BugBug1月号では本人も大の美少女ゲーム好きという春乃いろはさんに直撃インタビュー!!
BugBug本誌の人気コーナー「BugBug声優STATION」。1月号では純愛系やストーリー系作品を中心に活躍している春乃いろはさんが登場。デビュー前から美少女ゲーム好きで様々な作品をプレイしていたという彼女にじっくりとインタビューを行ったぞ。カラー4ページにびっしり詰め込まれた濃い内容の一部をここで特別にお見せしよう。
▲2010年の『真・恋姫†無双 〜萌将伝〜』でデビュー、そして2013年に『戦国†恋姫 ~乙女絢爛☆戦国絵巻~』でメインヒロインに抜擢。BaseSon作品をはじめ様々なブランドで活躍中の実力派声優だ
可愛いキャラ好きが高じて美少女ゲームファンに
大学時代の4年と決めて養成所でレッスンを
──春乃さんは2025年でデビュー15周年ですね。
春乃:そういうことをずっと意識せずにやってきたので、「そんな前からやっていたんだ」ってビックリです。
──実際“15年”と聞くといかがですか?
春乃:今もまだ気持ちは若手というか(笑)。美少女ゲームは収録の時に他の声優さんとお会いする機会が少ないんですけど、それでもお会いした時には「どんな風に収録されているんですか?」って新人みたいな質問をしてしまいます。私が美少女ゲームを遊んでいた頃の声優さんがまだまだ活動されていて、長くお仕事をされている方が多いなあと思います。
──デビュー前は美少女ゲームユーザーだったんですか?
春乃:元々少女漫画を読んでいたんですよ。それで可愛い女の子が好きになって、その頃ちょうどギャルゲーが人気になり始めて。可愛い女の子が沢山登場するのが嬉しくて、遊んでいるうちに自然と美少女ゲームも視野に入ってきちゃいました(笑)。
──というと、子供の頃からアニメやゲームに触れられてきたんですか?
春乃:母がアニメ好きだったんですよ。それで「このキャラとこのキャラは同じ人が演じているんだよ」ってバラすタイプ(笑)。なので声優という存在はかなり早くから知っていましたね。
──そんな春乃さんが実際に声優を職業として目指したきっかけはなんだったのですか?
春乃:私が高校生の頃なんですが。バラエティ番組で声優さんがキャラクター風のナレーションをされていたんです。それを聴いて興味を持ちました。「自分ではなく、キャラの声で作品や番組を紹介する」というのをやってみたいと。ちょうど進路を考えている時でしたね。それで大学進学で上京した時に、声優の養成所に入ったんです。大学を卒業するまでに結果を出せなかったら諦めようと思っていたんですが、運よく結果を出すことが出来て今に至っています。
──お母さんは応援してくれたんじゃないですか?
春乃:そうですね。親の反対でやれずに後悔して生きるっていうのはよくないから、やれるところまで頑張れって感じでしたね。
▲純愛・ラブコメ系を主軸に近年はシナリオ系作品でも活躍している春乃さん。デビューから15年になるが今も日々勉強することは多いとのこと
初のゲーム出演で感じた役をもらう責任の重さ
最初の担当ヒロインとは10年以上の付き合いに
──そんな後押しもあって見事声優デビューとなったのですが、最初から美少女ゲームへの出演を考えられていたんですか?
春乃:はい。やっぱり好きだったので。でも、なかなか美少女ゲームへ出演の機会もなくて。デビューしても仕事自体が少なくて、「今の段階でこれなら難しいかな」って思っていたんです。そんな中で『シェイプシフター』(φâge)で、やっと美少女ゲームの仕事をいただけたんです。
──『シェイプシフター』にはどういう経緯で出演が決まったのですか?
春乃:いわゆる指名ですね。「台本を取りに来てください」って言われてお伺いしたら、台本とキャラの資料を渡されました。
──山瀬里加というサブキャラの担当でしたね。
春乃:担任の先生で、セリフは100ワードくらいだったんですが、可愛いイラストでこんなキャラをやらせてもらえるんだって。それを実感した時、嬉しいけど仕事でキャラをいただくという責任も感じました。
──発売日はいかがでしたか?
