注目を集めすぎて販売停止騒動を引き起こしてしまった話題の新鋭ブランドに直撃取材!! その内容をダイジェストで紹介♫
リズムゲームでありながらその斬新な着眼点が大いに注目を浴びた結果、Switchで発売中止となってしまい急遽Steam版リリースが決定、発売初日にSteamのセールスランキング1位になった超話題作をBugBug10月号では緊急特集!! そしてプロデューサーの臼田裕次郎氏へロングインタビューも掲載!! ブランド立ち上げの経緯など貴重な話が沢山飛び出したこのインタビューの内容を、特別にBugBug.NEWSでもダイジェストで紹介するぞ★
▲Switch版の販売停止騒動などを経て発売され大ヒットした本作について仕掛け人・臼田裕次郎氏へ直接インタビュー!!
イラスト制作会社のゲーム部門がqureate
──本日はよろしくお願い致します。
臼田:qureateの臼田です。よろしくお願いします。
──本誌では初のインタビューとなりますので、まずはブランドのことからお伺いできればと思います。qureateとしてアダルトゲーム業界に参入されたきっかけは何だったのでしょうか?
臼田:まずアートアンフというイラスト制作会社がありまして、僕も今アートアンフ所属になるのですが、その社長と知り合いだったんですね。そこでアートアンフが何か自社コンテンツを作りたいということで、声をかけてもらって立ち上がったのがqureateです。
──なるほど。グラフィックのクオリティが高いのも元々イラスト制作会社だからなんですね。
臼田:グラフィックに関しては、ほぼほぼ自社内で制作しています。その他の部分に関しては外注している形ですね。
──エロゲーを作ろうというのは決まっていたんですか?
臼田:元々はコンシューマで美少女系のゲームを作っていたので、自分の強みでもありますし、美少女ゲームを作りたいとは思っていたんです。そこで昨今のノベルゲームの状況を鑑みると、ユーザーさんに大型タイトルを遊ぶ時間というのはもうなくなってきているのかなと。
──最近よく言われていますね。
臼田:それでスキマ時間に遊んで貰いたいというのと、会社の事情になるのですが予算もあまりかけられないので、ロープライスのAVGを作ることにしたんです。STEAM市場を見ても18禁のAVGが結構売れていましたし。NEKOWORKsさんの『ネコぱら』しかりですね。
──なるほど。
臼田:なので海外向けと考えたときに、巫女っていうのは受けがいいんじゃないかっていうのと、安直ですけどネコミミで…というので作ったのが『ねこみこ』になります。
▲ブランドデビュー作からすでに海外での販売を意識していたという『NekoMiko -ねこみこ-』
結局日本で流行ったものでないと海外でも流行らない
──最初から海外向けを意識されていたんですね。
臼田:そうです。でも結局は日本で流行らないと海外でも流行らないんですよね。日本で流行ったものが海外でもヒットしている。なのでそれ以降は海外向けをあまり意識せずに作るようになりましたね。
──他のメーカーさんに伺うと、海外展開したくても翻訳などにコストがかかってしまうといったお話もよく伺うのですが、そのあたりは織り込み済みだったのでしょうか?
臼田:そのあたりは織り込み済みでした。元々いたコンシューマゲームだと、アジアや北米などへの販売というのは当たり前になっていて、STEAM版を作るというのもセットになっていますから、そういうものだろうと。作品の規模も小さいですし。
──なるほど、コンシューマ時代の感覚やノウハウがあったんですね。
臼田:それにアダルトゲームの市場を調べたときに、やっぱり海外にも売らなきゃダメだよね、という話にはなりましたね。他の美少女ゲームメーカーさんももっと海外向けに売らないのかな、と思うこともあります。
──1000円という価格も、アダルトゲーム業界を見ていると破格に感じます。
臼田:フルプライスとなると、なかなか新しい人が入ってこれないですよね。美少女ゲームへの窓口のようなものになれればとも思っているので、価格は抑えようと。Switch版は800円くらいにしています。
──『ねこみこ』では日本語と英語のみでしたが、次の『にんにんでいず』では中文にも対応されていますね。
臼田:『ねこみこ』の反響として、「中国語でも出してほしい」という声が多かったんです。それに調べれば調べるほど、『ネコぱら』さんが中国で売れていたので、対応することにしました。
──どこの地域で特に売れているとかはありますか?
臼田:大体日本と北米とアジアで3:3:3で、残り1がヨーロッパなどその他地域という感じですね。
▲求める人がいるなら積極的にローカライズも行ってゆく。Steamはワールドワイドなマーケットだ
話題性が第一なので常に何かバズりそうな要素を
──『くっころでいず』などは印象的な設定やタイトルでネットでも話題になっていましたが、バズらせよう、みたいな狙いは常にあるのでしょうか?
