Lusterise『魔法騎士リーンフォリア』表紙連動特集!!　第2回は物語のNTRの覚悟とバトルをシナリオプレビューで楽しむ【シナリオ編】

STORY

本作ヒロイン【神山遥】は主人公【一条護】の最愛の恋人であり、
魔法騎士リーンフォリアとして魔物や魔人と戦うマギアリッターの一人。
バディを組み固い絆で結ばれた二人は強大な魔人との決戦にて無残にも敗北。
護は敵の捕虜として奪われてしまう。

残された遥は恋人を取り戻すため、仲間である【矢作弥十郎】と臨時のバディを組むことに。
だが、マギアリッターとして力を発揮するには、戦闘後に訪れる反動【淫蕩】と呼ばれる肉体の疼きを解消しなければならない。
様々な葛藤と我慢の末、やむを得ず弥十郎と体を重ねる遥。
しかしそこには、これまで知る由もなかった深い快楽が待ち受けていた。

やがて護の救出に成功した時、彼女は気づいてしまう。
【弥十郎のセックスでしか満たされないカラダ】へと変わってしまった自分に。

これは【愛する彼氏では満足できないカラダ】に堕ちてしまう、寝取られの物語。

みんなを救う為に弥十郎とカラダを重ねるのか、それとも恋人との愛に殉じるのか

……生徒会室は負傷者で溢れかえっていた。

部屋中に響く呻き声と消毒液の匂いが、私の心を締め付ける。

どうやら私たちが対応した場所以外でも魔物の侵攻はあったらしく。

【諜報班　柳田】「重傷者が多数出ていますが、幸いにして死者は出ていません。ただ……このままだと明日、持ちこたえられるかどうか……」

ヤナちゃんの報告に胸がずきりと痛んだ。

淫蕩の反動をもっとしっかり解消していれば。

本来のチカラをきちんと出せていれば。

ここまでみんなが傷つくことは無かった。

……誰も死ななかったのは確かに幸運だった。

でもそれは、ただ幸運だったというだけで、もっと最悪な状況になっていてもおかしくなかった。

そんな中。

【諜報班　１年生】「いやだ……いやだよ、死にたくないよ……」

一人取り乱している子がいた。

【諜報班　２年生】「落ち着いて！　ねえってば、まだ死ぬって決まったわけじゃないって！」

【神山　遥】「あれは……カナちゃん？　どうしたの……？」

【戦闘班　２年生】「一年の金町ですか……気にしなくてもいいですよ。さっきからずっとああで、みんなで落ち着かせようとしてはいるんですけどね」

【戦闘班　２年生】「副会長が全力で戦ってくれているのはみんな知っています。それでこの状況なんですから……まあしょうがないですよ」

その言葉に胸がずきりと痛んだ。

私……全力でなんて全然戦えていない……

【戦闘班　２年生】「……でも、本音を言うと俺も怖いんですよ。良いですよね一年は。ああやって恐怖を口にできるから。でも俺ら二年は……」

【諜報班　１年生】「いや、いやっ……死にたくないよ、お母さんっ……お父さんっ……!!」

【諜報班　２年生】「落ち着いて、金町ちゃん!!　大丈夫、大丈夫だからっ……!!」

【戦闘班　２年生】「俺たちは……あいつら一年のケアしなきゃいけないから……ああやって不安を口にすることも出来ないっ……！」

【戦闘班　２年生】「俺だって……俺だって死にたくないのに……っ……！！！」

【神山　遥】「ごめん、私のせいだ……全部……全部……」

【戦闘班　２年生】「っっ……!?　す、すみません！　副会長にこんなこと……誰よりも命をかけて戦ってくれている副会長に、俺……俺……っ!!」

違う。本当に違うんだ。

命をかけて戦ってるだなんて誤解もいいとこ。

だってそうだ。こうなる前に何とかできたはずなのに、私はそれをしなかった。

今日なんて誰か死んでもおかしくない戦いだったのに……

【戦闘班　柏木】「……落ち着け篠崎。お前まで取り乱してどうするんだ。そんなんじゃ来年……俺ら３年が抜けた後が不安で仕方ないぞ」

【戦闘班　２年生】「……すみません、柏木さん」

【戦闘班　柏木】「神山、ここはいい。お前は休め。少しでも体力と魔力を回復させろ。なあに、なんとかなるさ」

柏木くんの手が私の肩に置かれた。

傷だらけでボロボロの手だった。

こんなになるまで柏木くんも戦ってくれていたんだ……

なのに、私は……

【神山　遥】「……ありがとう、柏木くん」

【戦闘班　柏木】「神山……？」

自分の手を柏木くんの手に重ね、頷いた。

……もう、迷ってる時間は無い。

みんなを救う事が出来るのは私だけ。

今の私がしなくちゃいけないこと。今の私にしかできないこと。

それがハッキリとわかったから。

だから私は……

