Lump of Sugar20周年記念作『タユタマ零』への熱い想いを聞いてきたぞ!!
可愛いケモ耳ヒロインといえば外せないブランド、Lump of Sugarはついに20周年を達成!! それを記念する最新作『タユタマ零』について、BugBug2月号ではLump of Sugar代表のかわうそP氏にロングインタビュー。20周年を振り返りつつ本作に込めた想いを語ってもらった貴重な内容の一部をここでお見せしよう。
▲Lump of Sugar代表。20周年について尋ねると「あっという間で、ついこの間、10周年記念をやった記憶があるんですよ(笑)」とのこと
20周年記念作品は『タユタマ』の前日譚
ディープなファンには納得のリリース
──『タユタマ零』は20周年記念作品と銘打たれたメモリアルな1本になります。でも、Lump of Sugarさんにはデビュー作の『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-』を始め、ファン人気の高い作品は少なくありません。もちろん新作を望まれているファンも多いと思います。そんな中で、あえて『タユタマ』、しかもナンバリングでの『3』ではなく前日譚を制作する。この判断の理由を教えてください。
かわうそP:2025年は4月11日に特設ページを立ち上げて20周年プロジェクトを展開していく中で、「20周年記念作品も作るよ」とずっと言ってきました。そんな中でSNSを見ると、ファンの皆さんの中で「『タユタマ3』がついに来るぞ!!」という声が一番多かったんです。と言うのも、10周年記念作品として2016年に『タユタマ2 -you're the only one-』を出したからだと思うんですね。
──それを覚えているファンからすれば当然の結論だったわけですね。ところが前日譚だった、と。
かわうそP:これも伏線がありまして、『タユタマ』でビジュアルファンブックが発売されたのですが、その中のスタッフインタビューで「『タユタマ零』が出せたらいいよね」と話しているんですよ。それを読んだ方から「ぜひ出してほしい」という声もいただいていましたし、エイプリルフールのネタとして何度か「『タユタマ零』発売!!」ってやっていたこともあって、発表後は「こっちか!!」って声もありましたね。
──どちらにしろ、ファンの認識の中にはあったわけですね。
かわうそP:そうですね。で、実際に20周年記念作品をどうするかと考えた時に、「今回は原点に立ち返るのがいいのではないか」ということで、前日譚の『タユタマ零』に決まったんです。
──10周年、そして20周年に新作を出す。これだけを見ても、『タユタマ』という作品がLump of Sugarにとって重要な作品なんだなあとわかります。
かわうそP:シリーズを合算するとLump of Sugarで一番売れた作品でもありますし、初めてメディアミックスされた作品でもありますからね。
▲ブランドを代表する人気シリーズの最新作は、改めて壮大な物語の原点を描くテーマに
シリーズのテーマ“共存”を掘り下げる
太転依と人間の関係性を描いた前日譚
──そんな流れでの20周年記念作品『タユタマ零』ですが、これまでのシリーズとの関係性はどのようになるのでしょう。
かわうそP:『タユタマ零』は『タユタマ』の前日譚ということなのですが、時系列で言えば数百年前の戦乱の時代のお話になります。『タユタマ2』は『タユタマ』の50年後という設定なので、かなり長い期間を描くシリーズになりますね。スタッフの中でも「大河ドラマ風に作りたい」と考えていて、BGMなどにも大河ドラマ的なサウンド作りがされていますよ。
──物語的にはどのようなストーリーになるのでしょう。
かわうそP:舞台は日本でいうところの戦国時代です。そこで太転依である綺久羅美守毘売と主人公である人間の景玄が、太転依と人間をどうやって共存させていくのか、そしてそれを成し遂げていくというお話になっております。“共存”というのはシリーズを通してのテーマなのですが、その最初の部分を掘り下げていく物語ということですね。
──ドラマ的な見どころというと?
