィックスタッフで直接やり取りをしてもらっているので、ぜひ大河先生に伺ってみたいです。
中島:最初からグラフィックの強いブランドという印象はありましたが、実際に目にして納得しました。今回は暗めの背景やそれに伴う光と影がコントラストをしっかり付けてくれているので、より映えるようになっています。それとこれは私の趣味でもあるんですが、汗や汁の表現をこれまでのシルキーズプラス作品以上にこだわってもらいました。これは感謝しています。
▲夜の街のしっとりとした物語だけにHシーンも陰影を効果的に使っていて雰囲気たっぷり
イベント、配信など今後のプロモ活動にも注目
──発売に向けて、色々仕掛けられているのですか?
たま:大河先生と七種結花さんをゲストにお迎えしてのYouTube配信を11月14日に行ないました。こちらはアーカイヴも残っていますので、ぜひご覧ください。あとは毎月の「キャララ!!」も出演を予定しています。他にも企画しているイベントがあるのですが、こちらは確定したら改めてお知らせさせてください。
──体験版はいかがですか?
たま:こちらは現在行なっている収録が終わり次第にはなるのですが、できれば1月中には公開したい。年明けに出せたら一番ですね。
中島:特に『リルカは幾重に夜を彩る』は七種さんの一人四役なので、その演じ分けが気になる方も多いと思うんです。もちろん公式HPにサンプルボイスも公開しますが、実際にプレイして聞いてもらうと、リルカから環奈になったり七星になったりというところが実際に感じてもらえると思えますので、体験版は早めに出していきたいですね。
──楽しみにしています。改めまして、『リルカは幾重に夜を彩る』のセールスポイントをお願いします。
たま:今までのシルキーズプラス作品にはないコンセプト──幾重にも重なる人格を持つ女の子との物語を純粋に楽しんでいただける作品だと思います。そして一人四役をお願いする七種結花さんの演技ですね。私たちとしても初めての試みなので、はたして声が入ってきてどうなるのか、スタッフも楽しみにしています。そこが見どころではないでしょうか。
──それでは最後にお二方からBugBug読者へメッセージをお願いします。
中島:ゆっくりお酒でも飲みながら、腰を落ち着けて読み進めてもらえる作品です。ぜひリルカたちを可愛がってあげてください。よろしくお願いいたします。
たま:先日原画のGo-1先生とお話したのですが、かなり力を入れて作画していただいております。大河先生もシナリオだけでなくPRでもご協力いただいております。お二方とシルプラスタッフが力を合わせて3月27日の発売に向かって進んでいきますので、ぜひぜひ応援よろしくお願いいたします。
▲声優は七種結花さん一人が四人の人格を演じる。難しい役柄だが、どのような演じかたになるのか今から楽しみ♪
「リルカは幾重に夜を彩る」オープニングムービー
▲主題歌とED曲にはDucaさんを起用。本作にばっちりハマるオープニングムービーは見ているだけで作品世界に引き込まれる
インタビュー全文はBugBug1月号でチェック!!
ここに抜粋した他にも、中島氏からはシルキーズプラスCGスタッフとの密なやりとりの様子やサブキャラクターについてのお話、たま氏からは音楽やプロモーションのお話なども登場。『リルカは幾重に夜を彩る』の発売は2026年3月27日予定。まだ時間があるので、BugBug1月号に掲載されているインタビュー全文を読み込んでモチベーションを上げていこう!!
▲本作はリルカを中心とした物語だがサブキャラも魅力的なサブキャラも多数登場。しっとりとした物語に厚みを加えてくれるぞ
リルカは幾重に夜を彩る
シルキーズプラス
2026年3月27日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win10/11
パッケージ版:9,680円(税込)
DL・通常版:8,580円(税込)、DL・ボイスドラマ付き:9,130円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:Go-1
シナリオ:中島大河
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