臼田:それはもう、狙ってます。話題性が第一だと思っているので、何か引っかかってくれそうなものを入れるようにしていますね。それは前のメーカーに居た時から心がけています。『くっころでいず』も姫騎士で日常系で、という内容で考えたのですが、タイトルでもう一捻り欲しいと思って、姫騎士といったら「くっころ」だろうと思ってつけています。結果多くの人に面白がってもらえましたね。
──ひと目で内容が理解できる素晴らしいタイトルだと思います(笑)。
臼田:自分でも気に入っているのですが、これって海外の人には通じてないんですよね(笑)。
──ああ、確かに英訳しようがないですね(笑)。
臼田:でも海外で、「Kukkoro」っていうのはこういうことだよ、というのを説明してくれてる方もいるんですよ。なので「くっころ」が少し世界に広まりました。そういう風に、面白さももちろん追求しますけど、まずは話題になるかな?というのが企画の頭になりますね。
──ありがとうございます。続いて、話題という意味では抜群だった今回の『ビートリフレ』についてですが…。
臼田:そうですね、話題になりすぎたところも多少ありますね。
──ですがその話題性もあって、STEAMでセールスランキングに載るくらい売れていました。
臼田:でも結局Switch版は出せてないですからね。トータルでプラスかというとちょっと難しいかもしれないです。
▲インパクとあるタイトルの『くっころでいず』など話題になるためにプロデューサーは様々な策を考えるが、今回は話題になり過ぎたみたいで…
今は新作を色々と開発中で来年になったら一気に出ます
──企画としてはどのように始まったのでしょう?
臼田:まず音ゲー作ってみたいよね、というのは以前から考えていて、それと僕がマッサージを受けるが好きなので音に合わせてマッサージというのはどうだろう、それをセクシーな感じで…と企画していったらすぐ決まりました。
──なるほど(笑)。臼田さんが企画を決めて、そういうジャンルが得意な開発会社に依頼する、という形になるのでしょうか?
臼田:そうですね。自社で制作するメーカーだったら、突然「音ゲー作りたい」といっても無理だと思うんですが、そういう体制なのはウチの強みだと思います。社内にノウハウが貯まらないというのは弱点ではあるんですが、適材適所に振れますから。
──なるほど。
臼田:また体制的なことでは、企画の決定が早いというところがあります。僕が社長に持っていったらすぐOKされたりしていますから。僕の前の職場も結構早い方でしたが、これがもっと大きい会社になると、何ヶ月も寝かされた上にボツになったりして、その間何も動かせないんで辛いんですよね。
──2019年の『ねこみこ』からすごいペースでリリースされてますよね。
臼田:来年はもっとペースが上がる予定です。今は作っている最中なのですが、来年になったらドドドっと発表できるかと。このペースで20年とか続けてたら、最終的に80本くらい作る計算になっちゃうんですけどね(笑)。
▲すごいペースで作品をリリースするqureateだがCGのクオリティは常に高い。さすがグラフィックを全て内製で行っているだけある
もっと過激にと攻めていたらSwitch版が…
──おお、それは楽しみです。話を『ビートリフレ』に戻しますと、今回ボリューム的にもかなり大きめになっていますが、大作寄りにしようという企画だったのでしょうか?
臼田:いい意味で、僕や周りのスタッフも次はもっと良いものを、というサイクルに入っているので、インフレ化はしてますね。もちろん上限は決めていますが、慣れというかノウハウもできて大きいものが作れるようになっていった感じです。内容ももっと過激に、とやっていたらSwitch版が出せなくなったりはしましたが…。
──全タイトルでSwitchでも出すというのは決められているんですか?
臼田:そうですね、大きい市場なので、Switchでも出すことにしています。
──Switch版も海外で販売されているんですか?
臼田:もちろんやってます。
──Switchのようなコンシューマで更に海外向けとなると、セクシー要素の規制なども厳しそうですが…。
臼田:Switchもそうですが、STEAMの方の規制も結構厳しくて、未成年や学生に対して特に厳しいですね。学園モノは作れないですし。
──確かに、本来『ビートリフレ』のようなタイトルなら一人くらい学生服のヒロインが居てもよさそうですよね。
臼田:そうなんですよ。でも規制があるので、弊社のゲームはこれだけ出してて一人も学生がいないんですよね。忍者とか姫騎士とかにしていますから。先ほど他の美少女ゲームメーカーさんの話も少し出ましたが、やっぱりそういうところが移植のネックになったりしてしまうんでしょうね。
──セクシーさ的な意味では、今回は一般向けですがかなり攻めてますよね。
臼田:やっぱり全力でバカバカしいことをやるというのを目指しているので、このくらいが良いのかなと思うんですよね。ギリギリを目指したい。18禁雑誌でこんなことを言うのも申し訳ないんですが、18禁にしちゃうと横の広がりが難しいんですよね。
▲あくまで一般作品でギリギリを目指すqureate。『ノゾムキミノミライ』とかもうタイトルも内容も色々とギリギリ!?
攻めの姿勢を諦めないqureate!! BugBug10月号本誌でその熱意を受け取って欲しい
BugBug10月号では多くの画像を使ったキャラクター紹介等も含めて『ビートリフレ』を全6ページにわたって特集!! 思わずゲームが欲しくなる鮮かさと共に、今回のダイジェストには載せられなかった部分にも貴重で興味深いお話もたくさん載っているので、全文はぜひBugBug10月号で確認してね♫
▲『ビートリフレ』にはたくさんのヒロインが登場する。お色気要素だけではない遊べるマッサージリズムゲームとして彼女達を癒していこう♥
ビートリフレ
qureate
2022年8月1日発売
AVG+ETC、DL、一般、Win10
DL版:2,980円(税込)
ボイス:あり、アニメ:一部あり
原画:乾和音
シナリオ:Linkedbrain Inc.
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