どこよりも早く体験版をプレイ♪ 最速レビュー&独占インタビューで体験版の気になる部分をシナリオライター・桜庭丸男氏に直撃!! さらにはなさきめろるちゃんにも感想を聞いたぞ
Waffleの最新作『蛇足』の発売まで約一ヶ月。5人少年少女たちに様々な死が訪れる本作の体験版が間もなく公開予定となっているが、それに先駆けプレイさせていただいた。序盤の展開が描かれているというこの体験版、ほのぼのした描写の中にも不穏な気配を漂わせ、本編が早くプレイしたくなること請け合いだ。そんな体験版で気になったトコロを、シナリオライターの桜庭丸男氏に直撃インタビュー。さらに本記事と同日公開のわっふるちゃんねる第三回目と合わせて、担当するはなさきめろるちゃんの『蛇足』体験版についての感想も頂いちゃったぞ。
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エロくてグロくて、そして「何かが起きる」!? 桜庭丸男氏による狂気の作品世界で話題なWaffle『蛇足』特集第1弾は原画・さくやついたち氏へ直撃インタビュー!!
桜庭丸男氏がかつて手掛けたカルト的人気作『駄作』の流れを汲み、様々な死と狂気を描いたWaffle最新作!! 可愛いヒロインとギャップ満載のエログロ展開やストーリーが話題を呼んだCYCLETの『駄作』。 ...
▲前回までの『蛇足』記事はこちら
5人がこの島に来た理由は、すなわち5人の関係性に直結する真相となっています
──体験版、序盤はかなりほのぼのしているのですが、ところどころ不穏な気配がちりばめられてますよね。例えばミルキが殺人犯らしきものの話題を出したり、萌が主人公に触れられて極度におびえたり…。やはりそれらも物語の展開の肝になっているのでしょうか。
桜庭丸男:そうですね。体験版の段階から、いくつか本編の重要な伏線は散りばめられています。特にミルキが口にした“菜々ヶ木戮耶”という人物の正体は、本作における重要な謎です。菜々ヶ木戮耶とは一体誰なのか、それを念頭に置きながらプレイしていただくと良いかもしれません。
▲無人島ではしゃぐヒロインたち。最初はほのぼのした展開が続くが…
▲ミルキが口にし、桜庭丸男氏も重要と言う“菜々ヶ木戮耶”とはいったい?
──途中で主人公が何かの気配? といいますか、不穏なものを感じていたり見ていたりと、あからさまに怪しさを出してますが、島に主人公たち以外の誰かがいるということなのでしょうか? ミルキも『鬼』がいるとか言ってましたし…。
桜庭丸男:こちらも重要なシーンです。舞台となる「幽土島」は無人島であり、島民などはいないはずです。では、夕食前に主人公が見たモノとは…!?
▲ヒロインたちの会話で出てきた『鬼』というワード。色々と気になるところが満載だ
──みんなとの会話で、島に来ることが何か『特別』な意味を持っているかのように話す時があり、彼らが島に来たこと自体が特殊な状況ということでいいのでしょうか? 萌も『みんな苦しんだ』と言うし、全員が何かしら抱えてるのかなと…。
桜庭丸男:5人がこの島に来た理由は、すなわち5人の関係性に直結する真相となっています。彼ら5人は一体どういう繋がりなのか。どこで知り合い、どういった行動原理で島にやってきたのか。当然それは特殊な理由によるものです。5人が抱えているものは、本編で少しずつ明確になっていきます。ちなみに、ゲーム開始時点で主人公を含んだコミュニティが完成しているという構成は、前作『駄作』のセルフオマージュだったりします。『駄作』でも、ゲーム開始時点で主人公を含む「仲良し5人組」というコミュニティが完成していました。
──なるほど。その5人について気になったところをお伺いしますが、ミルキは主人公に劣らずよくわからないキャラといいますか、何かの「薬」が必要っぽいし、星を見て涙を流す姿など、物凄く興味をそそられます。やはり彼女の過去や背景に何かがあった…ということなのでしょうか。
桜庭丸男:ミルキは重いキャラですね。重々しさをわざとらしく全面に出すのではなく、行動の端々にそういった闇を潜ませるのに苦労しました。ミルキの過去は本編で明かされますが、彼女の抱えているものはライターの私にとっても手に余るくらい強烈な葛藤ですので、「こういう時ミルキならどういう行動を取るかな」というの常々慎重に考えつつ執筆しました。ところで、なんらかの「薬」を服用しているという設定で、前作『駄作』の葵矢枢を連想した方もいらっしゃったかと思います。ミルキの「薬」は果たして何なのかについても、ご注目ください。
▲主人公に聞かれて薬を持ってきていると答えるミルキ。その薬とは? また彼女は病気なのか?
