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【BugBug】遂に発表されたFAVORITE新作!! 新スタッフで放つ『ハッピーライヴ ショウアップ!』のヒミツをBugBug2月号で直撃ロングインタビュー

FAVORITE代表・水間ホシひと氏に1万字超の大ボリュームインタビュー
ついに発表されたFAVORITEの最新作『ハッピーライヴ ショウアップ!』。新しい原画家・シナリオライターを起用した完全新作となっており、芸術の都で魔法の舞台を目指す6人の少女の物語が描かれるのだ。現在発売中のBugBug2月号では、そんな期待作のヒミツについて、代表の水間ホシひと氏に直撃インタビュー!! 1万字超のボリュームで4ページたっぷり聞いた内容を、今回はダイジェストで紹介していくぞ。

▲インタビューに答えてくれた水間ホシひと氏はFAVORITEのブランド代表。本作では企画とディレクションも担当しているのだ

きっかけは新しい世代のクリエイターとコラボレーションしていきたい思い

──ありがとうございます。それでは新作『ハッピーライヴ ショウアップ!』について伺っていこうと思います。最初に、本作の開発に至った経緯についてお聞かせください。
ホシひと:FAVORITEとしましても2003年の処女作『AngelWish 〜放課後の召使いにチュッ!〜』以来、本当に長い間美少女ゲームを制作することが出来ています。一作一作、そのときに描きたいテーマを懸命に考えて地道に制作を続けてきましたが、時代も令和となりPCゲームの形もあの頃とはかなり変化してきたと思います。そんな中で、私たちだけでは思いつかないようなフレッシュなアイデアや切り口を考え始めたのが2016年頃で、新しい世代のクリエイターさんとコラボレーションしていきたいと思ったのがきっかけです。
──実際に、開発自体はいつ頃から行っていたのでしょうか?
ホシひと:先程お話したように、原作を考え始めたのは2016年後半頃だったかと思います。そこから地道にアイデアと脚本を進め、2018年頃からキャラクターデザインを少しずつ初めていきまして、『さくら、もゆ。』完成後より本格的に開発を始動していきました。
──タイトルの『ハッピーライヴ ショウアップ!』というのはどのような形で決まったのでしょうか?
ホシひと:タイトルは作品が半分くらい出来た頃から様々な案を検討いたしました。資料を見直すと全部で100案くらい検討したかと思います。
──100案もの中から勝ち上がってきたんですね。
ホシひと:FAVORITEの作品タイトルは全作私が名前をつけさせて頂いているのですが、本作でも最終的に決めさせて頂きました。ポイントは本作の重要なテーマである“ライヴ”というキーワードが入る事、作品の色彩を表現できる華やかなイメージ、また略称でハラショウ!となるようにいたしました。

▲BugBug2月号では『ハッピーライヴ ショウアップ!』を巻頭でカラー6ページでも特集。インタビューと合わせて10ページを使って大紹介しているぞ!!

ベコ太郎氏の原画作業は司田カズヒロ氏も驚く速度と出来映え!!

──今回は原画・シナリオ共に新しい方を起用していることでファンも驚きを持っているかと思いますが、新しい形を起用された経緯をお聞かせください。
ホシひと:開発の経緯の部分でお話した通り、本作は当初より次世代を担うフレッシュなクリエイターさんとコラボレーション制作をするというのが企画の念頭にありました。そこで企画のイメージと合うイラストレーターさんを探している時に、ふとベコ太郎先生のイラストが目にとまり、本作のテーマにぴったりと思い、私の方からお声がけさせて頂きました。
──ホシひとさん直々に声をかけられたんですね。
ホシひと:仕事柄たくさんのイラストを目にするのですが、本企画を考えている際にふと過去に拝見したベコ太郎先生のイラストを思い出しました。幻想的な世界観でありつつも、キャラクターの魅力も強く入れ込めると確信しましてお打ち合わせの機会を頂き、キャラクターをひとつひとつ綿密に打ち合わせしながら進めて参りました。現在原画の作業はほぼ完了していまして、ちょうど今日(インタビュー当日)司田カズヒロと話したのですが、その速度と出来映えに驚いていました(笑)。
──なるほど。それは期待のホープですね(笑)。シナリオの高山大河さんについては如何でしょう?
ホシひと:高山大河さんは2016年頃に知り合いになりましてシナリオライターを志していましたので、一緒に原案を考えるところからスタートいたしました。数え切れないほどの打ち合わせを重ねて、たぶん原作が現在の形となるまでに1年くらいかかったかと思います。今回の脚本は何度も読んで現在アフレコも進んでおりますが、フレッシュなアイデアを活かすようにディレクションさせて頂きました。
て。

