今をときめく豪華クリエイターが集結したPurple softwareを代表する名作
ちょっと昔に発売されたオススメ作品をピックアップして紹介していく【ちょい昔イチ押しレビュー】。今回は2017年11月発売という事で3年半近く前の作品だが、全く古さを感じない逸品。それもそのはず、昨年『白昼夢の青写真』が話題になったLaplacianの緒乃ワサビ氏など、現在ブレイク中のクリエイターも起用しているのだ。今でもマイベストの一つに挙げる人も多い、名作の呼び声が高い作品なので、興味を持ったら是非プレイして欲しい。
アオイトリ(Purple software)
▲Purple software作品はどれもクオリティが高くてオススメ。本作にハマったら前作の『アマツツミ』や最新作の『青春フラジャイル』も是非プレイして欲しい
STORY
とある山間部にある全寮制のミッション系女子校・霧原学園。ここの唯一の男子生徒で神父でもある白鳥律には、触れた者を幸せにする力があった。ところがある日、学園に吸血鬼を名乗るメアリーが現れる。同時に“悪魔”からも電話が掛かってきて…。奇跡と祈りが織りなす物語が、幕を開ける!!
▲感動のシナリオと激シコなHシーン、両方とも最高クオリティなのが本作の凄いところ
“奇跡の力”を持つ主人公と吸血鬼の運命的な出会い…
2016年に発売された『アマツツミ』の流れを汲むというのが、本作『アオイトリ』だ。『アマツツミ』は2016年にプレイした中でもトップクラスに印象的な作品だったし、制作陣もシナリオ・御影氏×原画家・克氏が中心なのは変わらずだったので、実は個人的にも発表直後から注目していた作品でもあった。
▲あかりは水泳部に所属しているので競泳水着姿も。学園モノの要素も活かされているぞ
物語の舞台は、山奥にある全寮制のミッション系女子校。主人公の白鳥律は生徒で神父で唯一の男性であるだけでなく、触れたものを幸せにする特別な力の持ち主でもある。しかもその力が最大限発揮されるのが性交渉ということで、彼は学園の生徒たちと盛んに肉体交渉を行っているのだ。そこに、100年生きた吸血鬼のメアリー、生き別れていた妹の小夜、律の初めての相手だった理沙、普通に見えて一番危うさを秘めたあかりという魅力的なヒロインが登場し、それぞれが律との間に物語を作り上げていくのが、本作の大まかな流れだ。
▲主人公のセフレ的存在であるクラスメイトの美果子と、その姉で新任教師の理沙。若かった律を押し倒して童貞を奪った過去を持つ理沙だが、それにはある理由があった
今回もシナリオは読み応えたっぷりだった。聖書や古典の名作の一節を引用したかと思えば、カジュアルでテンポよく転がっていく日常会話もあり、その緩急の効いた展開は飽きることなく読ませる力に満ちていた。さらに、各ヒロインルートは主人公とヒロイン、さらには姿を見せず電話でのみ登場する“悪魔”の思惑が絡み合う展開に。三者の願いは同じようでいて実は違っているため、先が読めそうで読めないところも面白い。
▲コミカルな場面ではSDカットが。一気が和んだ雰囲気になるぞ♪
グイグイ引き込まれる緩急のきいたストーリーに没入!!
