エロを追求して四半世紀!! ヌけるタイトルで多くのファンの心をつかんできた二大ブランドの対談がついに!!
BugBug3月号ではSPECIAL対談として老舗エロゲーブランドWaffleとルネソフトの対談が実現!! BugBugならではの切り口で、互いの過去と現在、そして未来を語り尽くしたぞ!! カラー6ページに渡って濃密に語られたブランドの歴史や考え方──ここではその一部を特別にお見せしよう★
▲対談に出席していただいたのはWaffleからはディレクターの姫ノ宮レイ氏、ルネソフトからは広報のルネマン氏。おふたりとも美少女ゲームで長いキャリアを持つベテランだ
四半世紀の歴史を刻んだ老舗ブランド
互いのエロ表現への拘りにリスペクト
──今年Waffleさんが25周年、ルネソフトさんが24周年を迎えられます。
ルネマン:あ、そうなんですね。1年違いなのかあ。
姫ノ宮:うちとしてはブランド25周年ということはあまり意識していないんですよ。むしろ人気シリーズが続いてくれていることの方が喜ばしいというか。それでも改めて25周年と言われると感慨深いものはありますね。
ルネマン:私が制作にいた頃からWaffleさんは人気でした。特に印象に残っているのが『優遇接待 ~孤島の楽園へようこそ~』。あのスク水の表現はすごかった。うちでもスク水キャラを出していましたけど、あの塗り方はできなくて羨ましく思っていました。あの作品はどうしてあのような塗りにされたんですか?
姫ノ宮:『優遇接待』のスク水表現は当時話題にしていただきまして、この作品でWaffleの知名度が広がりました。当時いろんなメーカーさんがスク水キャラを出していたんですが、スク水の塗りはリアルに寄せたりアニメ風に塗ったりというのが主流で、美少女ゲームならではの特性を出されていたところはなかったんです。うちの場合は「リアルっぽいけどリアルじゃない」というところを目指したんですよ。それがあの光沢を強めたり、ざらざらとした質感を感じてもらえるような塗りだったんです。リアルで考えればあんな光り方はしないんですけどね(笑)。
ルネマン:あのスク水表現の常識を破壊した塗りが本当によかった。社内でも「すごいゲームが出てきた」と話題になって、私も買いに行ったんですよ。それで「こういうエロいのができたらいいね」って話し合っていました。
▲CGの塗りにはブランドの特色が現れやすい。『優遇接待』の光沢と質感は同業他社の間でも注目を集めた
「リアルっぽいけどリアルじゃない」
ところを目指しました
姫ノ宮:ありがとうございます。
ルネマン:いえいえ。姫ノ宮さんが言われたように嘘の塗りなんですけど、「お客さんが求めているリアル感」だと思うんです。光沢が強くて、水滴も感じられて、触った時にざらっとした手触りがあるんだろうなという質感も感じられて。これ、社内のプロデューサーが熱弁していたんですよ。同業者としてより、いちユーザーとしての視線ですね(笑)。
姫ノ宮:ルネソフトさんのようなエロ表現に拘られているメーカーさんにそこまで言っていただけるのは光栄です。
ルネマン:いえいえ、この気持ちを20年越しに伝えられて嬉しいです(笑)。
──姫ノ宮さんはルネソフトさんをどのようにご覧になられていましたか?
