楽しんでほしい部分はもちろん開発の裏話や物語後半についてなどファン必読の話題が満載!!
絶賛発売中のBugBug11月号にて、Purple softwareの新作『クナド国記』を、巻頭10ページで総力特集!! 公開中の体験版の紹介からキャラ別での見どころ紹介、Hシーンも含めた初公開のCGを掲載するなど、見所満載で紹介しているのだ。中でも要チェックなのが、本作の企画・シナリオを担当した御影氏のロングインタビュー、今回はその内容をダイジェストで紹介していくので、しっかり読み込んでほしい!!
▲今回インタビューをお願いしたのは本作の企画及びシナリオを担当した御影氏。カラー2ページに渡ってたっぷり語ってもらったぞ
まずは御影氏から自己紹介と本作の意気込みを
──お忙しい中ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします!!
御影:こんにちは、はじめまして、御影と申します。『クナド国記』では企画とシナリオを担当しております。
お前など知らぬ、という方も想定してくださいということで、簡易な自己紹介をしますと。最近はパープルさんで3作ほど企画シナリオをしていましたが。その前はminori様で『ef』、さらに前はCIRCUS様で初代『D.C.』などの企画シナリオに関わっていました。御影個人はともかく、この辺りのタイトルなら知っている方が多いと思います。久しぶりに自己紹介などすると、良くも悪くも古株という位置づけになってきたと感じますね。
──ではさっそくですが、本作は御影様にとって4年ぶりの18禁美少女ゲームになります。しかも単独での企画・シナリオ担当ですが、とりかかったときの意気込みなどをお話しください。
御影:意気込みは「さて、久しぶりに大きい作品をやるか(素材の物量ではなく企画の強度)」と腕まくりした、くらいの感じでした。ノリが熱血ではなくて申し訳ないですが、御影は戦隊モノなら確実にレッドではないタイプなもので。
と、世にある美少女ゲームの主流・王道は学園モノなので、世間的には『クナド国記』は挑戦的に映るかもしれませんが。御影は元々の趣味がTRPG、ハイ・ファンタジー、SFといった感じでして。個人としては「今回も自分の平常運転」という認識だったりします。
とはいえ、それが世の主流ではないことを自覚しているので、とにかく「読みやすさ・わかりやすさ」や「娯楽性」を心がけようと気をつけました。
▲特集記事では本作の魅力をイベントCGも大量掲載して大紹介。もちろんR18シーンもたっぷり掲載しているぞ♥
本作のテーマは様々な「繋がり」
──本作のヒロイン・春姫や主人公は「言霊」を用いています。Purple softwareの作品ですと御影様がシナリオを担当された『アマツツミ』などもそうですが、部分的などでも繋がりはあるのでしょうか?
御影:部分という意味でも、繋がりはありませんね。「言霊」や「御影の好む展開や台詞」という、ごく小さい要素的な重なりがあるのみで、『クナド国記』は単独で問題なく楽しめます。
──本作は現代の未来世界のお話とのことですが、どんな物語でどんな部分が見どころになるのかお話しください。
御影:詳細に話すと長くなるので。一言では『泣きも笑いもある主人公の細腕繁盛記(異世界転生風の文明復興ソース和え)』ですね。多くの方に好まれている泣き要素も、体験版以降はちょくちょく出てきます。
一番のポイントは、本作は「変な作品」であり「娯楽的バトルモノ」であり「現実の文面発展を振り返る歴史モノ」でもあります。これをまとめると、「ユーザー様を楽しませるという前提さえ忘れなければエロゲーはとても自由で楽しいものだ」というシンプルさが見どころだと思います(このあたり、傾向としてですが自由=既存の学園モノとは異なるものを作っているメーカーのほうが元気だったりしますね)。
──その見どころを最大限に楽しんでもらうために特に気を付けた部分はいかがでしょうか?
