『シルヴァリオ ラグナロク』で見事復活を遂げたlightに今だから話せるあれこれを直撃インタビュー!!
2019年3月31日に発表され業界に衝撃を与えた、lightを擁する株式会社グリーンウッドの解散。それから約1年、先日4/24にlightは新作『シルヴァリオ ラグナロク』を無事発売した。現在発売中のBugBug5月号では、元グリーンウッド代表・服部道知氏に、ロングインタビューを敢行。light解散当時の秘話や自身の将来などについて、熱く語ってもらったぞ。今回は祝・新作発売記念で、インタビューの内容をダイジェストで大紹介!!
▲カラー5ページに渡る大ボリュームのインタビュー特集なのだ
株式会社グリーンウッドは3つに分裂していた!?
服部:とにかく色々ありまして、CampusはAKABEiSOFTさん、lightはネクストンの鈴木社長の口利きでアレスさんに、となったわけです。
──なるほど。
服部:さらにlightの中でも正田崇とGユウスケは独立してやっていくことになりまして、今はクリエイター支援サービス「Enty」で活動しています。『Dies irae PANTHEON』の中でやる予定だった部分を正田が小説化してGユウスケがイラストをつけているんですけど、これが好評で、実は二人のコンビは「Enty」でもNo.1の支援を貰ってるみたいなんですよ。
──それはすごいですね。
服部:「俺たちは『Dies irae』を諦めていない!!」というメッセージを掲げてやっていますから、作品のファンがみんなそちらについていっている感じですね。
──服部さんはそちらには関わられていないのですか?
服部:僕はもう二人の社長でもなんでもないですから、直接かかわってはいません。ただ、今でも
緊密に連絡は取っていますよ。
──ということは、株式会社グリーンウッドが3つに分かれたということなんでしょうか?
服部:大雑把に言うとそうですね。もちろん会社の解散を機に、フリーになったり他の会社に移ったスタッフもいますけどね。
▲記事中では関係が深いクリエイターのコメントも掲載。Campus代表・工藤啓介氏のコメントも
無事発売した『シルヴァリオ ラグナロク』も制作過程では色々あったみたい
──お話を伺うだけで、わくわくしてきます。まさに高阪さんが描きたかった「シルヴァリオ」シリーズの集大成なんでしょうね。
服部:高濱が書いていく中で、キャラがどんどん動いていったんだろうな、というのはわかりました。特にジェイスとリチャード。この二人は本当にカッコよく成長して死んでいきます。このキャラはまさに高濱が描きたかったキャラじゃないかなあ。
──言っちゃっていいんですか(笑)。先ほども言われていましたが、作っていくうちに物語が動いていって当初の想定と違うものになるというのは、独特なものだと思われますか?
服部:さすがに他社さんはわかりませんが、他にもそういうところはあるんじゃないですかね。僕はダウンロード型って言っているんですが、制作していくうちにアンテナが受信しちゃうんですよね。「これだ!」って新たな展開に持っていってしまう。ただね、スケジュール通りに作るのを優先するなら、こういうやり方をしてはイカンのですよ(笑)。
──クリエイターのそういうところを認めつつも、スケジュール通りに行くように調整するのが服部さんのお仕事なんですね。
服部:本来はそうなんですけど、『シルヴァリオラグナロク』でミサキルートの変更を言い出したのは僕なんですよね。ピン!と来て、「高濱、これ直そうか」って(笑)。高濱は「えー、これでミサキルートは完璧ですよ」って言っているんだけど、3日くらい語って、結局高濱が直し始めるというね。
──シナリオライターさんも大変そうですね(笑)。
▲もちろん新作についての話も沢山語ってもらっているぞ。ここだけのマル秘トークも!?
lightが復活を遂げた後、服部氏はどうする?
──BugBugとしてはlight復活作を応援したいのと同じように服部さんを応援したいんです。『シルヴァリオ ラグナロク』発売後、服部さんはどうされる予定ですか?
服部:これはもう、導かれるままというか。ひとつ言えるのは、「必要とされないところにしがみつくことはない」ってことですね。
──前向きに行きましょうよ。
服部:そうですよね(苦笑)。うーん……僕の仕事は「場を作る」ということなので、ものを作りたい人がいて、その人と僕が共鳴できれば、僕が場を作って一緒にやっていきたいと思っています。
──「場を作る」ですか。
服部:僕が何かするというよりは、何かを作りたい人がいれば、そのサポートをするということです。高濱が次回作を作りたいというのであれば、それができる場を作るのが僕の仕事。実際に新企画の話は、二人でずいぶん進めています。
▲「Enty」で活躍中の正田崇氏とGユウスケ氏についても熱いトークが!!
今後のlight、今後の服部氏。やはり話題は『Dies irae PANTHEON』へ
──それでは最後に今後のlight、そして服部さんの動向について教えてください。
服部:『シルヴァリオ ラグナロク』が出るまでは、まだ何とも言えないことが多いので、とりあえず『シルヴァリオ ラグナロク』を全力をかけて出します。全てはそこからですね。とはいえ高濱と次回作の話はちゃんとしています。ここまで「シルヴァリオ」シリーズを作ったことでわかったこと、やりたいことも出てきました。それを含めて話をしていますので、lightの次回作として世に出したい気持ちはあります。それに加えて、もう僕のものではないとはいえ、『Dies irae PANTHEON』が復活できるように全力を尽くしています。ぜひ応援をお願いいたします。
──服部さんのいない『Dies irae』ですか。
服部:僕がいるとかいないとかじゃなく、『Dies irae PANTHEON』を再起動させたいと思っているんです。これは本当に。
──楽しみにしています。本日はありがとうございました。
▲BugBug5月号では付録DVDでも特集しているぞ。体験版にないミサキのHシーンも♥
まだまだ誌面では熱く語ってるので『シルヴァリオ ラグナロク』と一緒に楽しもう!!
今回抜粋して紹介したのは誌面で掲載しているほんの少し。light流のゲーム中での演出についての考え方や、ファンの皆が気になるであろう『Dies irae』シリーズの今後について…等々、誌面ではもっともっと色々な話を深くたっぷり語ってもらっているぞ。絶賛発売中な『シルヴァリオ ラグナロク』の舞台裏も覗けるので、ゲームと一緒にGETして楽しもう!!
【OPムービー】シルヴァリオラグナロク『神殺し -Ragnarok-』
『シルヴァリオ ラグナロク』
light
2020年4月24日発売中
AVG、DVD、18禁、Win8.1/10
DVD/DLカード、 Win7/8.1/10
初回限定版:9800円、ディスティニーパッケージ:16800円、通常版(全年齢):6800円
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:KeG、六時
シナリオ:高濱亮、森間まりも、恒石涼平