かわうそP:まさに前日譚という、『タユタマ』に繋がる物語というところですね。全体を大河ドラマ的に見れば、大きな物語の最初のパート。なので、もしも『タユタマ』をプレイされていない方は、ぜひ『タユタマ零』に続けて『タユタマ』を遊んでほしいと思います。もちろんすでに『タユタマ』をプレイ済みの方は、「過去にこういうことがあったのか」と楽しんでいただけると思います。
──『タユタマ』がプレイ済みだと、まさに歴史を勉強するみたいな楽しみ方ができそうですね。
かわうそP:『タユタマ』でも綺久羅美守毘売と景玄の話が少し描写されているんですよ。そこを掘り下げていくのが『タユタマ零』なんです。なので『タユタマ』を未プレイの方は発売までにプレイしてもらうと、『タユタマ零』で「あの時の話か」って楽しみ方もしてもらえますね。この辺りはお好みに合わせてって感じです(笑)。
──『タユタマ』をプレイした人は思い出しておかないとですね(笑)。
かわうそP:今はDL版もSwitch版も出ているので、プレイしやすくなっていますから、ぜひ(笑)。
▲10周年記念作品が『タユタマ2 -you're the only one-』だったため、20周年記念は『タユタマ3』と予想した人も多かったみたい
シリーズを意識したキャラデザインとCV
言葉で説明するよりプレイで実感してほしい
──さて、そんな『タユタマ零』を彩るキャラクターについても、お話を聞かせていただきたいと思います。
かわうそP:分かりました。まずは綺久羅美守毘売ですが、攻略ヒロインとなるのは綺久羅美守毘売だけとなります。というのも、『タユタマ零』自体が綺久羅美守毘売と景玄の物語なので、他のキャラとの関係を掘り下げるとある意味蛇足になってしまいます。なので今回はメインヒロインを綺久羅美守毘売一人と決めて制作することとなりました。
──設定としてはどういうキャラなのでしょう。
かわうそP:綺久羅美守毘売は『タユタマ』のましろと同じく、強い力を持った太転依、太転依の長になります。キャラデザインとしてはましろと基本変わらない方向でいこうと。と言うのも、ましろは綺久羅美守毘売の生まれ変わりだからです。
──今回は戦国の世が舞台ということで、衣装デザインが豪華ですね。
かわうそP:そうですね。衣装や装飾具に関しては、時代に合わせたリアルさを求めました。
──それにしてもここまで描き込むと制作が大変そうですね(笑)。
かわうそP:ここはキャラクターデザインの萌木原ふみたけの拘りポイントでもあり、細かな装飾などデザインは妥協を一切許さない姿勢が、やはり私の目から見てもいつも凄いなと感心しています。塗るほうは大変なのですが(笑)。
──それと綺久羅美守毘売のCVが松田理沙さん。これはましろと同じキャスティングですね。
かわうそP:松田さんに綺久羅美守毘売をお願いすることは、企画段階で決めていました。多分それ以外の方だとユーザーさんも納得しないだろう、と。
──続いて白き獣ですが、こちらどのようなキャラなのでしょうか。
かわうそP:白き獣についてはここで詳細を話すよりも、まずはぜひ体験版をプレイしていただきたいと思っています。公式サイトの方にも簡単なキャラ設定しか書いていません。まあ外見と、CVが松田理沙さんということで察していただいている方もいると思いますが、ぜひゲームをプレイしてどんな立ち位置のキャラなのかを感じていただければと思います。
▲萌木原ふみたけ氏のデザインによる綺久羅美守毘売は、飾りや服の意匠にもにもこだわりが込められた妥協のないデザイン!!
順調な収録の中で作品に込められた熱演
お馴染みの“あの人”ももちろん出演
──今回のCVについては、どのように決められたのですか?
かわうそP:松田さんについては先程お話しした通りです。鵺についても持ちキャラだったので、スライドという形になりました。それ以外のキャラは音響監督さんと相談して決めていった感じですね。
──相談というのは、どういった流れなのですか?
かわうそP:実はキャストを決定するやり方というのは一つではなくて、我々の方からサンプルボイスを聴いて候補を出していく時もあれば、音響制作側から候補を出していただくこともあります。そんな中で『タユタマ零』の場合は外せない声優さんもいらっしゃったので、そこはこちらからご指名で。それ以外については、今回は本当に音響制作側と相談しながら決定していったというのが一番正しい表現だと思います。
──先ほど収録も大変だったということでしたが、実際にはどんな感じだったのでしょう。
かわうそP:一言でいうなら、皆さん熱演でした。これは口頭で紹介しきれるものではないので、ぜひゲームをプレイしてほしいです。
──主要キャラはもちろんですが、「其の他の登場人物」で紹介されているキャラのCVも豪華ですよね。
かわうそP:そうなんですよ。これまでメインヒロインを担当していただいた声優さんも今回はサブキャラでということでお願いしたんですが、快くお受けいただきました。語り部の声を歩サラさんにお願いするとか贅沢すぎるんですけど、本当に素晴らしい声を入れていただきました。
──そしてLump of Sugar作品といえばやはりなかせひなさん。今回は天海役ということですが、ファンからしても「入れてもらわなければ困る」という感じでしょうか(笑)。
かわうそP:やはり20周年記念作品ということで、なかせさんは絶対外せない方ですよね。『タユタマ』シリーズはもちろん、他にもLump of Sugar作品に多数出演されていますし、「Lump of Sugarの歴史はなかせさんと共にある」と言っても過言ではない声優さんです(笑)。
──まさに20周年記念作品に相応しいキャスティングで、さすがの熱演ということですね。
かわうそP:なのでぜひともボイスはスキップせずに聞いていただきたいです。これだけ皆さんに熱演していただいていると、1ワードずつじっくり聞いてほしいです。
▲人間ドラマであり大河ドラマでもある本作の物語を描くためにはメインキャラの周りを固める脇役たちも重要。そのため、ミドルプライスとは思えないほど多くの有名声優さんを起用することに
こだわりのグラフィック表現とゲーム演出
気付けばフルプライス作品以上の素材数に
──美麗なグラフィックもLump of Sugar作品の魅力ですが、今回はグラフィック面でこだわった部分などはありますか?
