※本記事はBugBug2024年1月号に掲載したレビュー記事の再掲載です。
STORY
動画配信グループ「ひまちゃんねる」の配信者3人は、登録者数の伸び悩みを解消すべく廃墟となったショッピングモールへ。当初は何も起こらなかったが、突如として出現した猿の着ぐるみによって離ればなれに。唯一連絡の取れるスマホを頼りに合流&脱出を目指すが!?
根詰めなくても楽しめるカジュアルホラー作品
今回レビューさせていただくのは、qureateから発売された『廃深2』です。
「2」と付くようにシリーズ2作品目となりますが、ストーリーや登場人物はほぼ独立しているので、本作が初プレイでも問題なく楽しめました。
前作と共通しているのは横スクロール型アクションアドベンチャーというゲームシステム。
キャラクターを動かして廃墟と化したショッピングモール内を探索し、そこかしこに隠されているアイテムやヒントを使って脱出を目指す、いわゆる“脱出ゲーム”になるでしょうか。
そんな廃墟で突然の災難に襲われたのは動画配信者として活動したての愛月陽葵、姫宮雅、柊藍那という3人組。
登録者数の伸び悩みを解消するために廃墟へと足を運んだものの、撮れ高が上がらず落胆。ところが突如出現した猿の着ぐるみに襲われ、気がつけば3人は離れ離れに!!
本作ではこの3人を切り替えながら探索を進めて、合流&脱出を目指すことになります。
▲廃ショッピングモールへと足を踏み入れた3人。この後に恐怖が訪れるとも知らず…
本シリーズの特徴となるのが襲撃者の存在。
今回襲ってくるのは猿の着ぐるみなんですが、薄暗い廃墟を探索中に聞こえるのはキャラの吐息と足音だけという臨場感の中、突如出現する着ぐるみはドキドキもの!!
対処するには基本的に決まった場所に隠れるしかないので、「出るなよ出るなよ」と思いつつも、「出たらあそこに隠れよう」と準備をする自分もいて、探索の大きなスパイスになっています。
大々的に驚かせようという感じではなく、ずっとドキドキしちゃうレベルのホラー要素なので、そういうのが苦手な自分でも持ちこたえることができました。
また、3人組の掛け合いも随所で楽しむことができて、それぞれが持つ悩みを乗り越えつつ友情を深めるストーリー展開は清々しかったです。
平凡な自分がコンプレックスな陽葵、母親に興味を持ってもらいたい雅、親友から裏切られた過去を持つ藍那という三者三様の悩みを持ちながら、極限状態だからこそ互いを認め合うという流れはなんか安心しました。
純粋な美少女ゲームではないのでエッチなシーンはパンモロくらいしかありませんが、中々野心的なアングルでこれでもかとパンツを見せてくれるため、一服の清涼剤的には大満足!!
いかにもなエロよりも、こういった見せ方のほうが興奮するまでありますよね。イベント絵をクリックした時の反応もエッチでいいですよー。
謎解き、パズル、ホラー要素などなど、ガッツリというよりも気楽にできるカジュアルな雰囲気が好感度高い作品でした。
ホラーが苦手という方でも、是非プレイしてみてください!!
▲発見したヒントを手かがりに、パズルを解いたりすると先へ進めるように
▲「ひまちゃんねる」の中心人物で大学生の愛月陽葵。自分を平凡すぎると思い込んでいて、何か変わらなくちゃいけないと配信者に
▲陽葵、雅の後輩にあたる大学生の柊藍那。かつて親友に裏切られた過去があるので、人を信頼するのが苦手。レトロアイテム大好物!!
ライター:DIE
あんまりホラーは得意ではないのですが、本作は踏みとどまることができました!! パズルや探索なども少し考えれば誰でもクリアできる、というくらいの難易度でしたよ。
『廃深2』トレーラー JPN
廃深2
qureate
2023年9月21日発売
AVG、DL、17歳以上対象、Nintendo Switch/Win10
DL版:3,480円(税込)
ボイス:あり、アニメ:あり
原画:乾和音
シナリオ:武藤隆義(株式会社ジンテーゼ)