金目鯛ぴんく氏描き下ろしイラスト連動・全3回の連載特集!! 第2回は【シナリオ編】
ブランド25周年を迎えたLiLiMの記念イヤー作品、『覇王戦姫 来夢』。
表紙イラスト連動で魅力をお伝えしている全3回の連載特集、第2回となる今回は、物語の魅力に迫る【シナリオ編】だ。
和風変身ヒロインを主役に据えた『戦姫』シリーズ4作目にあたる本作は、戦うヒロインの物語、バトルシーン、エッチイベントなど、様々な要素が楽しめる。
その魅力をお伝えするため、LiLiMよりシナリオの一部を提供していただいたので紹介しよう。
なんと、現在公開中の体験版よりも先の展開が含まれている。体験版プレイ済みでも楽しめるので見逃せないぞ!!
▲本作のコンセプトは「敵を退けることに失敗したら寝取られH」。それぞれの敵キャラごとに来夢がヤられていくルートがあるのだ
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STORY
自然豊かな地方都市である柔閑市に、ある日、宇宙船が飛来した。宇宙船の主はプロフェッサー・キラザキと名乗り、地球征服を宣言する。
主人公・和田那絃(わだ ないと)は、好奇心から宇宙船に侵入を試みるが、キラザキに見つかり逃走を開始。
キラザキの配下に捕まりそうになったそのとき、空から降ってきた少女・絃耀律来夢(げんようりつ らいむ)に助けられる。
那絃をかばい、キサラギ配下の者たちと戦う来夢に感動した那絃は、自らを奮い立たせて来夢を守ろうとする。
那絃を守りたい来夢。来夢を守りたい那絃。
二人の心が繋がったその時、神縁(えにし)が燃え上がり来夢は変身し、那絃は来夢の纏う鎧・覇王之鎧となった。
宇宙征服を企てるキラザキを斃すために戦う来夢が迎える結末は、光か、闇か──
▲父の発明を盗み悪用するキラザキを追って宇宙を旅してきた少女・来夢。地球の自由は彼女にかかっている!!
恋もバトルもエッチも楽しめる物語の魅力を6つのテーマで紹介!!
LiLiMの『戦姫』シリーズは、変身ヒロインのエロシーンを描くだけの作品ではない。アツいバトルシーンはもちろん、日常トークや、物語の主軸など、見どころが盛りだくさんの内容なのだ。
そこで今回は、「日常」「シリアス」「バトル」「純愛」「寝取られ」「悪堕ち」の6つのテーマでピックアップし、シナリオの一部をプレビュー紹介していくぞ。各シーンに登場するキャラクターも添えているので、想像を膨らませながら、ボリューム満点な『覇王戦姫 来夢』ワールドの魅力を感じ取ってほしい。
▲敗北→寝取られエロが魅力の本作だが、それだけでなくバトルや純愛やSF要素や伝奇要素も満載なシリアス展開など、様々なエンタメ要素が詰まっているのも魅力。今回ピックアップしたシナリオプレビューで、その楽しさ・素晴らしさを是非感じ取ってほしい
主人公とデートを楽しむ「純愛」シーン
武装変化で悪を壊滅する覇王戦姫
絃耀律 来夢
(げんようりつ らいむ)
CV:佐倉もも花
キラザキを追って地球にやってきた、惑星「鋼覇」出身の少女。鋼覇で唯一、変身して戦うことのできる一族の跡取り娘。明るく活動的で積極的。正義感や責任感が強く、人や平和を守るためならどんなことでもすると固く誓っている。
初めての花火大会デート
(「純愛」シーン・ピックアップ)
【来夢】「ねえ、那絃。花火大会って、どんな大会なの?」
【那絃】「どうして大会って言うかはわかんないけど、打ち上げ花火がたくさん見れる日だよ」
【来夢】「打ち上げ花火って?」
【那絃】「ポスターの写真の、これ。火薬を詰めた大きな玉を作って、空で爆発させるんだ。そうすると、こんな風に広がるんだよ」
【来夢】「火薬…じゃあ、色の種類がたくさんあるのは、配合で調整してるの?」
【那絃】「そうじゃないかな。大会の日は駅前からこの辺りまで交通規制がかかるから、デリバリーはお休みになるよ」
【来夢】「じゃあ、私達も花火を見ることができるの!?」
来夢は目をキラキラさせて言った。
尊い…いや、そうじゃなく。
【那絃】「見に行けるよ。だけど、この辺りだと人が多いからなぁ…家族連れや、会社帰りの人達だけでなく、友達同士とかカップルもすっごく多い」
【来夢】「カップルって、お付き合いしている人同士のことよね? この辺りでもよく写真撮影してる…どうして、花火大会にすっごく多くなるの?」
【那絃】「…特別なイベントだから。花火大会ってデートの定番なんだ。僕達みたいな学生でも夜に出歩けるし。ちょっとした冒険気分を味わえるよ」
【来夢】「そうなんだ。冒険か…ちょっと気になっちゃう」
【那絃】「…………行く?」
言った瞬間、心臓の鼓動の音が大変なことになった。
うるさいくらいだ。
来夢は軽く首を傾げる。
【来夢】「行くって…?」
【那絃】「……花火大会…二人で…」
【来夢】「えっ……」
今さら、どっと汗が噴き出した。
【那絃】(…これって、デートに誘ったことになる…よね…)
大それた事をした……!