かわうそP:やはり世界観的に『タユタマ』の数百年前ということなので、シリーズ全作と比べてもキラキラした感じは抑えめにしています。その一方で、その当時の衣装をそのまま再現しようとすると画面が暗めになってしまうので、主要キャラに衣装に関してははっきりとした色合いで塗ることを意識しました。
──メインビジュアルを見ると、これまでのLump of Sugar作品とは違う印象を受けるのですが。
かわうそP:そうですね。前作『遥か碧の花嫁に』と比較していただくと分かりやすいのですが、透明感を抑えた、結構重厚な塗りになっていると思います。全体的には大河ドラマを作りたいというコンセプトをキープしながら、シンプルになりすぎず、時代のイメージに捕らわれなさすぎず、加えて神秘感も出しながら…その辺りのさじ加減が難しかったですね。
──その他、こだわった部分について教えてください。
かわうそP:システム面に関してはこれまでと大きく変えたところはありません。ストレス少なく安心してプレイしていただけるシステムを目指しています。よりこだわったのは演出面ですね。『タユタマ零』では演出素材が本当にたくさんあるんです。
──それは当初の予定がそうだったんですか?
かわうそP:いえ、制作する中で増えていきました(笑)。ワード数もキャラ数も演出素材も当初はここまで多くなかったんですが、作っているうちにスタッフから「もっとこうしたい」という要望が出てきて、それを取り入れたらこんなボリュームになりましたって感じです。中でも演出素材に関しては、これまでのLump of Sugarのフルプライス作品を余裕で越えていますね。
──6,578円(税込)ですよね。大丈夫なんですか?(笑)
かわうそP:値段設定に関しては大分ミスってしまいましたが(笑)。でもやっぱり20周年記念作品ということで制作していますから、スタッフも気合いが入っているんです。しかも『タユタマ』の前日譚ということで、中途半端な作品を作って『タユタマ』を汚したくないじゃないですか。なのでスタッフも制作に入る時から、かなり気合が入っているなってのが見て取れました。
▲Lump of Sugar作品は明るく透明感のあるグラフィックが定番だが、本作は物語の壮大さや時代設定などを考慮して、重厚で色のはっきりしたCGとなっている
自分たちの好きなものを作りつづけての20周年
『タユタマ零』の後にも企画が控えているかも!?
──Lump of Sugarといえばケモ耳キャラですが、まさにLump of Sugarの歩みが美少女ゲーム界のケモ耳ヒロインの歴史と重なるように思えます。
かわうそP:確かにデビュー当時はケモ耳ヒロインはメジャーではなかった印象ですし、だからこそケモ耳ヒロインに対しての自負は強いです。ファンにもそのイメージは強いようで、実はケモ耳ヒロインが登場しないゲームを出したことはあるんですが、「なんか物足りない」って言われました(笑)。歴代人気投票をしてもトップ10のほとんどをケモ耳ヒロインが占めてしまいますから。鵺くらいですけど、鵺も人間ではないですね(笑)。
──そんなLump of Sugarですが、デビューから20年を経てブランドとして成長した部分はどこでしょう。
かわうそP:内部的に言うとスケジュール管理(笑)。20年前は勢いのあるブランドが多くて、勢いのままゲームを出したりされていましたよね。
──発売延期もあれば大規模パッチもありました(笑)。そしてそれが許される時代でもありましたね。
かわうそP:今はそうもいかないので(笑)。沢山作ってきて経験値が増えた分だけ、スケジュール管理は出来るようになりました。後は体力が減ったので、よりスケジュールをきっちり守るようになったというか、3日間徹夜でデバッグとか出来なくなりましたから(笑)。実際『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-』は、スタッフ全員最後の3日間は徹夜で追い込んで、マスターアップ後にみんなでカラオケに行っていました(笑)。
──まさに色々ありすぎた20年ですね。
かわうそP:そうですね。20年間自分たちの作りたいゲームを作ってきて、中にはあまり受け入れてもらえない作品もありましたけど(笑)。ゲームを作りたいという気持ちで始めたLump of Sugarだったので、自分たちの味を存分に盛り込みつつ、ファンの方の声も聞いて作り続けた20年でしたね。
──「ゲームを作りたいという気持ちで始めた」というのは良いですね。
かわうそP:やっぱりそれが一番なんだと思います。で、20年間その想いだけは変わらずにいますので、これからも体力の続く限りゲームを作っていきたいと思います。まだまだやりたいこと、作りたいものはありますので。そしてユーザーさんからは「20周年と言わずに30周年も」と言われているので、それを目標に頑張っていきたいと思います。
▲2005年の『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-』から20年。萌木原ふみたけ氏の描くケモ耳ヒロインを主軸に「自分たちの作りたいゲーム」を作り続けてきたLump of Sugar。この先の展開にも注目だ
ケモ耳性癖を開花させるLump of Sugarの熱いメッセージをBugBug2月号でチェック!!
