体験版のショッキングな結末も話題沸騰中な注目作のキーマン3人に直撃!!
甘苦い青春ストーリー『Petrichor -ペトリコール-』でデビューを飾ったMELLOWの第2弾タイトルは、孤島のサナトリウムを舞台に「純粋な愛」を描くAVG。心のどこかに傷を負った少年少女たちの、歪なコミュニケーションが描かれていくのだ。ヒロインが血まみれのウサギを抱えている衝撃的なキービジュアルも話題となった本作にを、BugBug8月号ではディレクター・東条サダヲ氏、シナリオ・垂花氏、原画・まうめん氏への豪華インタビューも掲載して大特集!! 今回はその内容をダイジェストで紹介していくぞ。
▲今回のインタビューに答えてくれた3人を紹介。皆さん多くの分野で活躍されてきた実力派なのだ
作品のキーワードは『世界一濁りのない純粋な愛』
──本作における大きなコンセプトのようなものはありますか?
東条:本作はキーワードとして『世界一濁りのない純粋な愛』というものを掲げております。「純粋な愛」などというワードをあえて掲げていることもあり、いわゆる「王道恋愛ADV」のような展開にはならないですが、それでも主人公とヒロインの姿は、確かにキーワードの通りに描かれたかなと感じております。キーワード単体では抽象的で分かりにくいものですが、作品を最後までプレイしていただくことで納得いただけるのかなと…。
──ありがとうございます。そんなテーマを表現するにあたって気をつけたことはありますか?
東条:影がある物語を扱うにあたって、あえてゲームの素材は全体的に美しく、どこか現実離れした下世話ではないものにしたいと思っていました。イラストはきらびやかに、シナリオは上品な小説のように、BGMもPOPさは抑えて内省的な印象に、デザインもオシャレな感じに…。
──なるほど。現在公開されている内容からでも、その雰囲気は感じます。
▲BugBug8月号では『アサガオは夜(アイ)を識らない。』をカラー6ページで巻中大特集!! インタビューは後半3ページに渡って掲載しているぞ
インパクト大なキービジュアルはストーリーの大筋でも重要な1枚
──アサガオが血を流した兎を抱いているキービジュアルも印象的です。
東条:キービジュアルは公開当時から多くの反応をいただくことができました。流血した死にかけのウサギという局所的に見れはショッキングなものですが、全体の雰囲気は美しくまとまっていて正に本作のビジュアルとなっております。ストーリーの大筋の中でも重要な転機の1枚になっていて、これも最後までプレイしていただくことで、色々と感じてもらえるものがあれば私達としても嬉しいです。
──ビジュアルといえば、原画をまうめん先生に依頼した経緯やっかけについてお聞かせください。
東条:本作を制作するにあたって一番作品にあっている方はどなたかな…と企画を制作しながらの原画家様探しでした。流通の担当者様にも意見をいただきながら、まうめんさんにコンタクトさせていただきました。本作のコンセプトにそった可愛らしいけれどもPOPになりすぎず上品さも感じられるテイストであることと、エロ漫画の執筆をされていたことも決め手になりました。
──エロが描けるという要素も大事だと。
東条:個人的にエロゲにはエロの要素の強さは必須だと思っており、本作はHシーンもストーリーの一部として描かれているため、そこで表示されるCGイラストも見栄えするものになっております。
▲インタビュー時から現在ではさらに体験版2.01を公開しているぞ。アサガオのHシーンも楽しめるようになっているのだ
舞台は世間と隔絶されたサナトリウム的な学園
──では、『アサガオは夜を識らない。』の簡単なあらすじの紹介をお願いします。
垂花:『アサガオは夜を識らない。』は本島から離れた島にある精神病棟に、記憶喪失の少年「吉良碧依」がその記憶を取り戻すためにやってきたところから始まります。碧依自身がそうであるように周囲の人間も様々な事情を抱えていることが分かっているので、繰り広げられるコミュニケーションは歪で、何故か聞き取れない言葉も出てきて。碧依は自分を知ろうとして藻掻きつつ彼女たちを救い、彼女たちに救われて人間らしさを取り戻していていくんです。それと同時碧依を悩ませるもう一つの要素が緋色アサガオ。彼女は碧依の記憶の片隅に存在しているのか、記憶を疼かせる。碧依とアサガオ、この二人の過去には何があったのか。未来に向かってした「約束」とは何なのか。それを識るためのストーリーになっています。
──サナトリウム的な学園が舞台になっていますが、舞台設定について詳しくお聞かせ頂けないでしょうか。
垂花:サナトリウム的な学園、なところがポイントですよね。世間と隔絶された自然あふれる場所で、患者たちの自主性に重きを置いて精神治療を行っていく、というのがこの施設の機能です。実際にはただの精神病院ではなくて…この辺りは体験版で明かされる箇所なので、是非プレイしていただければと思います。そしてこの独特な治療法を発案したのが作中にも登場、寮母的な存在になっている「金月緑華」女医ですね。彼女の両親も医師ということで、いわゆる七光りで統括者の地位を与えられたわけですが、そのことが本人のプレッシャーにもなっており、何かと気苦労が伺えます。こうした暗い事情もあって、外界とを繋ぐ海列車、丘からの風景など、島全体をより幻想的にすることを意識しました。
▲現在体験版感想キャンペーンを実施中。対象ワードを含めて体験版感想をツイートするとまうめん氏の直筆サイン入り色紙が5名に当たるぞ。発売直前の7/29までだ
アサガオは絶対領域がムッチリしていて気に入ってます
──続いて各メインキャラクターについて伺いたいと思います。垂花さんアサガオのデザインを最初に見た時の印象は如何でしたか?