御影:“楽しんでもらうために、ユーザー様に気をつけてもらうようなことはないように”というのを気をつけたと思います(苦笑)。先の通り「変な作品」であることは重々とした前提ですので。わかりやすさと娯楽性は、常に念頭におきました。舞台となる世界のほうが特殊なので、今回は主人公の口調・考え方を軽くし、なにか行動するときの理由もはっきり明示するようにしています。
──前の質問と繋がるかもしれませんが、本作の「テーマ」がありましたら是非お話しください。
御影:テーマは「繋がり」になりますね。「人と人の繋がり」、「人と世界の繋がり」──これを、千年後=現代とはまったく異なる環境となってしまった世界であっても、変わらず皆が求めている。その姿を描いています。実のところ、企画はコロナ禍の前に始まったのですが、「分断」が話題にされる今に合致してしまいましたね(これはあまり喜ばしいことではありませんが)。
▲特集中で紹介した「カント」の紹介カコミ。美しい和風な風景が舞台なのだ
作品の舞台となる「カント」は現代社会の未来世界!!
──体験版をプレイすると、現代社会の未来でありながら、鉄鬼との戦闘で死ぬ人間も多いため親元で暮らすのではなく子供たちが一緒に育つといった生活様式の違いや価値観の違い、学校もなく学ぶといったことへの意識のなさなど、まさに風景は見たことがある感じなのに異世界へ来た感じがすごくしました。その辺りの世界観を作るにあたって気を付けた部分や、決めるのに苦労した部分などはどういった点でしたでしょうか?
御影:世界観構築では「嘘をつかない」を心がけました。主人公が持ち込んだ「一つの技術・思想」だけで、都合よく「世界が変わる」ということはありません。文明発展の、過程そのものを描くことがテーマの一つですね。同時に、現実の私たちの世界も、そういう人たちが積み重ねたものの果てにあることを、楽しく興味深く見直せればなと思います。
──そうした世界観を作る上で学ばれたものなどはありましたでしょうか? 歴史的なものなどを学ばれた場合、特に印象に残っていることなどありましたらそちらもお願いします。
御影:もともと歴史好きなのと、歴史ストラテジーの洋ゲーを遊んでいるので、下地はありましたが。企画時、1年ほど時間をかけて現実の歴史をひっくり返して勉強しなおしました。結果、西洋では古代ローマ、東洋では明あたりの中国の発展は、良い意味でどうかしている、という結論になりました後はアッティラさんが問題児すぎますね。某ゲームで日本でも有名になりましたが(苦笑)。
──横道にそれますが、決めたけれど使わなかった世界設定とか、カント国の習慣みたいなものがありましたら教えてください。
御影:多すぎて記述しきれませんが(先の通り、使わない前提での千年の歴史が普通にあったり)。あえて、一つだけ。作中では失われた知識で触れられませんが、「八剣」の呼称の由来は、火之迦具土神=カグツチの血から生まれた八人の神になります。要するに「日本神話において初めて“神殺し”を成したカグツチの化身」と設定しています。カントでの神とは猫と鉄鬼のことですね。
▲様々な特典も特集記事中で紹介しているぞ。現在はさらに早期予約キャンペーン第2弾も実施されているぞ。詳しくは公式HPでチェックしよう!!
腕輪に搭載されたAIであるYOUは声も可愛らしくてAI萌え必至!?