──アニマはもう謎だらけと言うか…あの角が本物なのか? それに使い魔のドラコリアスも普通に動いて普通にしゃべってますし。周りが普通に接しているのをみると、それがいてもおかしくない世界なのかなとも思いますが…。
桜庭丸男:確かにアニマが一番異質ですね。そんなアニマに皆が普通に接しているのは、単に皆が「あんまり細かい事にこだわらないだけ」なのかもしれません(笑)。体験版の範囲だけ見ても、ヒロイン達がマイペースな性格である事がわかるくらいですからね。
──確かにマイペースですね。それにしてもドラコリアスは癒しですよね。画面に出るだけで凄く癒される。
桜庭丸男:アニマとドラコリアスのやり取りは、どこか呑気で癒されます。可愛らしいキャラデザと声優さんの演技のおかげだと思います。
▲可愛いビジュアルと声が特徴的なアニマの使い魔・ドラコリアス。なんで普通に話してるの!?
──萌は主人公に身体をつかまれた時の怯えっぷりが印象的でしたが、男絡みでの何か恐怖を過去味わってここにいる、ということでしょうか?
桜庭丸男:萌の過去も当然本編で明かされます。萌ルートをお楽しみに。
──そう言われると早く本編をプレイしたいですね!! 萌と言えば、体験版で絶対彼女のエロはあると思っていたのですが…ないのが残念です。
桜庭丸男:確かに萌が一番ドスケベボディなので、エッチシーンに期待しちゃいますよね…!! 萌の個別ルートはとにかくエロ重視で、汁気の多いシーンばかりです。萌ルートのコンセプトの一つとして「エロ」を強く意識して執筆しました。萌の声優さんにもそのコンセプトにご協力いただき、おかげさまでとてもエロいルートになりましたので、そっちの意味でも萌ルートをお楽しみに!!
▲萌は良いところのお嬢様。彼女のお父様はとっても甘いらしく、旅行に行くのを喜んで船の手配までしてくれたとか
──咎の怯えっぷりは予想通りでしたが、森で悪ぶって「どんなパンツ穿いてんだー……?」とか言っちゃうシーンが凄く可愛い。主人公も言ってましたが、彼女はなんか扱いやすいっていうかいじめたくなるキャラですよね。
桜庭丸男:咎の性格について、実は結構書くのに苦労しました。ただの「おどおど系」「内気系」であれば簡単なのですが、咎はあれで結構自分の考えをポロっと口に出してしまう性格なんです。でも不器用・コミュ障ゆえにその言い方やタイミングを間違ってしまい、自滅していく……というパターンですね。複数キャラで会話しているシーンを書く際、気を抜くと咎はすぐ黙りがちになってしまうので、なるべく会話に参加させる事を心掛けました。その結果、自爆していく咎を可愛く感じていただけたら幸いです。
▲主人公に対してはおどおどしてるが、アニマにはかなり懐かれている様子だ
──星を見るため展望台に行く時に、入り口の像をアニマが倒しちゃったり、入り口が開きっぱなしだったりと、なんか伏線らしきものがちらほらあるなと思いましたが…実際にそのあたりはどうですか?
桜庭丸男:ゲームを全てクリアした後にもう一度体験版部分をプレイしていただくと、「なるほど、こういう事だったのか」とわかる箇所がいくつかあるはずです。とはいえ、最初はあまり難しい事は考えず、展開に身を委ねてハラハラドキドキプレイしていただくのが一番だと思います。
▲入り口付近で像を倒しちゃうアルマ。これもなにかの伏線なのだろうか?
──そして体験版ラストの咎とのエッチ&殺害シーン。これ思いっきり主人公がやっていますが…やはり主人公に大きな秘密が?
桜庭丸男:そうですね。なぜ主人公が咎をあそこまで凄惨に犯し殺しているのか、それには主人公のある特性が影響しています。
──主人公の特性…気になりますね。その殺害シーンの演出、ハンマーを振り下ろすところがコマ送りみたくなっていて、より恐怖をあおって迫力がありましたが、ああいった演出も桜庭様の方で指定をされたりしているのでしょうか? また他にも恐怖をあおる演出が多数盛り込まれていたりも?