裏切る覚悟

決心はした。

みんなを守る為にカラダを捧げる覚悟はできた。

……でも。

呼吸が上手くできなかった。

落ち着かなきゃと思えば思うほど、手が震えて止まらなかった。

……魔力の反動。

淫蕩の症状が次第に強くなっていくのを感じる。

しかも、いつもより強めに。

今まで満足に解消してこなかったせいなんだと思う。

【矢作　弥十郎】「……神妙なツラしてんな」

【神山　遥】「いいでしょ……別に」

……弥十郎くんはケアルームに来るなりそう毒づくと、私の隣に腰かけた。

決して邪魔が入らない、二人きりの空間。

覚悟は決めたつもりだった。

でも、だからと言って緊張しないわけじゃない。

全身はガチガチ。心は不安で一杯。

最後までするって心に決めたのに、どうしていいかわからず私は完全に固まってしまっていた。

【矢作　弥十郎】「……………………」

弥十郎くんに肩を抱かれる。

そして、私の首筋に舌を這わせて来た。

甘い刺激。

……でも。

【神山　遥】「……そういうの、いい」

私はその愛撫を、はっきり拒んだ。

【神山　遥】「恋人みたいなのは……しなくてもいい」

【矢作　弥十郎】「……わかった」

短く頷くと、彼は上着を脱いだ。

そしてズボンを降ろしパンツも脱ぐと、大きくなったおちんちんが勢いよく露わになった。

なるべく弥十郎くんの方を見ないようにしながら、私も服を脱いでいく。

……やがて。

私たちは一糸まとわぬ姿となる。

弥十郎くんの方は、怖くて見られなかった。

【神山　遥】「……あんまり見ないで」

心臓が高鳴っていた。

弥十郎くんにえっちなことをされたのは初めてじゃない。

おっぱいも触られてるし、指だって挿れられてる。

……けど、今日は違う。

最後までする。

護以外の男の人と、最後までえっちする。

【矢作　弥十郎】「……チカラ抜けよ」

【神山　遥】「わかってる」

強がった言葉が自然と口をついて出る。

彼はそのまま私のカラダを後ろから抱くようにすると……

……私のあそこに、固いのをあてがってきた。

静かすぎる室内に、ぬちゅ、という音が響いた。

【矢作　弥十郎】「……遥？」

【神山　遥】「……なに……？」

【矢作　弥十郎】「大丈夫か、本当に……」

あれ……どうしたんだろう。

視界が滲む。

一体いつから……？

気が付かないうちに泣いてた、私……

【神山　遥】「あ、あれっ……何だろう、これ……覚悟だってしてるのに……」

止まらない。

ただただ静かに涙が流れていく。

【神山　遥】「ごめん、萎えちゃうよね、こんなの……今止めるから……」

【矢作　弥十郎】「……いや、いい」

【神山　遥】「弥十郎くん……？」

【矢作　弥十郎】「落ち着くまで待ってるよ。そう簡単に割り切れるコトじゃねぇのはわかるからよ」

思いもしなかった優しい言葉に、胸が締め付けられる。

【神山　遥】「あ……あぁ……」

強烈な実感が押し寄せてくる。

裏切るんだ、ついに。

一番大切な人を、自分の意思で裏切る。

それがあまりに悲しくて、苦しくて。

泣き止まなきゃって思っても、それがかえって逆効果で。

【神山　遥】「あ、あああっ……うっ……ああっ……！　や……だ、……やだよっ……あ、あああっ……!!」

嗚咽が止まらない。

もうこうするしかないってわかっているのに。

みんなを守るために必要な事だってわかっているのに。

それでも感情が溢れるのを止められなかった。

【神山　遥】「ごめん……本当にごめんっ……護っ……ごめんなさい……ごめん、私が、私がっ……弱いからっ……！　あ、あああっ……あああああぁぁぁっ……！」

【矢作　弥十郎】「……………………」

【神山　遥】「ごめんなさいっ……ああっ……ごめんなさい、ごめんなさい……っ……あ、あ……うああああっ……」

後悔する遥、そして訪れる敗北──

アマビリスから放たれた渾身の一撃が魔眼の魔物へ向かって撃ち放たれる。

これ以上ない手ごたえ。完全に捉えた。

【リーンフォリア】「やった……」

【矢作　弥十郎】「……いや、まだだ。見ろ……！」

……しかし、信じられないことに。

魔物はまるで何事も無かったかのように、そこに佇んでいた。

【リーンフォリア】「う……そ……」

信じられない。

あのオメガが放つエクシティリィ・インジュリアムですら相殺して見せた私の必殺技が……

この魔物には全くダメージを与えられていないなんて。

【矢作　弥十郎】「来るぞ、油断するなッ……！」

【リーンフォリア】「ッ……！」