春乃:発売日というわけではないのですが、メーカーさんからパッケージをいただいたんですよ。それを見た時は「このゲームに出演したんだ」って感動しました。
──そして2013年に『戦国†恋姫 ~乙女絢爛☆戦国絵巻~』(BaseSon)で初メインヒロイン役を担当することになります。
春乃:この作品は一般作で、後に18禁版が出るんですよね。BaseSonさんはこの前に『真・恋姫†無双 ~萌将伝~』で李典役を引き継ぐことになるんですけど、『恋姫』シリーズはアニメでも知っていた作品で、その新作に出演させていただけることに驚きましたし、台本を見たらメインヒロイン担当ということでそれにもびっくりって感じでした。でも何より驚いたのが台本の量ですね。台本受け取りの時、「キャリーケースを持ってきて」って言われましたから。しかも内容も重厚だったので読むのに時間がかかりましたし、キャラの読み方なんかも難しいので最初の収録で確認することを沢山メモしてスタジオに行きました。私が担当した美空は可愛いんですけど、『恋姫』シリーズなので戦闘シーンは激しいじゃないですか。必殺技もあってカッコいい演技もさせていただきました。その可愛いとカッコいいの幅が広い演技が求められるキャラなんですが、2013年から12年間、パッケージもオンラインゲームも含めてずっと美空を演じさせていただいているんですよね。こんな作品って他にはないですしありがたいです。最近は現場で会う若手の男性声優さんに「『戦国†恋姫』、やってたんですよ」って言ってもらえることもあって、改めてそんなに長く続いているんだって思います。
▲『戦国†恋姫』シリーズは春乃さんにとって長い付き合いの長期コンテンツとなった
落語とエッチシーンのお芝居って
似ているなって思うんです
──この業界はエッチシーン収録にも様々な技術があるじゃないですか。そういうのはどのように習得したんですか?
春乃:実は今でも試行錯誤なんです。やっぱり他の声優さんの演技を聞いて、色々試してきました。音響監督さんからも「こういう風にされている人がいるよ」と教えていただいたり。最近はYouTubeでそういうテクニックを見せてくれる先輩声優さんもいて、それを見て「なるほど!!」って勉強していますね。
──デビュー15年目でも勉強の毎日ですね(笑)。
春乃:そうなんですよ。それで私は落語が好きなんですが、改めて考えると落語とエッチシーンのお芝居って似ているなって思うんです。音の研究のし甲斐があるなって思うと楽しいですね。毎回「こうするとエッチに聞こえるかな?」って試行錯誤を続けているんですけど、OVAの現場で先輩声優さんが出すエッチな音や声には圧倒されっぱなしです。
──『世界と世界の真ん中で』は2014年発売ですが、出演作のリストを見ると2015年くらいからメインヒロイン出演が一気に増加しています。これはなにかあったのでしょうか?