桜庭丸男:あのシーンのハンマーの演出は、私ではなく原画家のさくや先生をはじめとした、Waffleのスタッフ様がご提案してくださったものだと思います。なにせコマ送りなどは原画枚数や演出技術などが必要になりますので、私からはなかなかお願いし辛いというか…。咎のシーン以外にも細かい演出を施してくださっていると思うので、私もとても期待しております。
▲体験版の最後に挿入される、咎とのHシーン。嫌がる彼女を無理やり犯す主人公だが…
▲犯すだけじゃなく、ハンマーを用いて彼女を叩く主人公。頭、お腹と叩き撲殺する!!
──ちょっと気になったのは、タイトル画面にある『Ex Profile』。開くと各キャラの紹介がありますが、ゲームを進めていくと内容が増えていくのでしょうか? 最初???だったのが、体験版を終えたら詳細が出たので、もっと増えていくのかなと。
桜庭丸男:これですこれ!! この『Ex Profile』というシステムが本作の物凄く大きな特徴となっております。イメージとしては「プロフィール帳」みたいなものですね。ゲームを進めていくと各キャラの様々な真相が明かされ、その都度プロフィール欄が埋まっていったり、更新されたりします。この『Ex Profile』システムは最後の最後まで重要な役割を持ちますので小まめにチェックして欲しいのですが、最初はあまり気にせず、項目が埋まっていく様子を楽しく眺めてくださればと思います。項目はゲーム中の選択肢イベントなどで埋まったりもしますから、選択肢の前でセーブするなどして、各キャラの個性や性質を引き出すような会話を目指してくださいね。
▲ミルキやアニマなど、登場キャラのスペックが見られる『Ex Profile』。最初は???な項目だらけなのだが…
──ちなみに体験版ですが、ボリューム的にはかなり序盤なのかと思いますが…いかがでしょう?
桜庭丸男:そうですね、体験版は作中の序盤の描写となります。本編はエッチシーンも含めて大ボリュームとなっております。発売までもう一ヶ月を切ってますので、続きは是非製品版でお楽しみください。
──では最後に期待するファンの方々に一言お願いします。
桜庭丸男:『蛇足』はこのご時世には珍しい(?)エログロな作品となっておりますが、それ以上に特筆すべきなのは「物語がとてもサディスティック」という点です。これは、目を覆いたくなるような凄惨なシーンももちろんサディスティックと言えるのですが、それ以上に「ユーザー様を最後まで翻弄する展開力」という意味です。本作はユーザー様の予想していない驚きの展開がどんどん繰り広げられていきます。ゲームをクリアした後では、きっと最初に抱いていた各キャラのイメージは大きく変化している事でしょう。ユーザー様の予想を裏切り続けるサディスティックな物語に、どうか最後までお付き合いください。そして、今まで味わった事のない未知のエンターテイメントを是非体験してください!!
▲この後は体験版のレビューを掲載。そして記事最後にはなさきめろるちゃんの感想もあるぞ!!
序盤はほのぼのバカンス♪ でもところどころ会話の中に不穏なワードや主人公が見る怪しい影が…
ここからは体験版のレビューをしていくぞ。無人島にバカンスへとやって来た主人公やミルキ、アルマ、萌、咎の5人は、ビーチバレーをしたりバーベキューを楽しんだりと、とっても楽しそう。そして日が暮れていき、星を見るために島の奥にある展望台へと向かう。そして展望台から見た星空に一同は感動し、そのまま眠るまで語り合うが…というのが体験版の大筋。ほんとに序盤はほのぼのしていて、普通の恋愛モノをプレイしてる感覚になってくるんです。でも主人公が見る怪しげな影や殺人犯の話題なども出て、これは何かあるな、と思わせてくれます。
▲プレイ始めると、いきなりこんな文字が出てちょっとビビります
▲みんな和気あいあいとバーベキューを楽しんじゃう。このまま平穏に終われば…
▲体験版でも選択肢は用意されている。インタビューでも語られていたが、選択肢を選んだりして彼女たちを知れば、プロフィールが埋まっていく
▲アニマと話す主人公。彼女の口からドラコリアスについて語られる
▲主人公が見る不穏な影。髪が長く女性的なイメージだが…この存在は一体何なのだろうか?
