STORY
何事もそつなくこなし、勉強も遊びもバイトもそつなくこなす主人公・加々見公平。クラスの中で浮くこともなく、楽しくないわけじゃないけれど、平和な日常を淡々と守り続ける退屈な日々を過ごしていた。そんなある時、彼は3人の風変わりな女の子たちと出会う。彼女たちは本当に変わり者で、有り体に言ってズレていて、浮いていた。彼女たちに関わることを危惧しつつも、なぜか目を離せず付き合ってしまう公平。こうして普通であることを維持しつつ、あり得ない性格の女の子たちと交流する日々が始まる。
鬱展開にハラハラさせられながらも心打たれる名作美少女ゲーム
過去の名作美少女ゲームをお得な価格で再リリースしている『ヌキコレ』シリーズ。その記念すべき第100弾となる『ユメミルクスリ』を今回レビューさせていただきます。オリジナル版は2005年にrúfが製作、企画・田中ロミオ氏、原画・はいむらきよたか氏という豪華スタッフが手掛けた名作です。自分は今回初プレイでしたが、イジメや薬物依存などダークな社会問題も題材にした重厚な物語に、すっかり引き込まれてしまいました!!
何事もそつなくこなし、淡々とした日常を過ごすダウナー系タイプの主人公・公平。そんな彼が“普通ではない”ヒロインたちと関わることで、大きく変わっていくのが本作の見どころです。3人のヒロインぞれぞれで異なる方向性の物語が用意されているので、どれも見逃せないですよ。
▲“普通”の主人公が出会った“ちょっと変わった”ヒロインたち。異質な存在との関わりの中で、彼は新しい自分を紡いでいく
一人目のヒロイン・白木あえかは、少し前に主人公のクラスに転校してきたクラスメイト。パッと見では大人しそうな美少女なのですが、クラスのカースト上位女子に目を付けられ、陰湿なイジメを受けています。実は家庭環境にも問題があり、そんな暗い状況も平然と受け入れてるちょっと変わった女の子です。
あえかが密かに逃げ場にしていた屋上を訪れたことがきっかけで彼女と親しくなっていく主人公。関わりを持つ中で、不透明だったあえかの気持ちも見えてきます。イジメには無表情で耐えていた彼女が、本音で感情を爆発させる姿には涙がこみ上げました。
やがてあえかにとって主人公はかけがえのない存在となり、二人は結ばれる形に。屋上でのキスからの初体験はとても美しかったです。ですが二人にとっての試練はここから…。あえかの味方についた主人公もクラスのイジメ対象となってしまうのです。ルート後半の暗い展開はかなり辛いものですが、イジメに立ち向かっていく二人の姿をぜひ見届けてほしいですね。
▲授業中にスタンガンを使われ、皆の前で辱められるあえか。イジメをテーマにしたルートだけあり、時には目を背けたくなるような場面も
▲多くを望まないあえかの唯一無二の存在となり、心も身体も強く結ばれていく。だが、その先に待つのはクラス内の辛い現実で…
二人目のヒロイン・桐宮弥津紀は、学園の生徒会長である才女…と見せかけてかなりのダメ人間です。お気に入りの存在である主人公に生徒会の仕事を押し付け、そのお礼に身体を差し出してくる具合ですから。処女だったにも関わらずそんな流れでHを経験すると、その後も主人公を巻き込んで色々なプレイを試していく桐宮先輩。煩悩全開の若カップルらしい展開は、一番エロかったルートとして印象に残りました。
終始主人公を振り回し続ける桐宮先輩の暴走っぷりも見どころです。睡眠薬を盛って寝かせた間に飛行機に乗せ、海外に拉致したことには言葉を失いました。退廃的な行動の先に待つ結末にも注目です。
▲成績優秀、凛々しい美人生徒会長…と見せかけて、その中身は超絶ダメ人間。主人公はそんな桐宮先輩に振り回されていく
▲若い二人はHに興味津々♥ 生徒会室で会う度に身体を重ね、パイズリやクンニなど色々なプレイに挑戦しちゃいます
3人目のヒロインであるケットシー・ねこ子は、“夜の妖精”を名乗るサイケな夜遊び娘。“妖精の粉”…もとい脱法ドラッグを常用し、ハイな状態で“妖精郷”を探して夜の繁華街を駆け回る少女といえば、そのヤバさは一瞬で理解できるでしょう。
冷めた性格の主人公からすれば一番関わりたくないタイプのはずが、意外にも彼女に興味を持ち妖精郷探しを手伝うことに。妖精力の補充と称して精液も注ぎ込みながら、不思議な夜遊びに付き合う日々。クスリを題材にしたコミカルで重いストーリーでしたが、個人的にはこのねこ子のルートが本作で一番印象に残りました。
明るくハッピーな恋愛ストーリーを楽しめる作品ではないものの、プレイして絶対に損はない作品に感じます。記念すべき『ヌキコレ』シリーズ100作目に相応しい名作ですから、未見の美少女ゲームファンには是非プレイしてみてほしいですね。
▲妖精郷を探すため妖精力の補充、要は精液を求めてくるねこ子。処女は儀式に必要だからとアナルを差し出してくるのが、設定が凝ってて面白かったです
▲主人公はねこ子に付き合いながら、彼女を正気に戻そうと奮闘していく。はたして妖精郷探しの行方は…!?
ライター:RYO
美少女ゲームからCS、ソシャゲと幅広くゲーム人生を満喫中。本作をプレイするのは初でしたが、代表的なCGは記憶に残っていました。今回改めてプレイできて幸運でした。
ヌキコレvol.100 ユメミルクスリ
standard edition
rúf
2026年4月24日発売
DVD、18禁、Win10/11
3,960円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
企画:田中ロミオ
シナリオ:はいむらきよたか
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