▲巻頭の特集では原画のベコ太郎氏とシナリオの高山大河氏によるヒロイン一人一人の魅力を聞いたコメントも

舞台は現代だけど今も魔法が残る世界

──少しファンタジーな学園ものという点では、「さくら、もゆ。」や「星空のメモリア」等を彷彿とさるところもありますが、本作のコンセプトやシナリオ上の見どころをお聞かせください。
ホシひと:今回の企画前に考えていましたのが、ずっと日本の架空の町を舞台にした作品が続いた事もありまして、「ウィズ アニバーサリィー」のようなファンタジーな作品が作りたいな…と漠然と考えておりました。ですがあの時代と違い、ラノベやアニメでも転生ものなどが流行ったりとファンタジーの定義も大きく変わってきていましたため、いろいろアイデアを考えて、舞台は現代、その上で少し特殊な世界観を作れれば、というところからアイデアを膨らませていきました。
──物語の時代背景についてですが、現代モノでありつつ魔法がある、という感じでしょうか?
ホシひと:いろいろ考えた結果、舞台は現代ですが、今も魔法が残る世界観にいたしました。“魔法”は、古くは争いなどにも用いられた歴史があるかもしれませんが、現在では音楽やダンスのようにエンターティメントのひとつとして世界中で楽しまれています。そのエンターティメントの中心となる都市が今回の舞台ラーシャです。
──頂いた資料ですとラーシャは極寒の大国とありますが、それでいてショービジネスの中心地でもあるんですね。このラーシャの設定についてもう詳しくお聞かせ頂けますか?
ホシひと:ラーシャの設定は企画のかなり初期に決めていきました。また私たちが大好きなゲームやアニメを始めとして、音楽、映画、舞台、ライブなど今やエンターティメントは欠かせない要素になっていることを考え、それらを一体とした面白い世界観が作れないかアイデアを盛り込んでいった結果、この舞台設定に決まりました。こちらも詳しくは作品で見て頂ければ幸いです。

▲本作の世界観を背景CGを使って紹介。鉄道や演劇のステージなど、見ているだけでワクワクしてくるね

幻想的なステージである“ライヴ”の魅力とは?

──本作のキーとなる大道芸「ライヴ」ですが、作中での位置づけ、どのような存在なのかお聞かせください。
ホシひと:現代にも残る“魔法”は、火、水、土、風、光、影、などの属性に分類され、元々素養のある限られた者にしか発現しない能力です。さらにそれを美しくステージで魅せるためにはかなりの練習が必要で、プロとして舞台に立てる魔法使いになれるのは一握りです。そのライヴのステージは魔法による幻想的な演出がなされ、世界中に熱狂的なファンがいます。
──そんな幻想的なステージである“ライヴ”を演出するにあたって、何か参考にした現実のショーやコンサートなどはありますか?
ホシひと:頻度は多くありませんがライブや舞台などにも時々行くことがあり、ステージの面白さというのは昔から考えていました。また以前、シル○ド○レイユも拝見した事があり、そのようなイメージが重なり合ってきたように思います。それらを美少女ゲームとして楽しくなるように、いろいろアイデアの検討を重ねてきました。
──また背景ビジュアル内に鉄道や駅がありましたし、列車やその内部のビジュアルもありました。前作の『さくら、もゆ。』でも鉄道はかなり重要な要素でしたが、今作も鉄道に重要な意味があったりするのでしょうか?
ホシひと:本作の世界観を考えて行く際、広大な大地を何日もかけて横断していく鉄道は欠かせないというアイデアが生まれ、『さくら、もゆ。』とはまた違った、新しい形で鉄道のモチーフを登場させることになりました。鉄道の旅は修学旅行のようにみんなでわいわいできる楽しさもあり、また、何か新しい出会いにときめくわくわく感もあります。そんなイメージを想像しつつアイデアを膨らませていきました。
──なるほど。舞台がラーシャ以外の土地に移ることもあるのでしょうか?
ホシひと:このあたりは発売前にはあまり言及出来ませんが、可能な限り広がりを感じられる世界観を作れたのでは無いかと思います。また鉄道の旅は現在いろいろ工夫して演出しておりますので、引き続き頑張っていきたいと思います。