星を見るために展望台へと向かった一行は、暗い森を抜け巨大な建造物に驚き、そして美しい星空に感動する
明るいウチにバカンスを楽しみ、色々と話などもして盛り上がった一行。彼らは、日が暮れて星を見るために展望台へと足を運びます。暫く歩くと見えてくる展望台、予想以上に大きく、不気味な雰囲気で佇むその建物。なぜか入り口は開いており一行を待っているように見えて…。そんなシリアスな展開の最中、アニマが入り口の脇にある像を倒してしまう。一応元の位置に戻したらしいけど…これもやっぱり伏線なのか、不安になってきます。そして建物に入り登っていくと…そこには美しい星空が!! 皆が感動する中、一人涙するミルキ。何が彼女に涙を流させたのか、ただ感動しただけではなさそうで…。
▲真っ暗な森の中を歩く主人公たち。不安になりながらも進んでいくと…
▲見えたのは大きな建物。不気味で大きなそれは、展望台というよりまるで塔とは主人公の言
▲展望台を登り見上げると、そこには美しい星空が広がっていて…
▲星空を涙を流すミルキ。その涙は感動からか、それとも何か理由があるのか?
体験版の最後は咎の惨殺シーンで締め! 今から本編が待ち遠しいぞ!!
星空を見て、みんなで語りあって眠りについたところで序盤のストーリーは終了。その後は咎とのエッチ&惨殺シーンが描かれている。主人公に無理やり犯され、咎の目が激しく動き、ラストのハンマー叩きつけはコマ送り的な演出が入り、エロいはずなのにそれ以上に残酷で恐ろしいシーンとなっているのだ。早く本編がプレイしたくなること間違いなしだぞ!!
▲展望台での星空鑑賞の後に流れるヒロインが吊るされているシーン。これは現実なのか?
▲そして最後に挿入される咎の惨殺シーン。犯され殴られ徐々に発狂していく咎が痛々しい
▲ラストに様々なシーンが流れるが、そのワンシーンがこちら。血の付いたナイフがこれからの展開を予想させてくれる
同日公開のわっふるちゃんねる第三回にて、体験版プレビューをしたはなさきめろるちゃんにも体験版の感想を聞いちゃったぞ!!
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天使なのに性欲強めなのが悩み? VTuber・はなさきめろるちゃんとWaffleがコラボレーションした「わっふるちゃんねる」キーマン2人に直撃インタビュー!!
『エデンズリッター』新作の衝撃発表も!? VTuber・はなさきめろるちゃんが動画で可愛くお話してくえるWaffle最新情報満載「わっふるちゃんねる」第二回!!
▲前回までの『わっふるちゃんねる』の記事はこちら
『蛇足』特集の最後は、はなさきめろるちゃんの感想で締めだ!! この記事と同日に公開となったわっふるちゃんねる第三回で『蛇足』の体験版プレビューを担当した彼女に、体験版の感想を聞いちゃったぞ。怖いのはダメという彼女の驚きと可愛い姿を見たい人は、記事最後にある『わっふるちゃんねるを見る』をチェックしてみよう♪
はなさきめろるちゃんの感想♥
ガクガクしながら、蛇足の体験版をいち早くプレイさせてもらったゆ! 最初から殺伐としてると思ったら平和なシーンもあったゆ.°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.❤ 第1印象で分かった事は「主人公がクズ((笑))」って事ゆね!! 怖い雰囲気になったと思ったら、感動的になったり、めろる情緒不安定になったゆ! 体験版では、もちろん女の子を殺しちゃう理由とかは分からないけど、主人公(?)の男の子が血が…とか意味深な事言ってたゆ!! 女の子は犯されるだけでも限界なのに…もう修羅場通り越して感情が追いつかなかったゆ(笑)。きっと、ハッピーエンドもあると信じたいゆ! プレイする時は心身共に健康な時をオススメするゆ~.°ʚ(*´꒳`*)ɞ°. スリルを感じまくりたい時にオススメゆ~.°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
▲わっふるちゃんねる第三回も、おなじみのはなさきめろるちゃんが担当。なんとPCを変えて眼球まで動くようになったのだ!!
▲早速『蛇足』をプレイ。最初はおっかなびっくりプレイしていたのだが…
▲後半の咎の惨殺シーンではもう涙目になっちゃう。でもそこが可愛らしいのだ♪
蛇足
Waffle
2020年12月25日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win7/8.1/10
パッケージ版:8800円、豪華版:14080円(税込)、DL版(DLカード版含む):7800円、DLカード豪華版:12980円(税込)、オフィシャル通販限定版:12800円
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:さくやついたち
シナリオ:桜庭丸男