断られたらどうしよう。
そういうつもりじゃないって言われたら……!
【来夢】「…うん…花火大会…那絃と行きたい」
心の底から安堵した。
とりあえずはいやがられたり、引かれたりはしなかった。
【那絃】「……うん…行こうね…」
来夢と花火大会に行ける……
それを実感すると、
心臓の鼓動の音がもっと大きくなった。
【那絃】(…そこで…来夢がどうして、もやっとしたか、聞いてもいいかな…? )
だけど、どうしてそんなことを聞くのかと尋ねられたら?
まだ感情の整理ができてなかったら?
【那絃】(来夢はデートとか意識してなくて、単に花火が見たいだけかもしれないし…)
ひとまずシューアイスを食べて心の平静を取り戻そう。
【那絃】「…美味しいね」
【来夢】「……う、うん…」
僕は隣でシューアイスをぱくぱく食べてる来夢を、
ちらっと見た。
【那絃】「……あれ? …来夢…顔真っ赤。…どうしたの?」
【来夢】「…わかんない…那絃もだけど…どうして?」
【那絃】「ぼ、僕は、その……」
デートの約束ができてすごく嬉しい──
……と、思ってるからなんて言えない。
【那絃】「……暑いからかな」
【来夢】「…そ、そうね…私も…」
来夢が真っ赤になっているのは、
デートに誘われたと思ったせい?
本当に暑いせい?
【那絃】(……わからない。こんなの…これが初恋の僕にはハードルが高すぎる…)
どうすれば、来夢を守れるかわからない。
来夢が強くなる方法もわかってないのに……
そんな場合じゃないけど……
【那絃】(……嬉しい)
・
・
・
【来夢】「那絃、早く早く! 花火大会、始まっちゃう!」
【那絃】「大丈夫、まだ始まらないよ。太陽が沈んでからだから」
【来夢】「でもでも…そうだわ! 特等席見つけたって言ってたけど、どこで見るの?」
【那絃】「ここから少し歩くけど、いいかな?」
【来夢】「歩く…ということは、この森のどこかなの? 商店街や駅前には行かないのね」
【那絃】「うん。あっちは人が多すぎて、落ち着いて花火見物できないかもって思って」
【来夢】「そっか。人が少ない方が落ち着いて見れるものね。あのね、学校帰りに見かけたけど、商店街とは別に、屋外にお店がたくさんできてたわ。あれはなんだったの?」
【那絃】「屋台だよ。たこ焼き、焼きそば、リンゴ飴とか食べられるんだ。それで商店街や駅前は余計に人が多いんだ」
【来夢】「そうなのね。ちょっと行きたいかも…」
【那絃】「花火見終わってから行こっか。屋台、二十二時くらいまでやってるよ」
【来夢】「うん! お友達だけで夜の街に出かけるのって初めて。那絃がいてくれるから行けるのね」
【那絃】「頑張って姫をお守りするから!」
【来夢】「ふふっ、お願いします」
【来夢】「…ほんと…那絃が言ったとおり。花火大会なら、夜に出かけてられるし、ちょっとした冒険気分を味わえちゃう。特別イベント扱いされるのわかるわ」
【那絃】(そう…特別なイベントなんだ…来夢が言うのとは別の意味で…だからというわけじゃないけど、出かける前にシャワーを浴びてしまった…)
・
・
・
【那絃】「ついた。ここが特等席だよ」
僕が来夢を案内したのは、
湖の上に覆い被さるよう突き出た、
小高く細い崖の上だった。
【来夢】「わあ…! すごいわ。ここからだと空と湖しか見えない。まるで、空が私達の貸し切りみたいね」
【那絃】「打ち上げ場所から計算して、ここが一番いいんじゃないかなって。高い場所だと木に邪魔されないし、花火も少し大きく見えるし」
【来夢】「大きく見える…? 打ち上げ花火って、どのくらいの大きさなの?」
【那絃】「来夢、どのくらいだと思ってたの?」
【来夢】「えっと……これくらい?」
来夢は両手を大きく広げた。
【那絃】「もっともっとだよ。小さいので直系五十メートル。大きいのだと数百メートルを超えるんだって」
【来夢】「そんなに大きいの!? うわぁ~……ドキドキしてきたわ」
【那絃】「開催されて本当に良かった。キラザキの出方によっては開催が難しいって、会長さん言ってたから」
【来夢】「…そうだったのね…」
笑っていた来夢の顔が翳る。
僕は凍る。
【那絃】「あ、あの…花火大会の最中に何かあったら、僕達が駆けつけよう。次にヒトガタと戦ったときこそ、二人で絶対にやっつけようね」
【来夢】「……うん」
【那絃】「来夢のパワーアップに繋がるなら、僕、なんだってするよ。最近、バイトが忙しくて体力アップできたから、この分、来夢のバフになったりしないかな?」
【来夢】「…わからない。私がママより弱い理由もまだはっきりとしてなくて…ママと同じ修行をしているはずなのに…何が違うのかな…」