姫ノ宮:ルネソフトさんは抜きメインで凌辱作品を出されていますけど、発売ペースがかなり早いですよね。うちも他のメーカーさんからは「発売ペースが速い」って言われますけど、それより早い印象があります。
ルネマン:そうかもしれません。ブランドが複数ありますしね。
姫ノ宮:そんな中で自分の印象に残っているのが『戦乙女ヴァルキリー「あなたに全てを捧げます」』。ちょうど自分がWaffleに入社した時期だったんですが、「よくこのペースでこれだけのクオリティーのゲームを出し続けられるな」って思っていました。
ルネマン:ありがとうございます。この時期はルネ以外のレーベルも合わせれば年6本とか出していたころですね(笑)。異様なマンパワーを発揮していた時期なので、今やれと言われたら絶対ムリなんですけど。
▲鎧を着たままH♥ 今でこそスタンダードな騎士系ヒロインとのHだが、当時は決して多くはなかった
デバイスの変化に対応した美少女ゲーム制作
エロソシャゲ市場でも人気作をリリース
──両社ともブラウザゲームにも参入していますよね。
ルネマン:弊社の場合、ありがたいことに『悪の女幹部』の続編を望まれる声が非常に大きかったというのがきっかけです。ただ、パッケージゲームとして開発するのではビジネスとして成立させるのが難しかった。そこでブラウザゲームとして展開できないかと取り組んだのが『悪の女幹部ペリジーニュームーン』でした。
姫ノ宮:Waffleのブラウザゲームへの参入はルネソフトさんより後で、美少女ゲームとしては『対魔忍RPG』が人気を確立していましたから、かなり後発なんですよ。『エデンズリッターグレンツェ』が2024年1月でようやく3周年といったところです。ただ、PCゲーム市場の低迷とその対策はこの10年くらいずっと考えていて、DL販売や自社通販の強化など色々やってきました。その中でブラウザゲーム開発の協力会社さんが現れたので実現したんです。でも、『エデンズリッターグレンツェ』も正直ここまで成功するとは思っていませんでした。ただ、その当時凌辱一辺倒のブラウザゲームって他になかったんですよ。『退魔忍RPG』も純愛要素を入れたりしていましたから。なのでそこを前面に押し出したことが上手くハマったというのはありますね。
ルネマン:『エデンズリッターグレンツェ』って一般版はないんでしたっけ?
姫ノ宮:あるんですけど、制作は「そこはないもの」として企画を進めていますね(笑)。ただ、やはりブラウザゲームの開発って大変なんですよ。次々と新しいデータを実装しなくてはいけませんから。それが可能なのはこれまで長年に渡ってパッケージゲームをたくさん出し続けてきた経験が生きていると思います。
▲過激さを競っていた美少女ゲームは2009年に海外で問題視されて自主規制を要求される、いわゆる『レイプレイ事件』の影響もあって、過激さ以外の魅力を各メーカーが模索していた。そんななかで『悪の女幹部』シリーズが登場することに
キャラは皆巨乳なわけで、だったら
全員パイズリを入れなよって
ルネマン:わかります(笑)。ブラウザゲームを開発している人たちの話を聞くと、イベントのシチュエーションが中々思い浮かばないって言われるんですよ。でもうちはそのストックならいくらでもある(笑)。
姫ノ宮:そうなんですよね(笑)。
ルネマン:開発会社から「前戯はこれでいいですか?」みたいな相談を受けるんです。でもキャラは皆巨乳なわけで、だったら全員パイズリを入れなよって思うわけですよ。巨乳キャラならユーザーさんが欲しいのはまずパイズリだろって(笑)。美少女ゲームを作ってきた経験からすれば、前戯でも射精しないシーンっていうのは求められないんですよ。ユーザーは何度でも出したい(笑)。だったら巨乳キャラならパイズリとフェラでいいんです。「キャラの8割がパイズリになっちゃうんですけど」って言われて、「それでいいんだよ!!」って(笑)。だってキャラをフルコンプするようなユーザーさんは、一部のコアな人ですよ。だったら巨乳キャラを引いたら、必ずパイズリはあるよ、というゲームにしていきたいんです。
──エロソシャゲならではですね。