ヒロイン別ルートに入ると、女の子たちがさらに可愛く描かれると同時に、物語はさらに骨太になっていく。小夜は世慣れしているようで実は愛情に飢えているところもあるから、律と深い仲になると可愛い表情を見せる。一方、二人の母親が何を考えて二人を手放したのか、その理由はかなりシリアスだ。理沙ルートは、彼女の妹で律の友人でもある美果子がカギを握る存在になる。ここで描かれる姉妹愛は、他のルートとは一味違った幸せ度高めの読後感だった。
▲悪魔の計らいで出会う双子の妹・小夜。彼女も主人公と似た“奇跡の力”を持っているのだ
メアリーの物語はほっこりした気持ちにさせてもらった。吸血鬼だからと恋を諦めていたメアリーが普通に恋をするようになる姿は、見ていて愛しさしか湧いてこない。そして、本作の最重要人物であるあかりの物語。正直、アッと驚く結末ではないかと予想していたけど、その内容はこちらの想像を大きく上回るものだった。これを説明してしまうのは野暮でしかないので、是非ゲームをプレイして目と心に結末を焼き付けてほしい。
▲不滅の人生に苦悩していた吸血鬼のメアリー。体の成長は吸血鬼になった時にストップ。したけど、そのおかげでスレンダーボディでHする幸運が!?
読ませる系の作品なのに…こんなにエロくていいの!?
Hシーンへのこだわりもたっぷり体感できた。まず、おっぱいの描写がえげつないほどエロい。例えば乳揉みシーンでは、汗で濡れた肌感、鷲掴んだ時の指のめり込み方、こねる手の動きに合わせて形を変えていく柔軟さ、乳首を吸われて乳房が伸びるところ…等々。どれもが超絶エロくて必見だ。
▲感じ始めると陥没乳首が勃起して母乳を噴出するあかり。揉んで吸って挟んで引っ張って…等々、あかりのおっぱいへのこだわりが伝わってくるのだ
陥没乳首&母乳体質のあかりが相手の時は特に秀逸で、舌で丹念に舐られて興奮してきたら乳首が顔を出したり、あるいは埋まったままでも興奮が高まったら母乳が噴き出したりするのだ。テキストとCGのシンクロ率がハンパなく高いので、挿入シーン並みに興奮できるクオリティ。また女性器の描き方も女のコごとに違い、クリトリスのサイズや割れ目のボリューム感、陰唇をくぱぁと広げた時の色味などがすべて違うこだわりよう。ここまでマ●コを描き分けた作品に出会ったのは、初めてだ。
▲激しいピストン運動でおっぱいがまともにみえない。そのスピード感がたまらなく興奮を誘う!!
一番エロかったのは、質量とも群を抜いていたあかり。彼女の場合はイベントCG単体でもドエロいのに、力を籠めたらポッキリ折れそうな嫋やかさだけでなく、実はヒロインの誰よりも狂気を内に秘めていたりと、キャラクター面でもエロさを放っているのだ。しかも、可愛げがあって儚げで、でも実は狂気をはらんでいるあかりのキャラクターを、秋野花さんが見事に声で表現していて。絵・テキスト・声、どれもカンペキすぎ!! シナリオが面白いから先を読みたいのに、あかりのHシーンが始まると興奮しすぎて終わるころには確実に賢者モードに入るから、それが逆に歯がゆくて…。
▲ゲーム開始直後に発生するあかりとのHシーンは、エロ過ぎてインパクトが絶大。なのにエロさはまだまだ序の口だった!?
読み応えたっぷりのシナリオとヌキどころたっぷりのエロシーンが楽しめる本作は、ぜひ一人でも多くの方にプレイしていただきたい名作だ。シナリオに歯ごたえを求める人、エロにヌキごたえを求める人、両方の求めに存分に応えてくれるだろう。
▲ルートクリアごとにおまけHシーンが解放されるのだが、それが本編以上に激エロ!! 本筋から少し離れてシンプルにエロを楽しむ内容になったからこそ実現した、リビドー全開の特濃エロスを堪能できるぞ
アオイトリオープニングムービー
▲OPを歌うのは橋本みゆきさん。「萌えゲーアワード2017 主題歌賞」も受賞した名曲だ
アオイトリ
Purple software
2017年11月24日発売
AVG、DVD/DL、18禁、Win7/8/8.1/10
パッケージ版:10,780円(税込)、DL版:7,945円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:克、あきお、安納エイト(SD原画)
シナリオ:御影、緒乃ワサビ(Laplacian)、他