▲インタビュー記事中には原画のベコ太郎氏とシナリオの高山大河氏による本作への意気込みを聞いたコメントも掲載。こちらは高山大河氏のコメント

FAVORITEが次の時代を意識した企画テーマの第一弾

──ある意味今作は、これからのFAVORITEのフラグシップタイトル、という位置づけになっていくのでしょうか?
ホシひと:FAVORITEは常に新しいテーマを思いつくまで企画を練り続ける、という作り方をしているのですが、今作はその中でも、次の時代を意識した企画を作り上げて参りました。そのテーマで制作しました作品の第一弾、としてご認識頂けると嬉しい感じです。
──システム周りも今までとやはり違うものになるのでしょうか?
今作ではこれまでと違う要素も、出来る範囲で吟味しつつ取り入れていっています。フレッシュなクリエイターの皆様のアイデアを大事にしつつ、ベテランスタッフがその脇を固め、これまでFAVORITEの作品を遊んで頂いております皆様にも、またこれからPCゲームをプレイされる新しいユーザーさんにも遊びやすいように現在創意工夫を繰り返しております。
──なるほど。ベコ太郎先生という新しい方向性を迎えつつ、塗りなどはFAVORITEらしいタッチを残した印象的なグラフィックですが、グラフィック面でのコンセプトについてお聞かせください。
ホシひと:メインヒロインのキャラクターデザインと原画をベコ太郎さんに進めて頂くと同時に、FAVORITEの全作品でCGチーフをしております、氷山あずきが全体のグラフィックのタッチを考えていきました。キャラクターの魅力や世界観の見せ方など、時間をかけて積み上げてきた感じです。
──ありがとうございます。音声収録も終盤とのことで、開発も順調に進んでいるかと思うのですが、現段階での開発における手応えのあった点、苦労した点などのエピソードがあればお願いします。
ホシひと:どの作品もたくさんのアイデア出しと作業がございまして、毎回開発は苦労の連続でございますが、本作も新しく参加頂きましたクリエイターさんとたくさんの打ち合わせを重ねながら、少しでも良い形になるように、一歩ずつ進めて参りました。作品を遊んだときの手触りはユーザーの皆様にご判断して頂ければと思いますが、新スタッフ、ベテランスタッフともに完成まで少しでも良い仕上がりとなりますよう引き続き頑張っていきたいと思います。。

▲インタビュー特集では過去のFAVORITEの名作を紹介したカコミも。どれも素晴らしい出来映えの作品ばかりなので新作にも期待が高まる!!

超ボリュームのインタビューは『ハッピーライヴ ショウアップ!』のヒミツがまだまだ満載!!
今回抜粋した以外にも、ヒロイン一人一人についての見所や音楽面について、コロナ禍の制作への影響など、気になる情報が満載。FAVORITEファンなら超必読な内容がてんこ盛りなので、絶賛発売中のBugBug2月号を購入してたっぷり読み込んで欲しい!!

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ハッピーライヴ ショウアップ!

FAVORITE
2021年4月30日発売予定
AVG、DVD、18禁、Win7/8/10、9800円
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:ベコ太郎、ミズタマ(SD原画)
シナリオ:高山大河

▲BugBug2月号は紙版も電子書籍版も絶賛発売中。これ以外にもスクープ特集やインタビュー企画が満載なので、こちらの記事で確認してね♪

 

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