大注目ブランド・Archive処女作の魅力を実力派シナリオライター工藤啓介氏に直撃インタビュー!!
BugBug4月号の表紙を飾る、新ブランド・Archiveの『アンラベル・トリガー』!! 巻頭カラー10ページという前代未聞の大ボリューム巻頭大特集やDVD特集、B2タペストリープレゼントに加えて、本作のディレクター・企画・シナリオをひとりで兼任する注目のクリエイター・工藤啓介氏へのロングインタビューも6ページに渡って掲載!! 大プッシュで紹介する本作の見どころを語ってもらった貴重な内容の一部を、ここで特別にお見せしよう★
▲BugBug4月号では本誌独占先行公開となるCGやシナリオプレビュー、さらに原画家によるヒロインのこだわりポイントなど超充実の巻頭カラー10ページ!! さらにインタビュー6ページを加えてトータル16ページの総力特集だ!!
▲企画・シナリオ・ディレクションでデビューというだけでも凄いが、そこから実績を重ねてフルプライズ作品で大ヒット!! 新進気鋭の注目クリエイターなのだ
目指しているのはシナリオも読めるし
キャラゲーとしても面白い作品作り
──いよいよ『アンラベル・トリガー』の発売が迫ってきていますが、まず最初に今回のArchiveというブランドと、2021年に『創作彼女の恋愛公式』を発売したAino+Linksの関係についてお伺いしてもいいですか?
工藤:『創作彼女の恋愛公式』と『アンラベル・トリガー』を制作しているスタッフはほぼ同じです。ただ、発売する会社が違うのでブランド名は変えた方がいいね、と。
──そんなArchiveはどういったブランドを目指されるのでしょうか?
工藤:基本的にはAino+Linksと一緒で、「プレイしてくれた人の心に残る物語を作る」というブランドです。
──と言うと、Archiveブランドとしての強みはやはりシナリオとなりますか?
工藤:うーん…シナリオって結局プレイするまでは良し悪しは分からないんですよ。僕はディレクターも兼任しているから余計そう思うのかもしれませんが、やはりユーザーの目を引くのはキャラ絵なんです。『アンラベル・トリガー』は有葉さんに原画をお願いして、アートディレクターに志水マサトシさんをお願いすることで、そちらの方の強みがしっかりしていると思うんですよ。
──ブランドの強みとしてはシナリオだけではない、と。
工藤:特に昨今の美少女ゲームで、アートディレクターを前面に出しているところってあまり多くないと思うんです。志水さんには『創作彼女の恋愛公式』でもアートディレクターを担当していただいていい作品を作ることができたので、今回も継続してお願いしました。
▲読ませ感動させるシナリオ、ずっと好きになれるキャラクターの魅力、それを両立することで工藤氏は心に残る物語を描く
作品テーマから選んだ大戦後という舞台
あくまで目指すは未来に向かう美少女ゲーム
──『アンラベル・トリガー』ですが、この企画はどのように立ち上がったのでしょう?
工藤:前作『創作彼女の恋愛公式』はいわゆる学園もので、おかげさまで高い評価をいただきました。そうなると次も学園ものをと普通はなるのでしょうが、自分の中にある学園もののアイデアを全部つぎ込んでしまったんですね。その結果、続けて学園ものを作れなくなってしまったんです。
──アイデアが出尽くしてしまって?