【来夢】「ずっと考えてはいるんだけど…本当にわからないの」
【来夢】「絃耀律一族の女に課せられた修行や戦闘術は、誰しも同じものを学ぶわ。そして、ある一定以上の水準を超えるまで、徹底的に続けられる…」
【来夢】「師匠であるおば様達みんなから、私は変身していないときのママくらい強くなってるって認められたわ」
【来夢】「…だから、ヒトガタを斃せると思ったけど…もしかしたら、パパが造った大事なものだから、無意識で加減してるのかもしれない。それって、私の心が弱いってこと…」
【来夢】「ユコミスさんにね…有事でも楽しみごとがあるのは普通って…そこまで気に病むことはないって言われたけど…」
【来夢】「…駄目ね。自分の不甲斐なさ…やっぱり、割り切れない」
みるみるうちに来夢がしぼんでしまった。
【那絃】(…しまった…せっかく楽しく会話してたのに…僕…やっちゃった…会話の選択を間違えた…来夢が悩んでるの、わかってたのに。…僕…浮かれ過ぎちゃってた…)
守るどころか…
僕が…来夢の楽しみさえ奪ってしまった。
【来夢】「あっ…ごめんね、愚痴っちゃって。花火まだかな?」
来夢が笑う。
なんだか無理しているような笑顔に、
胸がぎゅっとなった。
【那絃】(…好きな子に、こんな顔させるなんて…)
騎士失格だ。
【那絃】「………ごめん…」
【来夢】「…那絃? どうして謝るの? 何も悪いことしてないわ」
【那絃】「…そうじゃなくて…君がお母さんくらい強くなれないのは、君のせいじゃなくて、僕のせいかもしれないから…」
【来夢】「えっ!? 那絃が? どうして?」
【那絃】「来夢とお母さん…決定的に違うことがあるんだ…」
【来夢】「…違うこと…?」
【那絃】「……お母さんの覇王之鎧は…お父さんが…鋼覇の人がなっていたでしょ?」
【来夢】「パパとママの神縁が繋がったように、私と那絃も神縁が繋がったから、変身ができるようになったわ。違うところはないと思うけど…」
【那絃】「僕は地球人だから…鋼覇の人じゃないから…神縁は繋がっても、条件が違うんだ。だから…来夢はお母さんのように強くなれないのかもしれない」
【那絃】「…僕…君を守るって言ったけど…君の足を引っ張っている原因かもしれないんだ…!」
【来夢】「…那絃…?」
【那絃】「だから来夢…自分を責めないで…駄目なのは来夢じゃない…僕なんだ。僕はちっとも…君を守れていない!」
【来夢】「待って、那絃! どうしてそこまで自分を責めるの!?」
【那絃】「だって、好きな子を守れないなんて──」
【来夢】「………」
【那絃】「っ……ぁ……!」
【来夢】「今…好きな子って…? それ……私のこと?」
【那絃】「っ…ぅ……」
【来夢】「好きって…男女の…そういう?」
【那絃】「……うん…」
【来夢】「…そんな…いつから…?」
【那絃】「…胸が、もやっとした時から…」
【来夢】「…もやっと…?」
【那絃】「来夢にバディとしてしか見てもらえてないかもとか、…破白に…壁ドンされてるのを見たりして…もやっとして…」
【那絃】「……これ…男として見られてないとか…嫉妬だってわかって…それで…好きなんだって…気づいた…」
【来夢】「…もやっとって……胸の辺りで…こう…もやもやっと…?」
【那絃】「……うん…」
【来夢】「…私も、もやもやした感情…那絃がユコミスさんと二人きりで…仲よさそうなのを見て…もやもやして…それで、二人に顔を合わせられなくなって…」
【来夢】「………」
【来夢】「っ………」
【来夢】「えっ…えっ…ええっ!? えっ……!!」
来夢は顔だけではなく、耳も、
首も真っ赤になった。
【来夢】「…あっ…あ、あの…私…やっ、えっ…ええっ!? あのっ…これ…? …この感情が、まさか……そうなの? 那絃も…こんな感じになったの…?」
【那絃】「…うん、僕もそうだった…こんなことになるの初めてだったから…びっくりした…」
【来夢】「…う、うんっ…私も初めて…今まで異性を好きになったことがなくて…」
【来夢】「……好き…? 好き!? …えっ…ええっ!? えっ…嘘…あっ…やだ…! すっごく恥ずかしい…!」
来夢は真っ赤になった顔を手であおいだり、
おろおろと歩き回り、僕から距離を取る。
掛け合いが楽しい「日常」シーン
鋼覇出身の有能な科学者
ユコミス・G・真田
(ゆこみす・じー・さなだ)
CV:手塚りょうこ
来夢と同じく鋼覇出身。謎の多い女性だが、主人公や来夢の味方となって行動する。とても有能な科学者で、便利道具を提供してくれる。大人の余裕。頼りがいがある。献身的。包容力。鷹揚。強引。好奇心旺盛。探究心旺盛。22歳。処女。