カラー4ページをみっちり使って掲載されたBugBug2月号のインタビューには、本作に登場するサブキャラのお話やHシーンへのこだわり、主題歌や豪華版の特典についてなどここに載せきれなかったお話もいっぱいだ。Lump of Sugarのファンなら知ってるとちょっと気持ちよくなれるネタも満載のインタビュー全文、本誌でぜひ読んでみてね!!
▲豪華版には様々な特典がつく本作だが、店舗の有償特典であるタペストリーや色紙もお宝ぞろい!!
タユタマ零
Lu,p of Sugar
2026年2月27日発売予定
AVG、DVD、18禁、Win10/11
パッケージ・通常版:6,578円(税込)、パッケージ・豪華版:20,878円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:萌木原ふみたけ、流かさね(SD原画)
シナリオ:始原一滴
関連記事
『タユタマ』から数百年前の戦乱の時代!! 綺久羅美守毘売は人との共存を目指す Lump of Sugarの最新作『タユタマ零』は、その名の通り『タユタマ』の過去を描くストーリー。『タユタマ』といえばL ... ※本記事はBugBug2024年11月号に掲載したレビュー記事の再掲載です。 STORY 存在感が希薄な主人公の葉隠譲は、ネットの世界では「譲羽ガクト」という名の人気バーチャルパフォーマー。正体を隠し ... キラキラな彼女がモブ(ぼく)に弟子入り!? カースト上位ギャルをヴァーチャルプロデュースする珠玉の青春学園恋愛AVG 2024年にあざらしそふと×Lump of Sugarの人気ブランド同士の大型コラ ... FANZA GAMESのブラウザ版ならPCがなくても話題の美少女ゲームがプレイできる!! 2022年末に発売され注目を集めたLump of SugarのAVG『アルカナ・アルケミア』。本作をスマホやタ ... 美少女ゲームの大ヒット作品『アルカナ・アルケミア』がPS4&Switchゲームとして登場!! 人気絵師・萌木原ふみたけ氏原画の恋愛AVGを家庭用ゲーム機で楽しもう♪ 2022年にLump of Sug ... ケモ耳ヒロインがグイグイアプローチ♥ 普通の人間と海底都市の王女との間に芽生えた異文化ラブコミュニケーションに萌えキュン確定!! Lump of Sugar最新作『遥か碧の花嫁に』は、同ブランドの看板 ...
Lump of Sugar20周年記念作品『タユタマ零』を速報チェック!! ブランド初期の大ヒット作品『タユタマ』の過去──人と太転依(たゆたい)のはじまりの物語
【本誌復活レビュー】あざらしそふと×Lump of Sugar『きら☆かの』をヤリ込みレビュー!! リアルで陽キャのモデルはバーチャルでは獣耳ロリ!?
iMel『きら☆かの』がNintendo Switchで好評発売中!! あざらしそふと×Lump of Sugarの超強力コラボで話題の大ヒット作がコンシューマでも遊べちゃう♪
Lump of Sugar『アルカナ・アルケミア』ブラウザ版をiPhoneでプレイ!! ケモミミ美少女ホムンクルスの誕生から始まる萌えと感動の物語がスマホで楽しめる♪
エンターグラムからPlayStation4&Nintendo Switchで『アルカナ・アルケミア』好評発売中!! 偶然生まれたケモ耳美少女ホムンクルスが時代を動かす!?
Lump of Sugar最新作『遥か碧の花嫁に』はいよいよ明日発売!! 命の恩人である海底都市の王女様はケモ耳少女!? そんな彼女から突然求婚された主人公の決断は…