工藤:そうです。それで学園もの以外をと考えた時、以前から「常に謎や事件が出てきて、物語の先が気になる」作品を作りたいと思っていたんです。それで生まれたのが『アンラベル・トリガー』でした。
──『アンラベル・トリガー』は近現代ファンタジーという印象ですが…。
工藤:そうですね。第一次世界大戦から第二次世界大戦の時期ですが、そこに現代のテクノロジーも入っている世界。スマホなんかも普通にある世界です。なので近現代ファンタジーというのは的を射ている言い方ですね。当初は第二次世界大戦頃の世界観にしようかとも考えたのですが、日常部分がとっつきにくくなる。ならば日常テクノロジーを現代に寄せて、分かりやすくした方が物語の本質を楽しんでもらえると思ったんです。
──「失ったものを、それぞれの形で乗り越えて未来に進んでいく」をテーマに選んだのはなぜでしょう。
工藤:最初は「失ったものを取り戻す」というテーマを考えていたんですが、それだと過去に固執しすぎていると感じたんです。あくまでも過去は過去として、僕たちは未来へ進んでいかなければならない。「今も辛いことは沢山あるけれど、それを乗り越えて未来へ!!」という明るい物語にしていきたいと考えたんです。それがこのテーマに辿り着いた理由でしょうか。
▲戦いの傷痕が残る戦後の世界。亡くした大切なものに心を引きずられる若者たちは、そこから未来へ歩んでいけるのか…
CVの決め手はキャラらしさと二面性
CV予想キャンペーンは意外な結果も
──CVについてもお聞かせいただきたいのですが、今回のキャストはどのように決められたのですか?
工藤:メイン、サブ全てオーディションをしました。大体1キャラあたり60~70人の応募があって、全員の音声を聞くのに3日かかりました。
──その中から、どのように決められたのでしょうか。
工藤:僕とアシスタントディレクターで全員分を聞いて、お互い最終候補を何人かずつ挙げて重なった人の中から最終決定した感じですね。
──選考基準はどのようなものでしたか?
工藤:まず一番はキャラのイメージと声が合っているか。その次に演技力ですね。
──なるほど。
工藤:難しかったのはミリセントで、彼女は主人公と話す時の声と、幼なじみのシルヴィアと二人きりの時の声、そして皇女として話す時の声が違ってくるんですよね。なのでまずはミリセントの声のイメージに合うかを聞き、その後にミリセントの声の範疇で3通りのしゃべり方ができるかを確認しました。その結果、明羽杏子さんにお願いしよう、となったんです。
──明羽さんは『創作彼女の恋愛公式』でも逢桜役でキャスティングされていますよね。
工藤:実はそこで少し悩みました。センターヒロインの連投になりますので。でも最終的には自分の中のキャスティング基準を優先しました。
▲平和主義な皇女であるミリセントだが、多種族の血を摂取しないと生きられない種族・ヴァンプである彼女が世界の信頼を得ることは出来るのだろうか
長く濃厚な工藤節エッチシーンは健在
──ストーリーやキャラの関係性が注目される『アンラベル・トリガー』ですが、BugBug的にはエッチシーンの見どころも聞いておきたいですね。
工藤:僕のシナリオならではの、「朝までめちゃくちゃエッチする」というシーンは一部のキャラに入れてあります。それと、今まで僕が書いた中で最も長いエッチシーンになったキャラも一人いますよ。
──おお、それは楽しみですね。
工藤:『アンラベル・トリガー』でやることか? という気もしますけどね(笑)。まあストーリーメインの作品なので昨今の美少女ゲームにしてはシーン数は少ないと思いますが、自分史上最も濃いエッチシーンを用意してあります。それと今回のメインヒロインと関係の深いサブキャラであるシルヴィア、アリーシャ、若葉のエッチシーンルートを豪華版限定特典として用意しました。そちらを楽しみたい方は、ぜひ豪華版をお求めください。
──演出面ではいかがでしょう。
工藤:今回重視したのはリップシンクですね。『創作彼女の恋愛公式』より自然なリップシンクになっていると思います。目的としては、よりキャラを身近に感じてもらいたい、キャラが作品世界で生きているんだということを意識してもらいたいと考えてのことです。今後もリップシンクにはこだわっていきたいですね。
▲特殊な世界設定のなかでは王道の美少女ゲームヒロインとも言える小生意気な後輩、レイリ。しかし天真爛漫な振るまいとは裏腹に、彼女も重い過去を背負っているみたい…!?
音楽演出ではヴォーカル曲増量も!?
──演出といえば音楽も欠かせませんよね。
工藤:BGMに関しては、『創作彼女の恋愛公式』同様ピアノを意識的に取り入れてあります。郷愁や切なさ、寂しさを表現するのに、ピアノの音色は適していると思っています。さらに『アンラベル・トリガー』では戦闘シーンのBGMにもピアノ曲を使っていますよ。
──ヴォーカル曲は何曲になりますか?