素数を数えて温泉に入る
(「日常」シーン・ピックアップ)
【ユコミス】「さて、諸君。それでは参ろうか。我々の温泉へ!」
【那絃】「…ただ、外に出ただけじゃん…」
【ユコミス】「黙ってそこで見ているといい。…ふむ、ふむふむ…想定通り、この辺りで問題なし」
ユコミスさんは、
ふわふわ君が運んで来た箱を湖の縁で開けた。
出てきたものは、ぽんっと音をたて、
ぶわっと膨張した。
それは岩風呂だった。
箱から出た岩風呂は、湖の畔にどんっと落ちた。
大小の岩が、ぐるりと周囲を囲んでいる。
一際大きな二つの岩と岩の隙間から、
チョロチョロと音をたて、水が流れている。
僕はその水にふれた。
【那絃】「……あったかい…それにお湯から独特の香りがする…これ…本当に温泉だ!」
【ユコミス】「そうだろう? では、早速…」
【那絃】「ちょっと待って!? なんで服脱ごうとしてるの!?」
【ユコミス】「那絃君は服を着たまま温泉に入るのかね?」
【那絃】「そんなことしないけど…! というか、僕達三人で入るなら、せめて水着を着て? 僕、どうしていいかわからなくなる…」
【来夢】「私もどうしていいか、わからなくなる…」
【ユコミス】「仕方ないな。よかろう。全員分の水着を用意するとしよう」
【那絃】「……ああ~~……」
【ユコミス】「…これはいいな…」
【来夢】「うん…なんだか、心がとろとろになる感じ…」
来夢の顔から強ばりが薄れた気がする。
僕のアイデアも少しは彼女の役に立ったのかな。
【那絃】(……だといいな)
【来夢】「ユコミスさん、美肌って言ってたけど、この温泉に入れば肌が綺麗になるの?」
【ユコミス】「うむ。つやつやになるぞ。わたしより若い来夢君の方が、効能が現れやすいかもしれんな」
【来夢】「ユコミスさんだって、つやつやじゃない」
【ユコミス】「褒め言葉は嬉しいが、肌のハリはやはり君の方がな…」
と言って、ユコミスさんは来夢の胸元をつついた。
【来夢】「きゃんっ。ユコミスさんだって…ほら」
来夢まで、ユコミスさんの胸元をつつきだした。
【那絃】(なんかすごい光景!)
今さら気づいたんだけど…
二人とも、水着、なんだよな…
【那絃】(どっちもセクシー…すごい…)
……あまり見てはいけない気がする。
だけど、気になって……チラチラ見てしまう。
でも、あまり見てはいけない。
万が一、形状が変化してしまったら……
それが二人に気づかれてしまっては……
【那絃】(二度と三人で温泉に入れなくなる…!)
【那絃】「2、3、5、7、11~~!!」
【ユコミス】「なにゆえ、いきなりの素数なのかね」
【那絃】「男には素数を数える必要がある場合が…!」
【ユコミス】「そうか。大変だな。…ふ~…水着は野暮だが、三人で入れるのはいいな」
【来夢】「うん。ルールとか言われると、ここまでリラックスできなかったし」
【ユコミス】「何故、湯船にタオルや髪を入れてはならんのだね?」
【那絃】「衛生面だったかな…? お湯が汚れるとかそんな? この温泉は大丈夫?」
【ユコミス】「問題ない。我々しか入浴しないし、一日に数回、自動で掃除をするようにしてある。常に衛生的で、程良い温度の岩風呂だ」
【那絃】「鋼覇の科学すごい…」
【来夢】「那絃と別々になっちゃうのはつまんないけど、いつかスーパー銭湯にも遊びに行きたいわ。それまでにマナー、バッチリ教えてね」
【那絃】「うん、任せて。うちは親がスーパー銭湯好きだから、子供の頃から行ってるし」
【ユコミス】「確か、泳ぐのは禁止されているのだったな。では、潜るのはかまわんのか?」
【那絃】「駄目だよ」
【来夢】「じゃあ…この温泉なら…してもいいのかな?」
来夢がそわそわとした様子で言った。
【ユコミス】「もちろん、かまわん。では、三人で潜りっこと洒落込むとしようか?」
【那絃】「ただ、潜るだけじゃ…負けた人は、子供の頃の恥ずかしい話を一つするってどうかな?」
【ユコミス】「よかろう。受けてたつ」
【来夢】「負けないわよ」
【那絃】「よし、じゃあやろう。よ~い、ドン! で潜るんだよ? よ~い……ドン!」
言ってすぐ、僕は湯の中に潜った。
来夢とユコミスさんも潜ってる。
ユコミスさんが作った温泉は、
潜ったり泳いだり……
できることはできるけど、そこまで広くはない。
温泉宿の普通の露天風呂ほどの大きさだ。
浸かっているだけだと多少距離があったが、
潜ると二人と距離が近くなる。
水着姿の二人に……近づいてしまい……