春乃:多分『世界と世界の真ん中で』で関係者の皆さんにも認めていただけたのかもしれません。それと2016年の『ウィザーズコンプレックス』(ういんどみるOasis)で美少女ゲームの空気感をちょっと掴むことができたのかな?とも思っているんです。
──『ウィザーズコンプレックス』はまさに王道の美少女ゲームという作品ですよね。
春乃:そうですね。竜胆ほのかという可愛い女の子を演じさせていただいて、作中でも女の子同士の会話も楽しい作品だったので、「美少女ゲームってこんな感じだよなあ」って思いながら収録していました。同じ年に発売された『キミトユメミシ』(Laplacian)でもメインヒロインを担当させていただいていて、両作品のコラボ企画があったんですよ。『ウィザーズコンプレックス』のほのかちゃんと『キミトユメミシ』の真里奈ちゃんのイラストを、それぞれの原画家さんが同じ色紙に描いてくださって、私のサインを添えてプレゼントするという企画だったんですが、嬉しくて、今でもその色紙を部屋に飾っています(笑)。
▲2015〜2016年あたりからメインヒロインのお仕事が増加。『ウィザーズコンプレックス』メインヒロインの一人、竜胆ほのかは人気キャラクターに
最後のセリフとなると「もうこのキャラとは
会えないのか」って気持ちになりますに
──今月号の巻頭特集でもある『流星ワールドアクター Gaslight Bullet』(Heliodor)には薄野珠子役で出演されていますが、珠子はシリーズ1本目から登場して、3作目にして初めてのメインヒロイン昇格ですね。
春乃:そうなんです。お話を聞いた時びっくりしました。実は1作目の『流星ワールドアクター』ではサブキャラでありながら、フルプライス作品のヒロイン一人分からエッチシーンを抜いたくらいのワード数だったんですが、今後の展開とか一切知らされていなかったです。それで2本目の『流星ワールドアクター Badge&Dagger』でもセリフは沢山あったし、主人公のルカさんとのシーンも多かったけど、恋愛感情なんかは一切なさそうな関係性。だから珠子は「性別女性だけど仕事仲間です」でこの世界を全うするんだなって思っていたんです。ところが「3作目もあります」って台本をいただいたら、今まで以上にセリフが多いんですよ。で、最初にざっと目を通したら、「エッチシーンがある!?」って(笑)。「珠子が? 誰と? ルカさんとだ!!」って、ついにメインヒロインに昇格したんだって驚きました。でも、どうしても珠子とルカさんがエッチするまでの流れが想像出来ないんですよ。どうなるんだろうって思っていたんですが、さすが衣笠彰梧先生のシナリオで、「こういう流れで、こう来たか」っていう感じになっています。
──それはどんな展開になるのか楽しみです。
春乃:収録の時にシーンのCGを見せていただいたんですが、私もテンションが上がりました。これはやりがいがあるなって。珠子、本当にヒロイン昇格したんだってCGでした(笑)。
──収録は終わりましたか?
春乃:はい、終わっています。今回はシリーズ最終作品と銘打たれているので、どんなゲームもそうなんですけど、最後のシーンや最後のセリフとなると「もう、このキャラとは会えないのか」って気持ちになります。『流星ワールドアクター Gaslight Bullet』でも珠子の最後のセリフのOKが出た時に「もう会えない!! 寂しい!!」って叫んじゃいました(笑)。
▲サブキャラクターでありながらシリーズを通しての付き合いで思い入れのある珠子。メインヒロイン昇格は嬉しいけど、シリーズ完結による別れの寂しさも…
キャラ作りのために研究と経験、日常をミックス
気持ちのはいるシーンこそ、区切りまで一気に収録
──ここからは春乃さんご自身についてお伺いしていきます。春乃さんが収録の際に一番大切にしていることはなんでしょう。
春乃:最後まで筋の通ったキャラクターを全うしようということですかね。例えばゲームというメディアである以上、キャラが説明的なセリフを言うことがあります。そんなセリフでもメタ的にならないように、ちゃんとキャラの気持ちを乗せて喋れているかなあということは気にかけています。
──収録へ向けての準備などは、どのようにされていますか?
春乃:美少女ゲームの場合は1本単発の仕事が多いですよね。なので毎回新しい仕事をいただいた気持ちになるので、嬉しくてすぐに台本を読んでしまいます。それで一通り読んでから、自分に与えられた役を演じるために必要なものを調べたり経験したりします。例えば『ニュートンと林檎の樹』(Laplacian)で演じさせてもらったエミリーはジャガイモ好きという設定があるのでジャガイモ料理を沢山食べてみたり、『サメと生きる七日間』(CUBE)ではサメについて調べたりサメ映画を観たりして、作品の雰囲気に自分を寄せていけたらいいなあと思っています。実際、それが自分の役作りに生かされていると思うので。
──収録前のキャラ作りはどのくらいまでされますか?