工藤:主題歌にエピソードエンディング曲、ソフィアとレイリの共通エンディング、グランドエンディングの合計4曲を予定していたんですが、もう1曲追加になりました。どこで使われているかはゲームを楽しみにしていてください。実はまだ流通にも曲が増えたことを伝えていなくて、豪華版のサントラCD情報も「ED曲(3曲)」になっています(2月20日現在)。
──サントラCDでいえば、試聴動画も公開されていますね。
工藤:これは販促というより音楽スタッフのことを考えてなんです。ゲームのBGMってゲームをプレイしないと聞けないし、サントラCD単体での発売も中々できないですよね。そうするとどんな仕事をしたのか見えにくいんです。それを少しでも表に出したいと思って試聴動画を作っています。『創作彼女の恋愛公式』の時も好評でしたよ。
▲目的のためには敵にも味方にもなる裏のあるヒロイン、ソフィア。普通の美少女ゲームならサブキャラになりそうな立ち位置だが、工藤氏のこういうキャラが好き!という気持ちで攻略ヒロインに
HPで展開する多彩な販促企画に注目
そして期待の次回作も「あります!!」
──その他のプロモーションも積極的に展開されています。
工藤:体験版については、かなりいい所で切りましたから、「続きが気になる」というお声を沢山いただいています。『創作彼女の恋愛公式』以上にドラマ性の高い作品であることを感じていただけているようで、そこは良かったと思っています。今後は体験版感想キャンペーンや4コマ動画の続きなどを展開していきます。
──期待の高まる『アンラベル・トリガー』ですが、改めて作品のセールスポイントをお聞かせください。
工藤:魅力的で個性的な登場人物、そんな登場人物たちによって紡がれるヒューマンドラマですね。解決したと思っても新たに出てくる謎や事件の数々は、きっとどんどん先を読みたくなると思います。テンポのいいサスペンス作品になっているので、ぜひお楽しみください。
──そしてもう一つ大事なことがあります。工藤さんの次回作はArchiveから出るのでしょうか?
工藤:出ます!! 既に企画の方は動き始めていますので、Archive第2弾ソフトは発売されます。こちらもフルプライス作品になる予定です。『アンラベル・トリガー』もまさにそういう1本なのですが、フルプライスだからこそ作れる作品に拘っていきたいと考えています。とはいえ、ロープライス作品もまた作りたいんですけどね(笑)。
▲2015年の『ハルウソ』を皮切りに、企画・ディレクター・シナリオ、近年はプロデューサーまで兼任してヒット作を連発している工藤啓介氏。これからの活躍にも注目!!
工藤氏が語ってくれた各ヒロインに込めた思いや魅力は巻頭大特集も併せてBugBug本誌でチェック★
ここに載せきれなかった部分では各ヒロインに関して工藤氏からの解説があり、それを読むとより作品の世界観がイメージできることだろう。BugBug4月号は表紙、巻頭特集、B2タペストリープレゼント、そしてこのロングインタビューと『アンラベル・トリガー』を大プッシュ!! どれも見逃せないので是非チェックしてね♫ B2タペストリーはBugBug公式ネット通販ショップ、BOOTHの【BugBugショップ】でも購入できる。詳しい入手方法はBugBug.NEWSでも紹介しているぞ。
▲「表紙Ver.」のほかに「えっちVer.」も!! 入手方法はBugBug.NEWSでも詳しく紹介しているので見ておこう。このタイミングでしか手に入らないお宝、見逃せないぞ★
『アンラベル・トリガー』OPムービー
アンラベル・トリガー
Archive
2024年3月29日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win10/11
パッケージ・通常版:10,780円(税込)
パッケージ・豪華限定版:18,480円(税込)
DL版:9,900円(税込)、豪華限定DL版:17,600円(税込)
ボイス:あり、アニメ:目パチ口パク有り
原画:有葉、サイキライダー
SD原画:九条だんぼ
シナリオ:工藤啓介
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