胸の谷間とか、膝小僧とか……
直近で見ることができて……
【那絃】(なんか…えちえち…)
──あ。
【那絃】「はあ…! はあ…! じゅっ…11、13、17,19、23~!」
【ユコミス】「だから、なにゆえ素数を」
【那絃】「おっ、おお…男には…! 素数を…! 数える必要がある場合が…! ……危なかった! 危なかった!」
【那絃】「っていうか、来夢! いつまで潜ってるの? 大丈夫?」
【来夢】「……ぷはっ。まだまだいけたのに~……で? 負けたのだぁれ?」
来夢がいたずらっ子のように笑う。
……良かった。
少しは気が紛れたのかな。
【那絃】「……いや、良くない。言い出しっぺがなんとかになってない?」
【ユコミス】「なっているな」
【来夢】「じゃあ、那絃が話して。子供の頃の恥ずかしい話」
【那絃】「え、え~と…じゃあ…子供の頃、おねしょをして…布団に土星を描いたこととか…」
【ユコミス】「それは恥ずかしいというより、むしろすごいことでは? 器用が過ぎるだろう。少年時代の那絃君」
【来夢】「うん、すごい話だわ。だから、ちゃんと恥ずかしい話をして」
【那絃】「そ、そんな……他に恥ずかしい話なんて…………えいっ!!」
僕は二人にお湯をかけた。
【ユコミス】「んぶっ!?」
【来夢】「きゃっ!? やったわねーっ! えいっ!」
【那絃】「ぶはっ! この~~!」
【来夢】「はぶぅっ! あははっ!」
来夢が笑うと……
【那絃】「嬉しいな~!」
【ユコミス】「ばふぅっ!」
都市伝説やSFを描く「シリアス」シーン
都市伝説「トバコリボックス」を元に顕現されたヒトガタ
トバコリ
CV:夜空ナガメ
冴えない小太りの中年男性。いつもニタニタと笑っている。不気味な感じ。自分より弱い者にはとても強い。並外れた呪いの力で女子供をいたぶり、追い詰めるのが好き。冴えない容姿とは裏腹に歩く厄災。地球のすべての女子供を殺して、根絶やしにして、地球を破滅させたい。
トバコリボックスの破壊を目指して
(「シリアス」シーン・ピックアップ)
【トバコリ】「ぷっぴ~~…! どこだ…どこ行きやがった、来夢のヤツ…」
【トバコリ】「ああ…早く十三人目にしたい……する前にもっと…もっと…おま○こしたい…おち○ちんが痛くなるまでセックスがしたいんだ~! ……ん? おおっ!?」
【トバコリ】「今のは…来夢か!?」
トバコリは来夢と思しき者を尾行し始めた。
【トバコリ】「お、おお~…! あの十二単は間違いない! 来夢だ…! あっちは学校か…学校に隠れてやがったのか? ちっとも気づかなかった!」
【トバコリ】「…やっぱり、学校に隠れてやがったんだ。さぁて…ユコミスを殺した時のことを思い出させて、怖がらせて、それでおま○こだ…ぷひっ!」
校庭を歩く来夢の後を、トバコリは走って追いかけた。
【トバコリ】「ぷっひ~~~!」
あと少しで手が届くところまで距離を詰めると、
トバコリは歓喜の声を上げた。
【那絃】「そこまでだ、トバコリ!」
【トバコリ】「ぷひっ!?」
僕の怒鳴り声に、トバコリは足を止め、振り向いた。
【トバコリ】「那絃…! お前もいたのか!? 今は、お前なんかどうでもいい! ワシは来夢を……お?」
来夢は走りながら十二単を脱いだ。
それだけでなく、長い髪もずるりと落ちる。
【トバコリ】「なっ…!? なななっ!? ネクト!? なんで来夢がネクトに!? 変装!? 変装させてたのか!?」
ネクトは何も言わず走り去った。
校庭には僕とトバコリだけになった。
【トバコリ】「……ぷひっ…まさか、お前みたいな弱っちい人間が、一人でワシとやりあうつもりか? バカか? ぷっひー!」
トバコリが僕に向かって突進してきた。
【那絃】(もう少し…もう少し…!)
あと少しでトバコリの手が僕に届くというところで、
僕は手にしていた瓶の中身を地面にぶちまけた。
【トバコリ】「ぷひっ!? な、なんだこれ…血!?」
【那絃】「そうだよ。この日のために毎日溜めておいた僕の血だ」
【トバコリ】「この日の…ため?」
僕の血が撒かれた地面を見て、トバコリが目を瞠る。
【トバコリ】「…魔法陣が描かれてる……これ…トバコリボックスを破壊するための魔法陣…!? ぷっ、ぷひ…ぷひ~!」
トバコリが悲鳴を上げると同時に、
ボックスが宙に浮き上がった。
宙に浮いたボックスは、カタカタと震え、膨張し、
まばゆい光を発した。
その光景は、どのトバコリボックスの物語でも
共通のクライマックスシーンそのものだった。
【那絃】(ハッピーエンドタイプだと、この後、箱が消滅する。頼む…消滅してくれ…!)