垂花:最初に見せていただいたのがこのキャラクターのデザインだったのですが、すでに制作していたシナリオに合わせて幼げで、控えめながら愛らしい笑顔が印象的でした。彩色をいただいてからは、黒髪と赤い瞳の組み合わせが可愛さの中にわずかに非現実的な狂気を宿し始めているのを感じました。愛と狂気の絶妙なバランスの上に立つアサガオの魅力を文章で引き出せるか心配になって、一部書いていたシナリオに手を加えるなどの調整を行った経緯もあり、物語が1人の手で作られているわけじゃないと再認識させられたキャラクターでもあります。
──なるほど。まうめんさんはデザインについて如何ですか? 気に入っている部分などもあれば。
まうめん:アサガオは物静かで夢現(ゆめうつつ)な少女という事で、少し不思議な印象を受けるキャラクターなのですが、満面の笑みでケーキを頬張る姿を見せてくれたりと子供っぽい一面もあります。ビジュアル面では小柄で少女的なデザイン、ただしロリではない…という指定だったので、幼いけれど肉感はしっかりあるバランスになっています。アピールポイントは純粋さ、パーカーから覗く太もも…絶対領域でしょうか。むっちりとしていて気に入っています。
▲誌面ではデビュー作の『Petrichor -ペトリコール-』も紹介。「全てが綺麗ではない青春」を描くという、一作目からチャレンジングなテーマの作品なのだ
体験版の先も印象的・衝撃的なシーンが沢山!!
──ありがとうございます。最後に、期待しているファンへメッセージをお願いします。
東条:本作について色々と語ってきましたが、一気に最後まで読み進めたくなるような仕上がりになっていますのでぜひご期待ください。キャラクターに感情移入するのもよし、選択肢や伏線の意味を周回プレイして考えてみるのもよし、他にも考察や議論のしがいがある内容になっています。心に残るシーンが1つでもあれば嬉しいです。発売までもう少しだけお待ち下さいませ。
垂花:是非本作を楽しんでください! と簡単に言い切ってしまうのもあれなので。シナリオは体験版よりも、確実に体験版後の方が読みごたえがあると思います。見せ場を作りすぎて制作CGがどんどん増えると怒られました…(笑)。なので少しでも気になった方は、そもそもどんな話だろう? と是非体験版を触ってみてください。体験版をプレイされた方は、最後にメッセージじみた転機があったかと思いますが、主人公やヒロインの正体を想像してみてください。おそらく今の時代、こんな作品が世に出ることは非常に稀です。結末はきっと「世界一濁りがない純粋な愛」です。
まうめん:体験版は衝撃的な引きで終わったので、皆さま物語の続きが気になっている事だと思います。体験版の先も印象的、衝撃的なシーンがたくさんありますので是非ご自身でプレイして、アサガオ達の結末を見届けてほしいです。きっと心に深い爪痕を残してくれる作品になっていると思います…!! 様々なシチュエーションを描きましたので、濃厚なエッチシーンにもご期待下さい。
──発売が楽しみです。本日はありがとうございました。
▲楽曲やイラストデータを収録したデジタルコンテンツカードが貰える予約キャンペーンを展開中。発売日の7/30まで受付ているが、数に限りがあり無くなり次第終了となるので、店舗に確認しよう
誌面では『アサガオは夜(アイ)を識らない。』の気になるトコロをまだまだ直撃!!
インタビューでは今回抜粋した以外にも、アサガオ以外のヒロインについての見所についてや、ブランドノ方向性やコンセプトについて、体験版やキャンペーンについてなど、気になる情報について色々直撃しているぞ。MELLOWファンはもちろん、青春純愛モノ好きなら楽しめる内容が盛り沢山なのだ。絶賛発売中のBugBug8月号を購入してジックリ読み込んで、期待感を高めてプレイしよう!!
▲『アサガオは夜(アイ)を識らない。』は今週末の7/30(金)発売。マスターアップも無事告知されているぞ
アサガオは夜(アイ)を識らない。 OPムービー「アイを識らない。」
アサガオは夜(アイ)を識らない。
MELLOW
2021年7月30日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win8.1/10
パッケージ版・DL版:7480円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:まうめん
シナリオ:垂花、夏見晴
▲BugBug8月号は紙版も電子書籍版も絶賛発売中。これ以外にもスクープ特集やインタビュー企画が満載なので、こちらの記事で確認してね♪