春乃:台本を読んだ後は、普段の生活の中でも頭の片隅に常にそのキャラを置いておくようにしています。日常の中でひょんなことからシナプスが繋がることがあるといいな、と思っているんです。そして台本を読むときにはキャラと向き合うという感じでしょうか。
──1日の収録ワード数や収録時間などは決められていますか?
春乃:だいたい決めてはいますが、スタジオさんがちゃんと考えてくれていますので、そこはお任せしています。ただ私としては、シーンや気持ちの区切りの良い所まで、のどの調子が悪くなければ一気に収録したいタイプなんです。特に終盤のシーンなどは一気に行きたいですね。「休憩どうしますか?」と言われても、区切りの良いシーンまで一気に収録して、その後多めに休憩をいただくようにお願いしています。
▲新ブランドFuriKuruの処女作『諦観のイヴ・ベセル』ではサブキャラでの出演ながら、ブランド1作目からの参加というのは貴重な経験だと語る
BugBugでのゲームコラム連載が今後の目標!?
──春乃さんが今後やってみたいというようなお仕事はありますか?
春乃:やっぱりいろんな作品で新しいキャラと出会いたいというのが一番なんですが、それ以外だと…あ、BugBugさんで懐かしの美少女ゲームってコラムを書かせてください(笑)。アリスソフトさんとかエウシュリーさんとか、ゲーム性のあるゲームが好きなんです。『永遠のアセリア』(ザウス)とか『巣作りドラゴン』(ソフトハウスキャラ)とか(笑)。
──懐かしいタイトルが出てきましたね。編集長に伝えておきます(笑)。さて、最後になりますが、声優という仕事を続けてこられた中で、楽しい事、そして大変だったことを教えてください。
春乃:大変なのは体調管理ですね。春は花粉があるし、冬はインフルエンザもある。そういう直接鼻やのどの管理は季節を問わず大変です。準備してきたものを全力で出せなくなるし、周りの人にも迷惑をかけてしまいますから。そして楽しいことは、熱意のある人たちが集まって制作していることで、その熱意をスタジオなど収録現場で聞かせてもらえるというのはやっぱり楽しいですよね。私は疑問点とかこうした方が良いと思ったことは口に出すことが多いんですが、疑問点にはすぐに回答をいただけるし、こちらからの提案も真摯に受け止めてくれる。これも熱意の表れだと思いますし、そういう人たちと一緒に作品作りをできることが嬉しいですよね。自分が関わることで、どうすれば作品にプラスにできるか。自宅で台本を読んでいる時にもそう思いますが、スタジオでスタッフさんの熱意を感じると、よりその気持ちが強くなります。
──ありがとうございます。それではBugBug読者へメッセージをお願いします。
春乃:私も元から美少女ゲームが大好きなユーザーでした。そんなユーザー視点もプラスして、今後も収録をしていきたいと思います。私の名前を見かけたら、ぜひゲームをプレイしてください。このインタビューを読んでいただいたメーカー関係者の皆様、ぜひ一緒にゲームを作らせてください。
▲インタビュー内でも語られたが『流星ワールドアクター Gaslight Bullet』は人気ハードボイルド作品のシリーズ完結編。2026年3月発売予定なので今のうちからチェックしておこう
これ以外にも様々な作品への思い出や面白エピソードなどはBugBug1月号の「BugBug声優STATION」に掲載!!
この他にも、演じるキャラクターにのめり込むあまり収録の順番によってキャラクターの知識を前の状態に戻すのに苦労した話など、声優というお仕事ならではの面白いお話などもたくさん登場した今回のインタビュー。その辺りもぜひBugBug本誌で全文を読んでみて欲しい。BugBug1月号は年末年始スケジュールの都合で普段より書店に並んでいる期間が短いので、忘れずにね!!
▲貴重な直筆サイン色紙が欲しい人は紙の本誌についているアンケート用紙の希望プレゼントグッズ欄に「A」と記入、ハガキに貼って投函だ!!
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