【トバコリ】「ボックスが…壊れる…壊れる~~!? なんてことしやがる、このガキー!!」
怒りに目を血走らせたトバコリは、
僕の喉に掴みかかった。
【ネクト】「那絃!」
【メリィ】「那絃ちゃん!」
僕を助けようと、
建物や樹木の陰に隠れていたネクトやメリィさん、
破白が飛び出してきた。
【トバコリ】「オオオオオッ!」
ボックスから放たれる白い光がますます膨れ上がる。
【ネクト】「………あれ?」
【メリィ】「那絃ちゃんとトバコリがいないわ!」
【ネクト】「ねえ、魔法陣に撒かれてる血……なんだか多くない?」
【メリィ】「本当。これ…もし、那絃ちゃんなら大変だわ!」
【破白】「手遅れになる前に探すぞ。急げ」
変身ヒロインの醍醐味「バトル」シーン
都市伝説「牙山事件」を元に顕現されたヒトガタ
牙山
(きばやま)
CV:咲多悠
キラザキの親衛隊隊長を自称している、キラザキ大好きの忠義者。仁義に厚いチンピラ。単細胞。考えるのが苦手。根は純情。「オレ様の秘密は日本国政府と公安調査庁に隠蔽されてるんだ」的なことが口癖。キラザキの野望を叶えるため、なんでもする。
戦士としての生き様
(「バトル」シーン・ピックアップ)
ネクトとユコミスさんの誘導で、
商店街から人が消えた。
残されたのは僕と来夢、牙山だけだ。
【来夢】「…ありがとう。みんなを巻き込まないでくれて」
【牙山】「こっちこそな。応じてくれて嬉しいぜ、来夢」
【来夢】「私はヒトガタをすべて斃すと決めたから。それに……覚悟を決めた相手からの申し出をないがしろにするなんてできないわ」
【牙山】「察しがよくてありがたいぜ。じゃあ…いくぜ! 顕・剛!!」
【那絃】「いつでもいいよ、来夢」
【来夢】「ありがとう、那絃。夢幻時空!!」
【来夢】「武装変化!!」
【来夢】「千億の調べを散撒き覇道現れるとき、悪を壊滅いたす。誇りと心念の使徒、覇王戦姫 来夢、只今降臨!」
【那絃】(来夢…この戦いは決闘ということ? )
【来夢】「そうなるわ」
来夢の固い声色に思わず生唾を飲む。
【那絃】(牙山の見た目は変わらないけど、以前と違うところがあるかもしれない。気をつけて──)
【牙山】「ふうぅぅぅっ!!」
牙山の力強い呼気が聞こえたと思ったら、
ガラスが大破する音がした。
すぐ目前にいた牙山が遠い。
牙山は拳を作った左手を突き出している。
ということは……今、来夢が殴られた!?
【来夢】「っ……ぅっ…」
来夢は服屋のショーウィンドウの中で倒れていた。
中に飾ってあったマネキンや服、
割れたガラスが散乱している。
牙山に殴られ、飛んで、
ショーウィンドウにぶつかったということ……?
【那絃】(大丈夫!?)
【来夢】「…くっ…なんとか…」
【来夢】「それより問題は牙山のパンチの威力とスピードだわ。…見えなかったし、段違いの威力よ。以前の私だったら、今の一撃で死んでいた…」
来夢の口から『死んでいた』という言葉を聞いて、
血の気が引いた。
見えない上、破壊力の高いパンチの相手にどう戦えと……
対策を考える間もなかった。
牙山が間近にいた。
速度が増したのはパンチだけでない。
すべてにおいてだった。
音もなく瞬時に接近してきた牙山は、
来夢の肩を掴むと、通りに向かって強く投げつけた。
【来夢】「うあっ…!?」
来夢の躰は喫茶店の外壁に叩きつけられた。
衝撃で外壁に大きな亀裂が走る。
【那絃】(来夢!)
【来夢】「くっ…ううっ…」
なんとか立ち上がる来夢だが、
すぐ、外壁に肩をつけた。
目眩に顔を歪めている。
【那絃】(脳しんとうだ。どうすれば…)
狼狽しているうちに、また、だ。
また、いつの間にか牙山が来夢の目の前にいた。
牙山は振り上げた左拳を来夢に叩きつける。
【来夢】「うああっ!!」
喫茶店の外壁が砕ける。
突き抜けた来夢の躰は、店内の壁に強く叩きつけられ、
どうと床に落ちた。
【那絃】(来夢!!)
【来夢】「っ…くっ…ぅっ…」
仰向けで倒れる来夢の目の焦点が合っていない。
巡ってくる神縁が弱い。
気絶しかかっていた。
【那絃】(来夢! 頼む! 起き上がって! でないと…)
来夢の瞼が落ちていく。
【那絃】(来夢!)
来夢の躰に大きく濃い影が載る。
【那絃】(…あっ…)
牙山が来夢に覆い被さるように立っていた。
【牙山】「…起きろよ」
その声は冷たいのに、どこか寂しそうだった。
【牙山】「この程度だったのかよ」
【那絃】(来夢! 来夢!)
【牙山】「……もう…終わりなのか?」
【那絃】(そうだよ! まだ終われない!!頑張れ!)
【来夢】「っ…ぅ……」
気を失っていた来夢の瞼がぴくりと震える。
【牙山】「…あばよ、嬢ちゃん」
【那絃】(頑張って! 来夢! 僕だけじゃない…みんなが応援してる! この戦いが終わって帰ってくるのを、みんな待ってる!)
【来夢】「っ……」
【牙山】「…はぁぁ…」
ゆっくりとした呼気に合わせ、
牙山は静かに左拳を振り上げる。
【那絃】(僕と一緒に、みんなのところへ帰るんだ! さっき、激励されたばかりじゃないか!!だから起きて、僕のヒーロー!! 頑張れ! 負けないで! 来夢!!)
【牙山】「オラァァァァッ!!」
【牙山】「っ!?」
【来夢】「…っ…くっ…ううっ…!」
【那絃】(来夢…!)
