企画&シナリオ・鬼ごはん氏、原画・Go-1氏、広報・たま氏の3名が新ブランド&デビュー作について語り尽くす
明るいエッチをコンセプトに、「シルキーズプラス」と「シルキーズSAKURA」を繋ぐブランドとして誕生した「しるき〜ずこねくと」。その記念すべきデビュー作。『ホームメイドスイートピー』は、メイドさんが営むシェアハウスを舞台に、住人たちが“家族”として生活していくホームコメディAVGだ。絶賛発売中のBugBug7月号では、本作のメインクリエイターである企画&シナリオ・鬼ごはん氏と原画・Go-1氏、そして広報・たま氏の3名に、ロングインタビューを敢行。新ブランドの方向性から最新作の情報までたっぷり語ってもらったぞ。今回はそのインタビュー内容をダイジェストで大紹介!!
▲今回のインタビューに参加していただいた3名のプロフィールを紹介。鬼ごはん氏とGo-1氏はこれまでのお仕事についても囲みで紹介しているぞ
新ブランド「しるき~ずこねくと」ブランド立ち上げの経緯
──「しるき~ずこねくと」はシルキーズプラスとして久々の新レーベルですね。
たま:シルキーズプラスとシルキーズSAKURAを繋ぐ──コネクトするという意味で、「しるき~ずこねくと」というレーベル名を付けました。シルキーズプラス系は読み応えのあるシナリオの作品、シルキーズSAKURAはエロ重視ですが、それとは別の、ほのぼのとした美少女ゲームを作るレーベルが欲しいという話をしていたタイミングで鬼ごはん先生と接点ができて、新レーベルの話が具体化したんです。
──ということは、鬼ごはんさんとの出会いが大きかったわけですね。どういった経緯で出会われたんですか?
たま:その頃、鬼ごはん先生が作られていた『彼女は友達ですか? 恋人ですか? それともトメフレですか?』(DESSERT Soft)に注目していたんです。ゲームから新しい風を感じたんですね。その後、一緒のイベントに参加した時の打ち上げでお話しさせていただくことができて、「機会があれば一緒にお仕事をさせてください」というようなことをお願いしたのがきっかけですね。
鬼ごはん:僕ももちろんシルキーズプラスさんは存じ上げていて。特にイベントなどの広報活動が積極的だなあと思っていたんです。そんな時に声をかけていただけて嬉しかったですね。
たま:もう、ぐいぐい行きましたからね(笑)。
鬼ごはん:シルキーズプラスさんといえば読み応えのあるシナリオが評価されていますよね。だから声をかけてもらったときは驚きました。プレッシャーも感じつつ、それでもシルキーズプラスさんのお力になれたら、とお話をお受けしました。
──そして原画家のGo-1さんもシルキーズプラスさんとお仕事をするのは初めてですよね。
Go-1:僕もお話をいただいたときはびっくりしました。思わず大声を出したくらいです(笑)。実はシルキーズプラスは元々ファンで、ゲームも遊ばせていただいていたんです。そこからお仕事が来たので、素直に嬉しかったですね。
たま:こちらは企画を進める中で、「原画家はGo-1先生で」と鬼ごはん先生から推薦されたので、お仕事をお願いしたんです。
鬼ごはん:Go-1さんとは『神様のしっぽ ~干支神さまたちの恩返し~』(DESSERT Soft)でご一緒したんですが、その時にものすごく考えてキャラデザインをされる方だな、という印象があったんです。こちらからのオーダーに、とても的確に応えてくれたんですね。それで、また一緒にお仕事をしたいなあと思っていたので、『ホームメイドスイートピー』の企画を考えた時に推薦させていただきました。
──Go-1さんは鬼ごはんさんをどのような印象でご覧になられていたんですか?
Go-1:やっぱり『神様のしっぽ ~干支神さまたちの恩返し~』の印象が強くて、あったかい物語を書かれる方だなあと思っていました。なので『ホームメイドスイートピー』の企画も、鬼ごはんさんらしいなあと思いました。
──Go-1さんは先ほどシルキーズプラスのファンだったといわれていましたが、一番印象に残っている作品はなんでしょう?
Go-1:どれも印象深かったんですが、やっぱり『なないろリンカネーション』ですかね(笑)。あの首が…(笑)。あとは『景の海のアペイリア』がとても面白かったです。
たま:ありがとうございます。やっぱり『なないろリンカネーション』がうちの印象を決めてしまったんですね(笑)。
鬼ごはん:僕も『なないろリンカネーション』は印象深いですね。他に好きな作品で言うと『言の葉舞い散る夏の風鈴』。ほのぼのとした中で声優部が頑張っているのが好きでした。あと、『根雪の幻影 -白花荘の人々-』が何気に好きなんです。。
▲BugBug7月号では『ホームメイドスイートピー』をカラーの特集で4ページ、モノクロのインタビュー特集で5ページ、計9ページで大プッシュしているぞ!!
