新たな「恋姫」シリーズ『双天†恋姫 -至源の王-』にかける想いをディレクターに伺ったぞ!!
これまで三国志演義を題材にした『恋姫†夢想』シリーズ、日本の戦国時代を題材にした『戦国†恋姫』シリーズなどをリリースしてきたBaseSonが、新たなテーマに挑戦!!
『双天†恋姫 -至源の王-』の題材は三国志の時代より以前の“楚漢戦争”──「項羽と劉邦」の名で知られるこの歴史をどのように魅力的な作品にしていくのか。
BugBug6月号ではどこよりも早く突撃インタビュー!! その一部をお見せしよう。
▲新たな制作ラインを作ろうとしているBaseSon、その期待を受けた新しきリーダー、とらら氏にお話を伺った
『新・恋姫†無双』へアルバイト参加から
『恋姫』最新シリーズでディレクターに
──今作『双天†恋姫 -至源の王-』でディレクターを担当されるとららさんですが、これまで『恋姫』シリーズとはどのように関わってこられたのですか?
とらら:私が初めて携わらせていただいたのは『真・恋姫†無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~』でした。その時はアルバイトでデバッグと一部スクリプトを担当していたんです。その後入社することになって、シリーズの演出面を中心にアシスタント・ディレクターを担当しておりました。CGの発注書の作成—主に背景とか地図のようなものや、武器によって異なる演出の発注などですね。そういうものを中心に作品全般を見ておりました。
──では『恋姫†無双 ~ドキッ☆乙女だらけの三国志演義~』の時は…。
とらら:その頃はまだ学生でした。実は発売される前、私はあまり「三国志」を知らなかったんですよ。友人たちが「三国志をベースにした大作エロゲーが出る」と盛り上がっていて、それで面白そうに思ってプレイしてみたらハマりました。なので、その頃はライトユーザーという感じでしたね。
──それが今ではシリーズのディレクター(笑)。
とらら:その頃から考えれば信じられませんよね。当時は好きな作品の制作現場を見られるなあって感じで。とはいえ『真・恋姫†無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~』が発売された2008年頃というのは、まだまだ美少女ゲームがオタク文化の先端に位置していた時期だったので、その時にこれだけ注目度の高い作品の制作に関われているという高揚感はありました。
▲歴史モノ好きも納得のストーリーと可愛いヒロインたちとのイチャラブを両立しているのが『恋姫』の魅力だ
新しい原画家起用を楽しみに
していただける方も多かったです
──そんなとららさんがディレクションを務める『双天†恋姫 -至源の王-』が発表され、公式HPも公開されました。発表時の反響はいかがだったでしょうか。
とらら:ティザーサイトを公開した時には、従来の『恋姫』シリーズの新展開なのか、それとも新たなシリーズが始まるのかとSNSでも盛り上がっていただけて安心しました。タイトルから題材を推測する方もいらっしゃいました。
──正解はありましたか?
とらら:はい。「双天」や「至源の王」などから、「今回は『項羽と劉邦』ではないか」と読まれる方も多くて、さすが『恋姫』ファンだなって嬉しくなりました。
──正式に公式サイトがオープンして以降はいかがでしょう?
とらら:まずはこれまでのシリーズとは原画家を一新したことが話題になっていたようです。残念がる声もありましたが、新しい原画家起用を楽しみにしていただける方も多かったです。
──やはりそこへの反響は大きかったんですね。
とらら:不安視する人が少なくないというのは予想していました。でも、それ以上に楽しみにしてくれている方が多いことが分かったので、本当にありがたかったですね。
▲本作ではふたりのヒロインの個性、その対比が明確に描かれており、とらら氏も「項羽と劉邦のどちらかを好きになってもらいたいと考えています」と語っている
「項羽と劉邦」をどう『恋姫』で描くのか
史実も悲劇も全てゲームの魅力に変えて
──『恋姫†無双』では主人公が三国それぞれで活躍しますが、国の滅亡までは描きませんし、『戦国†恋姫』では物語の中で「鬼」という共通の敵が出てきて、ヒロイン武将たちが協力して戦います。しかし「項羽と劉邦」は明確に二人が対立しますし、「四面楚歌」という言葉が有名なように、物語の最後で楚が敗亡して、項羽が自刃して終わります。この悲劇的ともいえる展開をどのように『恋姫』として落とし込むのか。楽しみでありながら、不安な部分があるのも事実なんです。
とらら:歴史ものとしての面白さとして史実に沿ったイベントは見せ場になります。『双天†恋姫 -至源の王-』で言えば、劉邦が項羽の手から間一髪で逃げる「鴻門の会」は中盤の見どころの一つですし、詳細はお話しできないんですが「彭城の戦い」も物語の大きな転換点になります。そんな中で項羽の死という悲劇的なエピソードをどう落とし込むかとのことですが、これまでの『恋姫』シリーズでも悲劇的なエピソードは入っていて、その悲劇性がキャラの魅力に結びついているんです。例えば『真・恋姫†夢想 -革命- 孫呉の血脈』で雪蓮(孫策)が毒に冒されながら大号令をかけて死んでいくシーンとか、『戦国†恋姫 ~乙女絢爛☆戦国絵巻~』で鬼の大群に襲われた主人公たちを逃がすために森三左衛門 桐琴 可成が斬り込んでいくシーンとか、こういう悲劇的なシーンが好きだと言ってくれるユーザーさんは多いんです。悲劇的なシーンだからこそ心に残る。『双天†恋姫 -至源の王-』でもそういうシーンの作り方をしていきたいと思います。
▲よく知られている歴史をベースに、『恋姫』シリーズとしてどうアレンジしていくのか…その物語に興味津々
実力派の外部原画家起用に高まる期待度
