豪華スタッフが集結し「萌えゲーアワード2019 準大賞・ユーザー支持賞」にも輝いた隠れ名作
ちょっと昔に発売されたオススメ作品をレビューで紹介していく【ちょい昔イチ押しレビュー】。BugBug本誌で発売当時に掲載されたレビュー記事を、BugBug.NEWSで再掲載していく企画なのだ。毎月何本も美少女ゲームがリリースされるのは嬉しいけど、少し前の良作が埋もれちゃうのはモッタイナイよね。今回紹介するのは「萌えゲーアワード2019 準大賞・ユーザー支持賞」も受賞した、名作の呼び声も高い逸品!!
タマユラミライ(Azurite)
▲昨年2020年の10月には『萌えゲーアワード受賞記念特装版』も発売。昨年末にはバイノーラルのボイスドラマCDもヒロインごとにリリースされるなど、発売後も口コミで評判となり展開を拡げている話題作だ
STORY
かつてヒトと妖異が共に暮らした地で、魔法使いとして過ごす主人公。その役目は、妖異が起こす不思議な事件を解決し、ヒトと妖異の間に調和をもたらすこと。そんなある日、落とし物を探す強い霊力を持った少女が現れる。そして彼女と関わるうちに、様々な事件に関わるように…。
▲由岐奈と蒔奈の周囲を飛んでいるのは“卯子鳥サマ”という妖怪。クオリティが高いビジュアルや演出も和風ファンタジーな雰囲気を盛り上げるのだ
心をジーンと温かくさせる人間と妖怪が織りなす不思議なおとぎ話
妖異って何というかロマンがありますよね。昔話に登場する架空の化け物ってだけじゃなく、美少女ゲームでも物語に絡んできたりヒロインが人外娘だったりと大人気。本作はそんな妖異と人間の交流を描いた、心をジーンとさせてくれる「おとぎ話」です。
▲トイレの花子さんは普段は和風メイドっぽい衣装。水神に仕えた御使いで、学園内の噂ならなんでも知っているのだ
ストーリーを簡単に紹介すると、魔法使いである主人公が妖異の起こす様々な事件を解決するというもの。もっとも事件といっても血生臭いヤツではなく、妖異同士の友情や山神様の悲恋という人情味がある内容です。そうした不思議な事件を通じて、あるヒロインは「妖異は悪」的な考えを改めたり、またあるヒロインは「違う種族への恋心」という悩みを乗り越えたりして、主人公と絆を結んでいくワケですね。
▲寝ぼけて主人公の布団に潜りこんできたみだり。Hが苦手だけど無意識に男を求めるあたりはさすがサキュバス♥
このあたりは共通ルートに当たるのですが、個別ルートに比べても遜色のない良い話で早くもジーンとさせられちゃいました。人間にせよ妖異にせよ、自分より相手を思いやる連中ばかり。こういう優しさに溢れた世界は心地良く、いつまでも浸っていたくなります。そうかと思えば妖異に狙われ追い回される…みたいな適度にスリリングな展開もあり、物語に緩急がついていて読み手を飽きさせないシナリオ構成が凄く良かったですね。
▲踏まれて興奮している変態…じゃなくて謎の生物は河童。柚木ガオ氏が描くコミカルなSDキャラのCGもストーリーを楽しく盛り上げるぞ♪
ストーリーと世界観が魅力だがキャラ萌えやHシーンの実用度も高い!!
ヒロインは高い霊力を持つツンデレ少女の由岐奈。Hが苦手な純情淫魔・みだり。学園のトイレに住む水妖・花子。年上お姉ちゃんなのに見た目ロリな白の4人。この中で筆者お気に入りなのは白姉ちゃんですね。彼女はたまに語尾が「〜だべさー」みたいな田舎っぽい喋り方になるんですが、これがもうクッソ可愛いんですよ!! 良いですよね方言女子って。また、ヒロインの中では唯一の「普通の人間」かと思いきや、実は主人公も深く関わっている重大な秘密が…? その上、ゲーム的にも白は他3人をクリアしないと攻略できない、真ヒロイン的な立ち位置で驚かされました。
▲年上&巨乳属性な白姉ちゃんの授乳手コキ…見た目はロリなので妙な背徳感がっ!?
Hシーンは一人あたり5回もあって、ストーリー重視の作品としては中々多め。プレイの内容は純愛作品ながら意外とマニアックなものがあり、紐水着やブルマといった衣装Hなんかも充実しています。可愛い系の絵柄ですが実用性も高いので、エロが目的という人でも満足できると思いますよ!! ちなみに筆者推しの白姉ちゃんは、Hシーンでもしっかり方言が飛び出してエロ可愛かったです♪
▲負けず嫌いな由岐奈らしく、Hの時も攻守逆転して彼女の方から責めてきたりすることも…これはこれでとてもイイ!!
人間と妖異、異なる存在の心温まる交流を描いた本作。美少女ゲームなので萌えとかエロ要素もありますが、何よりジーンとさせるストーリーが素晴らしかったです。民話をベースにしている感じは、まさしく「おとぎ話」という表現が相応しいかと。例えが古くてアレですが『ま○が日本昔話』が好きだった人なら、この作品の世界観にハマると思いますよ!!
▲学園のトイレでみだりと隠れてHに突入♥ ほんわか心温まるストーリーが高評価だけど、実用度も高い作品なのだ
タマユラミライ オープニングムービー
タマユラミライ
Azurite
2019年5月31日発売
AVG、DVD/DL、18禁、Win7/8.1/10
パッケージ版:9800円、DL版:7945円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:茉宮祈芹、あめとゆき、柚木ガオ(SD原画)
シナリオ:籐太、にっし~