「残念、実はシルキーズプラスでした!!」みたいなどんでん返しはありません!!
──作品のキーワードで「家族」や「絆」がありますが、これまでの鬼ごはんさんの作品でも、そこは印象深く描かれていますよね。
鬼ごはん:『ホームメイドスイートピー』ではより前面に押し出した企画になっています。
Go-1:疑似家族ものって面白い切り口だと思うんですが、最近の美少女ゲームではあまり見ないような印象があります。そんな企画を、この時期にやるというところに面白さを感じますね。
たま:企画書を社内の皆で読んだんですが、鬼ごはん先生の作品に感じていた魅力に溢れていて、しかもシルキーズプラスで出せば間違いなく新しいと感じてもらえるものになると感じました。なのでどこを直すことではなく、このままお願いしようとなりました。
──そのシェアハウスものと新しさについてお聞きします。『彼女は友達ですか? 恋人ですか? それともトメフレですか?』はある意味で新しい切り口で描いたシェアハウスものだと感じたのですが、『ホームメイドスイートピー』はそれに比べるとトラディショナルな印象があります。
鬼ごはん:そこはシルキーズプラス作品ということを意識しました。シルキーズプラス作品はレーベルを問わず、懐かしさも感じる物語が魅力だと思うんです。その良さは盛り込みたいと考えています。シェアハウスというより下宿屋さんですね。昭和的な下宿屋さんを令和にアップデートした感じです。
──なるほど、一周回って新しい感じですね。そして物語はバーベナ荘にとどまらず、皆口町のいろいろなところで展開するように感じます。
鬼ごはん:メインはバーベナ荘なのですが、そこに住む人はそれぞれに生活がありますよね。そういった部分も描いていこうと考えると、町内外でドラマは動いていくことになるので、バーベナ荘以外のイベントも楽しんでほしいですね。
──お話を聞くほどほっこりした作品に思えてくるのですが、「残念、実はシルキーズプラスでした!!」みたいなどんでん返しがあったりは…。
たま:しません!!(爆笑) 「シルプラ生放送」でも鬼ごはん先生から「そういうことはない」と強く言っていただきました。
──それはよかったです。
▲メインヒロインの白菊さん。豊富な衣装差分にも注目だ
反響が大きかったキャラクターたちのキャスト
──さて、キャラといえばキャストです。先ほどたまさんから、発表したら反響が大きかったとありましたが、今回はどのように決められたのですか?
たま:キャラクターにあった声を第一条件に、人気や実績のある方だけでなく、勢いのある声優さんなどを候補にピックアップしました。それとレーベルのデビュー作でもあるので、シルキーズプラスとしても新しさを感じられる方、イベントや生配信にご協力いただける方など、様々な角度から候補者を出しました。さらに鬼ごはん先生とGo-1先生からも候補をいただいて、鬼ごはんさんを中心に最終決定をしたという流れです。
──鬼ごはんさんはシナリオを書くときに、声優さんを当て書きしたりされるのですか?
鬼ごはん:当て書きというほどではないですが、こんな感じの声かな? とイメージはします。シルキーズプラスさんとGo-1さんのイメージもあるので、それをすり合わせるので結構時間をかけて決めましたね。
──一番時間がかかったのはどなたでしょうか?
鬼ごはん:やはり白菊の声優さんですね。重要な役どころですし、謎が多いキャラでもありますから、かなり悩みました。
Go-1:自分はそれこそ『なないろリンカネーション』からプレイしていたので、今回もおなじみの声優さんが出演されるのかな、と思っていたんです。自分が候補に挙げた方たちも、そこを意識したものだったんです。それが一新と言ってもいいキャストになったので驚きつつも、新レーベルらしくていいな、とも思いました。
たま:「美少女ゲームは収録以外でメーカーさんとお会いする機会が少ないんですよね」と声優さんに言われたことがあるんです。でもうちは発売前も発売後も、配信にお呼びしたりイベントに出演いただいたりと接点が密な方だと思うんです。その部分はしるき~ずこねくとでもやっていきたいところですね。
──掲載誌発行からゲームの発売まで4か月近くありますが、収録は始まっているんですか?