ルネマン:一般のブラウザゲームではない感覚だと思います。『エデンズリッターグレンツェ』が凌辱特化で出したのは、本当にすごいことですよね。まだユーザーさんは激しいエロシーンを求めていないという風潮だったんですけど、そこで受けたということはサイレントマジョリティーの想いを汲み取ったということですから。我々もエッチシーンに関しては、ユーザーさんの欲しいものを見せてあげられるようにしたいなって思っています。
▲ソーシャル美少女ゲームは全年齢を意識してH方面はマイルドになる傾向があるが、『エデンズリッターグレンツェ』は最初から凌辱特化という異色のコンセプトで大ヒットに
──Waffleさんは昨年から『巨乳ファンタジーバースト』もスタートしましたよね。
姫ノ宮:『巨乳ファンタジーバースト』はシリーズのファンに焦点を当てています。ただブラウザゲームはパッケージより幅広いユーザー層にリーチするんですよね。サービス開始直後はシリーズファンがメインなんですが、その後は『巨乳ファンタジー』を知らない人たちが入ってきます。もちろん大事な部分は残していますし、既存のファンも大事にしなくてはいけないんですが、新規層向けにライトにしたキャラや設定を盛り込まなければいけないんです。
ルネマン:『悪の女幹部ペリジーニュームーン』の場合はどちらかというとシリーズファンに向けたゲーム作りを意識しています。特に考えているのは「パッケージでは出せなかったキャラを出しちゃおう」というのがあって、車形態でのエッチシーンなんかは、その典型ですね(笑)。
姫ノ宮:お互いユーザーさんのニーズを考えながら、これからもブラウザゲーム展開を頑張っていきたいですね。
ルネマン:そうですね。でも正直言うと、ブラウザゲーム2タイトルを同時に回すなんて、我々には考えられないことですよ(笑)。
▲Waffleの人気シリーズのひとつである『巨乳ファンタジー』、そのファンに向けた新作としてソーシャルゲーム化、そして多くの新規ユーザーも獲得!!
時代は変わるも美少女ゲームへのニーズは普遍
だからこそ“今”に見合ったゲーム制作を
──共に長くゲーム制作を続けてきたブランドですが、お互いに今後期待することなどはありますか?
ルネマン:現段階で『エデンズリッターグレンツェ』と『巨乳ファンタジーバースト』とブラウザゲーム2本を同時に運営している時点で、Waffleさんにこれ以上期待することなんてありませんよ(笑)。業界にとっても期待以上のことをされていると思います。後は本当、スタッフさんの健康に気をつけていただければ(笑)。
姫ノ宮:ありがとうございます。自分もルネソフトさんに期待することと言われても同じ感覚になっちゃうんですけど、お互いまだまだ長く頑張っていきましょうって感じですね。パッケージゲーム市場は厳しい現状ですし、今後好転する兆しも見えませんよね。ゲームユーザーのライフスタイルが20年前とは変わってしまいましたから。そんな中でルネソフトさんも我々Waffleもユーザーさんのニーズに応えられるゲームを作り続けていきたいですよね。お互いに健康に気をつけながら(笑)。
ルネマン:確かに厳しい状況は続きそうですよね。ただ、そんな中でも『悪の女幹部ペリジーニュームーン』でシリーズを知ってパッケージゲームを遊んでくれたユーザーさんもいますし、アダルトPCゲームの存在を知ったというユーザーさんもいらっしゃいます。ただ、その方たちがPCゲームをプレイしようと思った時に、プレイ環境がパソコンだけなので遊べないというケースがあるのは残念です。人によっては「インストール」が分からないということもある。こういう方たちにどのように弊社作品に触れていただくかが今後の課題だと感じています。
姫ノ宮:美少女ゲームに求められている楽しさというのは確実にあって、それを求めるお客様も確実に存在します。そういう方たちに、どうやってゲームを遊んでもらうかは常に考えていかなければならない。このことはもうずっと変わっていないと感じます。大切なことは結局何も変わっていない。ユーザーさんが求めるものに対して応えていければ、デバイスやライフスタイルの変化はあっても、美少女ゲームユーザー自体はいなくなることはないと思います。
▲ブラウザゲームであればPCに詳しくない人でもプレイできて敷居が低くなる。すべての美少女ゲームユーザーのために、時代の変化にあわせて環境の変化に対応してゆくのだ