来夢が目を覚ましてくれた。
嬉しくて、泣きそうな声が出た。
【来夢】「…那絃の言うとおりね…みんな…待っていてくれてる…応援してくれている…私が…勝って…帰るのを!!」
来夢は揃えた両膝を胸に寄せると、
渾身の力と速度で蹴り出した。
【牙山】「ぐっ!?」
靴底が牙山のみぞおちに深く入った。
内臓にダメージを食らい、一瞬、牙山が力を緩めた隙に、
来夢は床を転がって立ち上がり、通りに出る。
来夢が身構えるより速く、牙山が迫る。
金属同士がぶつかる音が耳に痛いくらい激しく響いた。
いつの間にか牙山は左の拳を振るっていた。
それを、来夢が……
頭上に覇王之剣を掲げ、受け止めていた。
【牙山】「オオオオオッ…!」
【来夢】「ふーっ…! ふぅぅぅぅっ!!」
【牙山】「ハアアッ!」
【来夢】「イアァァッ!」
【牙山】「オラァァッ!」
【来夢】「アアアッ!」
二人同時に発せられる咆哮。
僕には目視できない速度で繰り出される、
強く激しくぶつかり合う剣とナックル。
真っ向から衝突を繰り返す、力と力。
【牙山】「ウオオッ!!」
牙山の左胸が赤く輝いたかと思うと、
そこから炎が吹き上がった。
それでもかまわず、
牙山は来夢に拳を叩きつけ続ける。
左胸から吹き上がる炎は、
ゆらゆらと静かに巨躯を包み込み始めた。
【那絃】(牙山の躰が…)
巡る神縁に、ほんの少し躊躇いが混じった。
だけど、すぐに消えた。
続けて後悔のような苦みも神縁から感じた。
すぐに消えたそれは、決死の戦士に失礼なことをと
来夢が思ったのだろうか。
力と力のぶつかり合いは続く。
まるで刀鍛冶の相槌のように。
打ち合う音で、商店街が崩れていく。
衝撃でガラスは砕け散り、壁は崩れ、天井が落ちてくる。
【牙山】「オオオッ!!」
金属の打ち合う響きに混じり、鈍い音がした。
無数の打ち合いに劣化したのか。
炎に柔らかくなってしまっていたのか。
牙山の左腕はぐにゃりと歪んでいた。
それを見た牙山は呆然とする。
寂しそうな子供のように唇をへの字に曲げる。
ぎゅっと目を閉じ、カッと見開いて、
鬼の形相を来夢に向ける。
【牙山】「ウオオオォォッ!!」
牙山は打ち合うことを止めなかった。
牙山が振り上げた腕も、
来夢に向かって繰り出された拳も……遅い。
僕の目でも追えるくらいに。
それでも来夢は、構える。
【来夢】「すわ、来世に届け!! 覇邪封印!!」
来夢の必殺技を受け、
牙山はゆっくり、大の字に床に倒れた。
【牙山】「……っ…チッ…つまんねえな…これで…終わっちまうのかぁ…」
【牙山】「…寂しいなぁ…こんなすげえヤツとやり合うのが、これで終わりだなんてよぉ……もっと…やりたかったなぁ…」
深く……深くため息をひとつついて、
牙山はゆっくりと瞬きをする。
【牙山】「…ありがとよ、来夢…オレぁ、もう空っぽだ…ほんっとに…もう…出し切った……ハハッ…すがすがしい気分だぜ…」
【牙山】「すいやせん…キラザキ様…オレぁ…従順じゃないうえに役立たずだ……ほんと…サーセン…」
声が途切れてすぐ、牙山の姿が消えた。
牙山が横たわっていた場所に、
元に戻ったヒトガタが横たわっていた。
ぼろぼろに壊れたヒトガタの左胸辺りに、
赤い光が薄く小さく灯っている。
【来夢】「…私も…残念よ。貴方のような素晴らしい戦士ともう戦えないのは……さようなら…牙山…」
乙女心が揺らぐ「寝取られ」シーン
都市伝説「ハジャク様」を元に顕現されたヒトガタ
破白
(はじゃく)
CV:志雄子奨
ヒトガタ顕現第1号。誰もが見惚れるような美青年。しっとりとした強引系。冷徹。腹黒い面もある。女をセックスで籠絡させることが宿命であると信じている。女を孕ませ、生まれてくる子らをキラザキに従順な地球人(手下)とするよう動いている。
届かないメッセージに揺さぶられる
(「寝取られ」シーン・ピックアップ)
来夢はチャットツールを立ち上げた。
これで何度目か、来夢自身にもわからない。
【来夢】(これを見て咄嗟に……那絃に…嘘ついちゃった…)
> 初めてのキスを俺に捧げてくれて嬉しかった。
> 刃を取り戻したいなら連絡してくるといい。
> 愛している、花の乙女。
それは破白からのメッセージだった。
来夢は何度も読み返しては、重いため息をつく。
メッセージが届いたのはキスされた後、この一度だけ。
以降、破白からは何の連絡もない。
メッセージが来れば、
通知が表示されるよう設定してある。
だが、またこんなメッセージが届いたらと思うと、
落ち着かない来夢は、
何度もチャットツールを立ち上げていた。
【来夢】(返事…送る必要はないわよね。既読がついてしまっているし…)
【来夢】(破白の言うとおり、本当に迂闊だった…すぐに逃げるべきだった…逃げていれば、あんな…)
【来夢】「っ……」
【来夢】(…あんな…)
【来夢】「…あっ…!」
無意識で唇にふれていたことに気づき、