──体験版にHシーンが入っていた夏姫。彼女は体験版では謎めいた言葉ばかりでヒロインでもないとのことですが、本作ではどういった位置づけなのでしょうか? お話しできる範囲で構いませんので是非。
御影:御影としては夏姫もヒロインだと思っていますが。ヒロイン=主人公と恋愛で結ばれる個別ルートのある攻略キャラ、という定義では、やはりノーとはなりますね(苦笑)。話を戻しまして──「夏姫がどういう人物だったのか?」という、これ自体、作中で主人公が追っていく、『クナド国記』を縦方向に貫く糸の一つになります(今回はその手の縦糸がたくさんありますが)。すでに現世に存在しない、人づてにだけ聞く夏姫の、本当の姿と目的とは?──そのものをお楽しみください。
──その他にもいろいろとサブキャラが登場しますが、特にお気に入りのキャラがいたら、理由と合わせてお話しください。
御影:全員だと多いので、サブの中でも主要キャラに限定しますが。
◎燕は最後まで癒しでいてくれます。可愛い。
◎冬人は……この人は、ちょっとでも迂闊に踏み込むと色々と危ないので割愛します(含みをもたせると、“ある意味”では彼がラスボスになるとも言えます)。
◎体験版に未登場のYOUに、長めに触れておきましょう。CV:くすはらゆいさんの、お声の可愛いキャラです。なぜ出演者のお名前を出したかと言えば、主人公が身に着けた腕輪に搭載されたAI=“声”の存在だからですね。Hシーンはありませんよ(苦笑)。YOUはAIとして、優里と一緒に主人公の日常的な相棒をしてくれます。情緒や感性は人間未満ですが、愛嬌と献身は誰よりも強い、AI萌えの方にはヒットする子かと。
なお、体験版以降、YOUの登場で「リアル現実~カント時代」までの千年の歴史が補強されます。企画シナリオの御影自身でも頭が悪いと思いますが、この作品は体験版以降でまだ情報の密度が増えるのですよ(なんなら千年間のうち、最低3つほど単独作品に出来る物語があったりする)。
▲本作に登場するメインヒロイン以外の重要キャラクターを誌面でも紹介。特に夏姫はHシーンもあるので注目
気になるHシーンについても色々直撃!!
──ゲーム中の会話で女性から迫っていくことが多いといった話も出てきますが、本作のHシーンはどういったタイプのシーンが多いのでしょうか? また、そうした中で特にエロいのでは…と思っているシーンとは?
御影:男女間の差は、そのままわかりやすいですが。本作は「能力モノ」であり、それを使った特殊プレイがありますね。いくつかありますが、わかりやすさや生々しさが一番強いものとして、言霊による「確実な妊娠」を前提にしての射精シーンは、「おおぅ……きたわ」という気分になると思います(苦笑)。
──その他、本作ならではのHシーンがありましたら簡単でも構いませんので教えてください。
御影:この点は逆に、シチュエーションが特殊であっても(能力使用とか女性主体が多めとか)、プレイそのものは奇抜なものはあまり想定しませんでした。千年経ったからフェラチオがなくなりこういうプレイが主流になった、などは、ありえないことですし―コアなプレイに傾くほど、熱心に好む人がいるのと同時に、苦手な人も増えるので。意味・意義なく後者の割合を増やす必要はないと御影は判断しました。とはいえ、原画さんが陰毛をやりたいとなれば、「やりたいことはやった方が楽しい」と背を押す人間でもあります(苦笑)。
──現在、紹介されているキャラの中で夏姫はHシーンが出てきますが、燕や識など他のキャラはいかがでしょうか?
御影:燕と識にはHシーンがあります。まとめるとHシーンは「春姫・茜と葵・優里・夏姫・燕・識」にあります。 書いてみたいHシーンは、個人ではあまりないというか、御影当人がライターなので、脳内で好き勝手にシナリオやHシーンを考えることが出来るので、外部発散の欲求はあまり必要としなかったりします(むしろ二次創作などでも自分以外の方が考えたHシーンなどは楽しいでしょうね)。
▲体験版に未登場のAI・YOU(CV:くすはらゆい)の活躍にも期待大だ♪
誌面では『クナド国記』の気になるトコロをまだまだたっぷり直撃!!
インタビューでは今回ダイジェストで紹介した以外にも、ヒロイン一人一人についての見所の紹介や、本作の製作中で大変だったこと、バトルシーンについて、読者へのメッセージ…等々、本作の気になる部分について御影氏にガッツリ聞いているぞ♪ 絶賛発売中のBugBug11月号をGETして、本作の大特集を隅から隅までジックリ読み込み、プレイする期待感を高めよう!!
▲先日公開されたばかりの「挿入歌ムービー」。山崎もえさんが歌う『拳恋一擲』に合わせて繰り広げられる『クナド国記』の世界に耽溺しよう
クナド国記
Purple software
2021年12月24日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win8.1/10
パッケージ版:10780円(税込)、DL版:8580円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:アサヒナヒカゲ、克、こもわた遙華(SD原画)
シナリオ:御影
▲BugBug11月号は紙版も電子書籍版も絶賛発売中。これ以外にもスクープ特集やインタビュー企画が満載なので、こちらの記事で確認してね♪