デバイスの変化に対応した美少女ゲーム制作
エロソシャゲ市場でも人気作をリリース
──FANZAのサービスで、ブラウザでゲームプレイできるというのがありますよね。
姫ノ宮:今のユーザーさんに美少女ゲームを遊んでもらうという意味では面白い試みだと思います。先ほどルネマンさんも言われましたが、インストールを知らない人たちがいるわけですから。
ルネマン:弊社もいくつかの作品でブラウザ対応させていただいてます。ただ、まだまだ主流にはなっていない。ブラウザで遊べるという情報が、コアなユーザーさんにしか届いていないのかなと思います。それでも今後の美少女ゲームプレイの主流になっていけば面白いかなと考えていますね。遊び方に選択肢があることをユーザーさんに広めていければいいんですが…うちの作品をSwitch版移植するのは無理ですしね(笑)。Waffleさんには来ませんでした? 2010年代に「コンシューマー移植しませんか?」って話。
姫ノ宮:ああ、ありましたね。ユーザー層が違うのでお断りしましたけど。
ルネマン:うちにも来たんですよ。「ルネのゲーム、プレイしました?」って聞きたくなりました(笑)。まあうちはコンシューマー移植でユーザー流入を図るのは無理ですけど、そういう強い導線が今後できてほしいと思います。ブラウザ版もFANZAさんに頑張って宣伝してもらって、お客さんを連れてきてほしいですね。実際、ブラウザ版には20代のユーザーさんも来てくれているようなので、期待はしているんですよ。パッケージ版の方は厳しいんですけどね。
姫ノ宮:若いユーザーさんの入り口は大事ですよね。市場は確かに縮小しているので絶対数としては減少しているんですけど、Waffle作品でも作品の魅力を感じて入ってくれている20代のユーザーさんは一定数いらっしゃっていて、そういう方が買い支えてくれているのはあると思います。
▲ブラウザゲームから入った人にもパッケージソフトの魅力を知って欲しい!! というわけでエロエロなミドルプライス新作にも期待してね★
2024年も新作リリース予定が満載
老舗2社が今年も業界を盛り上げる!!
──それでは最後に両ブランドの2024年のご予定を聞かせてください。
ルネマン:先ほども話に出ましたが、3月にマリンから『エッチングアプリ』が発売されます。弊社では珍しい豪華クリエイターが揃っていますので、ぜひ楽しみにしてください。あとはNTRブランドのルネTeamBittersから久々の新作を予定しています。こちらは今後情報を発信していきますので、お楽しみに。
姫ノ宮:Waffleでは4月に新作『毒舌悪魔とムッツリ天使との四畳半暮らし』の発売を予定している他、年内発売を目指して何本か制作を進めております。そして9月に『巨乳ファンタジー』が15周年を迎えるのを記念して、シリーズ最新作を出させていただきます。ブラウザゲームでは『エデンズリッターグレンツェ』が3周年を迎えるのに併せて、ストーリーも第2章がスタートします。『巨乳ファンタジーバースト』は3月にハーフアニバーサリー企画を行ない、それ以降も早いタイミングで新キャラなどを実装していく予定です。
ルネマン:何度も言いますけど、2本回すのは本当にすごいですよ(笑)。『悪の女幹部ペリジーニュームーン』は2月18日に4周年になります。それを記念して、大きめの自社コラボイベントを開催します。ルネソフトのファンには喜んでもらえると思います。
▲これまで他社で活躍することの多かった人気クリエイターたちをたくさん起用!! ルネマン氏によると「先方にもちゃんと筋を通させていただきました(笑)」とのこと♫
業界人同士の会話だからか「そこまで話していいの?」みたいな業界ぶっちゃけ話がどんどん飛び出す!!
他にも、Waffleが鏡裕之先生に巨乳凌辱作品のシナリオを頼むも断られてどんな内容ならいいのか聞いた流れから『巨乳ファンタジー』が生まれたとか、リーマンショックの影響で男性のメンタルが大きく変わった辺りから主人公の性格や物語の展開に求められるものが変わっていった話など、ここだけでしか知り得ないようなディープな裏話がいっぱい!! ぜひBugBug3月号でその全文を見てね♫
▲ユーザーの年齢層の話や海外展開の話など、読むと美少女ゲーム業界に詳しくなるトークがいっぱいだ!!