来夢は慌てて指を離す。
【来夢】(破白にキスを許したうえ、嘘までついてしまった……那絃に…なんて言えばいいの…本当に…どうすればいいの…)
正義の心が敗れる「悪堕ち」シーン
宇宙征服を企む非道な科学者
プロフェッサー・キラザキ
CV:百園シューイチ
来夢達の星とは別の機械文明が発達した惑星「我豪(がごう)」出身。高慢。驕傲。とにかく不遜でえらそう。あらゆる生物は自分より下であると根拠なく思っている。来夢の父親が発明したヒトガタを強奪。実験場として地球を選び、征服を開始する。
快楽に堕ちていく
(「悪堕ち」シーン・ピックアップ)
【キラザキ】「もう絶頂を迎えてしまったか。では、ここまでにしておくか?」
【来夢】「…い、いやぁぁっ…! して、してぇぇ! もっと…もっとぉ!」
【キラザキ】「欲張りの淫乱め。では、望み通りくれてやろう」
キラザキはゆっくりと子宮の中の機械触手を蠢かせた。
【来夢】「あはっ! 動いてる…子宮で…蛇みたいに…動いて…あっ…うああああっ…! ひっ、ひあああっ、あ、あっ…! んぐっ、うあっ、あ、あひっ…!」
【来夢】「ひっ…ひうううっ……! 本当に…すごい…あっ、あああっ…! もっと…もっとぉ!」
キラザキは、子宮に入れている機械触手を抽送させた。
膣も子宮も擦られ、来夢はびくびくと腰をくねらせる。
【来夢】「うあっ、あ、ああ~…! …動いてる…私の…赤ちゃんの部屋で……あはっ…機械の触手が…胎動…胎動…!」
【来夢】「あああっ…! もっと激しくして! もっと擦って! もっと無茶苦茶にしてぇ!」
キラザキは来夢の望みを叶えた。
機械触手が動く度、来夢の腹の形が派手に変わる。
【来夢】「ひっ…あああっ! あううっ! うあっ、あくぅぅぅ! あははっ…! …あ、あはっ、あ、あ~~…!」
【来夢】「…っ…いい、いいっ…! 気持ちいいぃっ! うあああっ、あんぅっ、ふあああっ!」
【来夢】「いく、いくいくぅぅっ…! おなか無茶苦茶にされていっちゃう! あううう、んぅぅっ! あああ~~…!」
【来夢】「あっ……! あひっ…! …ひっ、ひうっ、あ~…あうう…!」
【キラザキ】「そろそろこちらも」
【来夢】「あっ…あううう~! 出てる…出されてるぅ! 赤ちゃんのお部屋…機械の触手でいっぱいなのに……精液…出されてるっ…!」
【来夢】「もっと……もっと出して…! 出して、一杯かけてぇぇっ!」
【来夢】「うあああっ…! んああっ…! はあ、はあ…あ~~…! あは…あははっ…! せーえき、せーえき…あはぁっ!」
【来夢】「…っ…ああ………書き換えられちゃった……」
謎の言葉を呟き、来夢はゆっくりと目を閉じた。
満足しきった子供のような笑みを浮かべて。
すると、来夢の鎧の色が変化した。
来夢の心を現すような……漆黒に……。
【来夢】「…ふふっ、ふふふっ…」
早くも体験版Ver1公開中!! やられちゃうシーンも一部収録した体験版を遊ぼう
公式サイトにてweb体験版ver1が公開されたぞ。
最初は【共通パートの途中まで】がプレイ可能になっており、最後まで見るとエッチシーンが3つ追加されるようになっている。
エッチは【来夢×主人公】【来夢×トバコリ】【来夢×キラザキ】の3種類が用意されており、どれもえちえちだ♥
本作の導入部からエッチ展開まで楽しめる体験版を、ぜひプレイしておこう!!
▲こちらの画像をクリックすれば体験版紹介のページに直接飛べるぞ
BugBug.NEWS描き下ろし『覇王戦姫 来夢』の表紙&えっちな差分イラストがタペストリー化!!
本サイトにトップ掲載中の原画・金目鯛ぴんく氏による描き下ろし表紙イラストが、BugBugオリジナルB2タペストリーとなって絶賛予約受付中だ。
イラストは掲載中のものと同じ「表紙ver」と、さらに過激Hになった「えっちver」の2種類をご用意している。
タペストリーはBOOTHの【BugBugショップ】にて期間限定で予約受付中だ。
受注締切は2025年2月5日(水)いっぱいまで。余裕はあるがうっかり忘れないよう、早目に予約しておこう!!
▲イラストは両バージョン共にBugBug.NEWSのために描き下ろされたもの。【BugBugショップ】以外では入手不可のレアアイテムなので要チェックだ!!
覇王戦姫 来夢 OPデモ CM版
覇王戦姫 来夢
LiLiM
2025年1月31日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win10/11
パッケージ・DL版:11,880円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:金目鯛ぴんく、桐島千夜
シナリオ:六花梨花
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