弥十郎くんの声に、慌てて飛び退く。

地面から鋭い何かが突き上がり、私の頬を掠めていく。

【矢作　弥十郎】「なんだ、これは……触手か……!?」

凄まじい勢いで、次々と地面から伸びる触手を躱す。

【リーンフォリア】「弥十郎くん気を付けて、こいつ……速いッ……！」

一体どうやって地中から攻撃してくるのかわからないけど。

地上の攻撃と違って足元からいきなり突き上げてくるから、避けるだけで精いっぱいだった。

【矢作　弥十郎】「っ……分が悪ィ、一旦退いたほうがいい！」

【リーンフォリア】「まだ戦える、躱し続ければいつか……！」

【矢作　弥十郎】「さっきの一撃でお前の魔力も消耗している。ここは一旦学園まで戻って、態勢を整えるべきだ！」

弥十郎くんの言っていることは正しい。

奇襲が失敗した以上、そうするべきなんだと思う。

でも、学園に戻って態勢を整えるということは、つまり……

……また、弥十郎くんとえっちするってことで。

護をまた裏切ることになってしまう。

それだけは絶対にできない。

【リーンフォリア】「ごめん弥十郎くん、私、退けない……」

【矢作　弥十郎】「お前……まさか……」

……そんな私の考えていることがわかったのか。

【矢作　弥十郎】「気にしてる場合か！　そうやってギリギリまで追い詰められたのを忘れたのかよ！」

忘れてない。忘れるわけない。

でも、私を許せないんだ。

私がしたことは、ただの浮気じゃない。

しなくてもいいことまで沢山した。

護には一度も許していない中出しを許してしまったし。

自分からそれを求めもしたし、射精された後は膣奥で何度もかき混ぜられた。

数えきれないくらい恋人のキスをしながら、朝まで何度も何度も、何度も……

妊娠しても全然おかしくないえっちだった。

これ以上ない程に、護を裏切ってしまったんだ。

【リーンフォリア】「ごめん、弥十郎くん……！」

私は一旦引いて体勢を整えると、アマビリスを握りなおして魔眼の魔物へと迫った。

【リーンフォリア】「はあああああああっ……！　シューティング・サンダー！」

今度こそ捉えた……っ！　そう思ったのも束の間。

見えない障壁に阻まれ、アマビリスごと弾かれてしまう。

【リーンフォリア】「ッ……！　まだまだ」

姿勢を崩しつつも、何とか着地して顔を上げる。

【矢作　弥十郎】「だめだ遥、見るなァ！」

【リーンフォリア】「えっ……!?」

その時だった。

魔眼が怪しく輝き、禍々しい瘴気を纏った光が私に向けて放たれた。

【リーンフォリア】「――――――――――ッッ……！」

慌てて目を覆ったけどだめだった。

瘴気が私のカラダの中に入り込み……そして……

【リーンフォリア】「……!?　身動きが取れない……っ……」

……カラダの自由が効かなくなってしまった。

【矢作　弥十郎】「どうした、動かねェとやられるぞ！」

【リーンフォリア】「そ、それが動けないの！　何か……あの魔物にされたみたいで……！」

【矢作　弥十郎】「チッ……！」

弥十郎くんが駆け寄ってくる。

【リーンフォリア】「弥十郎くんは逃げて、私のことはいいから！」

【矢作　弥十郎】「馬鹿なこと言ってんじゃねえ。アイツらを救出するにはお前が必要なんだ、置いて行けるか！」

【リーンフォリア】「……ッ……」

馬鹿だ。大馬鹿だ、私は。

あの魔物を奇襲で倒せるという甘い判断もそうだし。

護をもう裏切りたくないからと、劣勢にも関わらず戦闘を継続するという最悪な判断を下してしまった。

弥十郎くんの言う通り、学園に撤退していれば次の機会もあったかもしれないのに……！

【矢作　弥十郎】「くそっ……俺じゃわかんねぇ……！」

その時、地面を奔る嫌な気配を感じた。

【リーンフォリア】「……!!　何か来てる。弥十郎くん下がって……！」

【矢作　弥十郎】「……!?」

私の言葉に、弥十郎くんが飛び退く。

次の瞬間。

【リーンフォリア】「ガッッッッッ……！」

貫かれるような激痛と共に、カラダが打ち上げられた。

凄まじい衝撃に、息が詰まる。

【矢作　弥十郎】「遥ァァァァァァァァッ!!」

魔法騎士リーンフォリア

Lusterise
2025年8月29日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win10/11
パッケージ・DL版：3,960円（税込）、DL・特典付き版：4,840円（税込）
ボイス：あり、アニメ：あり
原画：ジェントル佐々木
シナリオ：おんぼろ月