新たな『恋姫』の展開も見越したアプローチ
──さて、ここからは制作スタッフについてもお聞きしていこうと思います。先ほどもお話に出ましたが、原画家陣は一新されましたし、シナリオでは日野亘さんが新たに参加されました。これはどういった理由でなのでしょう。
とらら:日野亘さんとは元々交流がありました。シナリオ構成力に定評があって、暁WORKSさんやでぼの巣製作所さんでも実績のある方なので、今回お声がけさせていただきました。式乃彩葉さん、小沢裕樹さんは『恋姫』シリーズに長く関わられてきた方たちです。日野さんにメインストーリーを作っていただいて、式乃さんに『恋姫』らしさの監修、小沢さんに個別のキャラシナリオをお願いしました。
──原画家陣はいかがでしょう。
とらら:続投はぎん太郎先生だけですね。瀬之本久史さん、こ~ちゃさん、月杜尋さんについては、言ってしまえば「ご縁があって」ということなんですが。
──まあ、大人の事情もありますからね(笑)。
とらら:もう少し突っ込んだ話をしますと、これまでの『恋姫』とは違う作り方をしたかったというのはあります。というのも、制作のラインを増やしたいと考えたんですよ。それで『双天†恋姫 -至源の王-』では社外の原画家さんを起用しました。実は現在平行して『戦国†恋姫BRAVE壱 ~四国の鬼若子、長曾我部編~』を制作していますが、これは『双天†恋姫 -至源の王-』を新たなスタッフで制作したから可能になったんです。
▲人気・実力ともに高い評価を得ている原画家さんたちを新たに起用。新規シリーズならではの魅力となっている
ヒロインと主人公の関係性から描く物語
夏に向けて続々発表の新情報にも注目を
──エッチシーンの見どころはいかがでしょう。
とらら:見どころと言えば、これはエッチシーンに限ったことではないんですが、ヒロインに応じて主人公の対応が変わるところですね。そうすることで、ますますヒロインの可愛らしさを引き出すことができますし、ハーレム的なやりとりの楽しさも味わえると思っています。そんな各ヒロインごとの恋愛描写があるからこそのそれぞれのエッチシーン。ぜひぜひ楽しんでほしいですね。
──グラフィック面でのこだわりなどはいかがでしょう。
とらら:こだわったのはメインビジュアルですね。『恋姫』シリーズのメインビジュアルと言えば集合絵なんですが、昨今はヒロイン集合絵のメインビジュアルって減ってきているんですよ。キャラを見せるより、中身をイメージさせるメインビジュアルが増えているんですね。でも『双天†恋姫 -至源の王-』では、『恋姫』らしく「動きのある集合絵」にこだわりました。
──確かに躍動感のあるメインビジュアルですよね。
とらら:メインビジュアルのラフはぎん太郎先生が考えてくださいました。8人のキャラをそれぞれ個性を生かした動きをつけて、さらにバランスよく配置するのって、本当に難しいんですよ。ぎん太郎先生は躍動感のある絵を描くのがとても上手いので今作にはぜひ参加してほしかったですし、参加が決まった時にメインビジュアルの構成をお願いすることは決めていました。
▲可愛いヒロインたちが登場するとはいえ、物語は苛烈な戦いの歴史。死と隣り合わせの緊張感と躍動感も本作の魅力だ
『双天†恋姫』から広がる『恋姫』世界
項羽と劉邦が歩む「外史」は見逃せない!!
──そしてこれは少々気の早い質問ですが、『双天』も今後シリーズ展開をしていく予定はあるのでしょうか?
とらら:まずはファンディスクを視野に入れて、展開を構想中というところです。それとこれはまだまだ先の話になるのですが、。『恋姫†無双』や『戦国†恋姫』とのクロスオーバーなども考えていきたいですね。
──それは楽しみですね。
とらら:私としては『双天†恋姫 -至源の王-』が盛り上がってくれるのが一番なんですが、この作品からより『恋姫』世界が広がっていってくれることを期待したいんです。「こういう『恋姫』もあるんだ」という入口になる作品になってほしいと思っているんですよ。
──そんな『双天†恋姫 -至源の王-』のセールスポイントを改めてお聞かせください。
とらら:『双天†恋姫 -至源の王-』は項羽と劉邦の二人の在り方、ライバル関係が一番の見どころになっています。幼い日に同じものを目指して交わした二人の約束が歴史の流れの中でどのように果たされていくのか。二人の道がどのように交わり、ぶつかり、決別していくのか。そこをぜひ見てほしいと思います。
▲新たな制作ラインを増やすことで、より『恋姫』シリーズの世界観も広がってゆく
歴史に名高い武将たちをモチーフにした楚軍と漢軍のヒロインたち!! その魅力を本誌でチェック★
BugBug6月号のインタビューではさらにとらら氏による、各ヒロインの性格や魅力、衣装デザインのお話、豪華版パッケージの話などファンなら興味津々な情報がいっぱいだ。
カラー6ページにたっぷり詰め込まれた『双天†恋姫 -至源の王-』の魅力、ぜひ本誌で読んでみてね!!
▲激しく儚い歴史を元にしつつ、そこに主人公が介入することでどんな変化をもたらすのか。『恋姫』シリーズらしい展開に期待!!
双天†恋姫 -至源の王-
BaseSon
2024年9月27日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win10/11
パッケージ版:10,780円(税込)、パッケージ豪華版:16,500円(税込)
DL版:10,780円(税込)、DL豪華版:15,400円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:瀬之本久史、ぎん太郎、こ~ちゃ、月杜尋
シナリオ:日野亘、式乃彩葉、小沢裕樹
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