たま:これからですね。私もスタッフとしてどんなお芝居が入るのか楽しみにしていますし、広報活動でもどんなことができるか考えていきたいと思います。
▲メインヒロイン以外にも魅力的なキャラクターが沢山登場するぞ
細かい部分までこだわったグラフィック面にも注目
──そしてやっぱり避けて通れないのがエロシーンです。本作でのこだわりやセールスポイントがあれば教えてください。
鬼ごはん:やはり家族としての関係性を深めていく中でのエッチシーンですね。そこを楽しんでほしいです。シチュエーションでは着衣エロにこだわりました。
Go-1:CG面ではシーンに入り込めるような構図を気に掛けました。あまり引きの構図にするのではなく、アップなども意識して使っています。
──グラフィック面での今作でのテーマがあればお聞かせください。
たま:グラフィック担当によると、エッチシーンに限らず、キャラを可愛く見せるために、全体的に明るめの色合いを意識したということでした。今回は衣装差分もたくさんありますので、そちらも併せて楽しんでほしいです。
──服装差分といえば全ヒロインに着物姿があったり、一つ屋根の下ならではの部屋着や寝巻があったりと、ファンとしても楽しみがあります。
鬼ごはん:着物姿は家族みんなでお祭りに行くときですね。部屋着や寝巻なんかも、ただ設定するだけでなく、シナリオの中で上手に使えるように頑張っています。
Go-1:部屋着なんかは大まかな指定はあったんですが、牡丹のTシャツの文字、栞の靴下なんかは自分の方で入れさせてもらいました。差分で言えば、髪型も複数描いたので、上手に使ってもらえると思います。特に栞のツインテールはこだわりの提案なので、どんな風になるか楽しみですね。
たま:鬼ごはん先生もGo-1先生も、細かい部分までこだわっていただけているので、本当にありがたいです。シルキーズプラスのこれまでの作品を見ても、服装や髪形、ポーズなどの差分がここまで多かった作品はなかったように思います。これが実際にどのような形でゲームになるのか、早くお届けしたい気持ちでいっぱいです。体験版はもちろん、ホームページ以外でもお伝えできる場所を設けたいと考えています。
▲読物特集記事内ではシルキーズプラスの他のブランドについての紹介。上の「シルキーズプラスWASABI」以外にも、「シルキーズプラスA5和牛」「シルキーズプラスDOLCE」「シルキーズプラス」「シルキーズSAKURA」を紹介しているのだ
今後の「しるき~ずこねくと」にも期待大!!
──発表が楽しみになってきますね。そんなしるき~ずこねくとですが、今後もレーベルから作品リリースは続けられるのですか?
たま:「明るく楽しいエロ」というコンセプトで今後も作っていきたいと思っています。シルキーズプラス、シルキーズSAKURAに続いて3ライン目なので大変は大変なんですが、ぜひ期待していただきたいと思います。
──次回作というわけではないですが、茉莉花、結菜、菖蒲、絵里香のキャラデザインを見ると、このまま終わらせるのはファンが納得しないと思うんですよ(笑)。
Go-1:自分としてはメインヒロインを食っちゃえるくらいのクオリティーでサブキャラを描きたいと思っているので、そう感じてもらえたら嬉しいですね。
鬼ごはん:もしユーザーさんからご要望いただければ、スピンオフなんかも考えられるとは思いますが…(笑)。
たま:いやあ、今から盛り上がりそうなにおいがするんですよ。ユーザーさんからそういう意見が出ることを想定して考えておく必要もあるかもしれませんね(笑)。
──ずいぶん長いお話になりました。それではここで、お二人の今後についてもお伺いしましょう。
鬼ごはん:今は特に告知というものはないのですが、今後も新しい作品のネタを考えていきたいと思っています。
Go-1:自分はシルキーズプラスさん以外でもいくつか受けている仕事はあるので、来年以降になるかと思うのですが、発表されたらよろしくお願いいたします。実は『ホームメイドスイートピー』に関しては自分の仕事はだいたい終わっているので、そこは安心していただいて大丈夫です。
たま:本当に早いんですよ。ショップの特典絵も終わっているので、むしろ社内のグラフィッカーが頑張らないと!!って感じです。
──期待しています。
▲カラーの特集記事ではショップ特典も紹介しているぞ。どのお店で予約するか迷っちゃうね
誌面では『ホームメイドスイートピー』と「しるき〜ずこねくと」についてまだまだ盛り沢山!!
BugBug7月号に掲載したロングインタビューでは、シルキーズプラスの印象について、『ホームメイドスイートピー』ヒロイン一人一人の魅力について、販促展開について、BugBug読者へのメッセージ…等々、今回ピックアップした以外にもたっぷり話を聞いているぞ。シルプラファンはもちろん、ハートウォーミングなAVGが好きな人は絶賛発売中のBugBug7月号を是非GETして、新ブランドの魅力をしっかりチェックしてほしい。
「ホームメイドスイートピー」(美少女PCゲーム)ティザームービー(主題歌:「あなたの帰る場所」)
▲OP主題歌「あなたの帰る場所」を歌うのはRitaさん♪
ホームメイドスイートピー
しるき〜ずこねくと
2022年9月30日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win8.1/10/11
パッケージ版:9,680円(税込)、DL版:8,580円(税込)、DL版(ボイスドラマ付き):9,130円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:Go-1
シナリオ:鬼ごはん