早くもシリーズ第２弾が登場!!　TRYSET『やらせてっ！てぃーちゃー リターンズ2』の見どころをBugBug11月号ではスペシャルインタビューで聞いてみた!!

貞操観念皆無なおねショタラブコメディー『やらせてっ！てぃーちゃー』最新作はキャンプでＨ♥
今年4月に新体制で『やらせてっ！てぃーちゃー リターンズ』として再スタートしたTRYSETの人気シリーズ『やらせてっ！てぃーちゃー』は、なんと10月27日には早くも第2弾『やらせてっ！てぃーちゃー リターンズ2』が発売!!　今度はどんな内容になるのか!?　BugBug11月号では前作に引き続きTRYSETにインタビュー!!　ここではその内容の一部をお見せしよう★

▲北海道の美少女ゲームメーカーTRYSETの代表・しゃちょー氏と、『やらてぃー』シリーズファンでTRYSETに応募したみのる氏にインタビュー!!　お二人には前作発売前のタイミングでもインタビューしたので、あわせて読むとより楽しめるぞ♫

８年ぶりの新「やらてぃー」は大好評
新原画家もファンに受け入れられて

──4月28日に『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』が発売になりました。「やらてぃー」シリーズとしては８年ぶりの新作でしたが、ユーザーさんの反応はいかがでしたか？
しゃちょー：正直「前作から８年たっていて、どうかな」って不安はありました。でも今のところ、プレイしていただけた方からは好評価をいただいています。「この人はプレイしていないだろうな」って人の声も聞こえてくるんですが、総じて辛口すぎる評価はなかったですね。
──「プレイしていない人の声」というと？
しゃちょー：「原画家代わったのは不安だったけど、この絵ならいいかな」とかですね。こういう方たちも含めてお客様だと思っているので、ぜひDLサイトでお気に入りに入れておいていただいて、セールになった時にでも買ってもらえればと思っています（笑）。
──みのるさんはユーザーからの意見などは御覧になられましたか？
みのる：はい。私、けっこうエゴサしちゃうタイプなので（笑）。しゃちょーさんが言われたように、良くも悪くも厳しすぎる意見は見当たらなかったんですよ。原画家が替わっていることについても、悪く言われてはいなかったです。「原画とグラフィックが合っている」って言ってもらえたのは嬉しかったです。
しゃちょー：普通は「エロゲーのグラフィック」というと、原画と塗りを含めて評価されることが多いんですけど、『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』では原画と塗りを分けて語られていることが多かったですね。なので「原画と塗りが合っているね」って言われているんだと思うんですけど、これって珍しいですよね。

▲シリーズ第2弾は前作から約1ヶ月後。この一ヶ月でみはる先生もすっかりエロくなったようで…

発売前のにパート２の制作を決定!!
今作はＧＷにセックス強化キャンプ!?

──そして今回、『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ２』が10月27日に発売されます。前作から半年でのリリースですが、本作の制作はどのくらいのタイミングで決められたのでしょう。
しゃちょー：実は『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ２』は僕の見切り発車的な感じでもあったんです。というのも『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』を制作していく中で、「いける」という手応えがあって、制作中に既に企画は進めていました。みのるにも事後承諾みたいな形で話をしたんです。
みのる：『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』の原画が終わって、広告関連のイラストを描いている時ですね。イラストの仕様書の間に『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ２』の企画書が混ざっていたんです。それが余りにも自然な流れで送られてきて（笑）。「最初から『２』を作ることになっていましたよね」みたいな感じで（爆笑）。
しゃちょー：実際『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』を立ち上げた時は『２』なんて考えてもいなかったんですよ。でも「これはいけるな」と感じたらもう企画書を書いていて、事前資料をみのるに送っていましたね。
──その手応えは、どこで感じたんですか？
しゃちょー：制作発表後のＸ（旧Twitter）への投稿への反応がとてもよかったのと、ユーザーさんからの問い合わせメールの内容ですね。「どんなエッチシーンがあるのか？」というように、内容に興味を持ってもらっているものが多かったんです。TRYSET Breakの新作を発表しても、こんなリアクションはなかったんですよ。HPのアクセス解析をすると、明らかにスマホよりもPCの方が多い。ということは年齢層高めの方が見てくれているんだな、つまりは以前『やらてぃー』をプレイしてくれた人たちが戻って来てくれているのではないか？とか。

▲思い立ったらすぐ制作決定!!　少人数ならではのフットワークの軽さもTRYSETの特徴だ

屋外ならではのエッチシーンを
描けたのは楽しかったです

──それにしても前作から半年でリリースというのは、実にスピーディーですよね。
しゃちょー：うちは小さな会社なので、企画を通す時の会議とかないんですよ。敢えて言うなら僕の脳内会議（笑）。自分で企画を考えて、それを原画家とシナリオライターに伝えて制作を進めてしまえるんです。もちろん原画家やシナリオライターとの打ち合わせは入念にやりますよ。でも企画を作るまでが早いというのが、弊社の制作スパンが短い要因になっていると思います。
──みのるさんは『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ２』の制作を聞いて、いかがでしたか？
みのる：もちろん嬉しかったんですが、前作以上にプレッシャーも感じました。『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』発売前で、ユーザーさんの感想などを観る前ですから。「本当に私で大丈夫かな」と思いました。そういう状況だから、『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』が発売されて好意的なご意見をいただけたのは、「これなら次回作も大丈夫なんだ」っていう嬉しさというか、ホッとした気持ちもありました。
──そんな中で制作された『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ２』ですが、今作のコンセプトを教えてください。
しゃちょー：「学園から飛び出した!!」ですね。前シリーズでは学園を飛び出すまで時間がかかりましたが、今回は攻めていこうと思っているんです。
みのる：私はもうちょっと学園内でイチャイチャするのかと思っていたので、「もう外に出ちゃうの!?」って感じでした（笑）。でも屋外ならではのエッチシーンを描けたのは楽しかったです。水着のシーンなども、楽しんでほしいですね。
──２作品目が屋外というのは、何か理由があったんですか？　コロナもひと段落したし……とか。
しゃちょー：そういうことを考えていたわけじゃなかったんですが、無意識に開放感を求めていたのかもしれませんね（笑）。とにかく今作では水着の立ち絵も用意していますし、屋外ならではのエッチシーンを楽しんでもらいたいと思っています。

▲せっかくキャンプに来たのだからＨ以外の楽しい思い出も作りたいよね♫

シナリオライターとは通信で打ち合わせ
すり合わせしながら物語を完成に

──シナリオライターさんには、どのように発注されているんですか？
しゃちょー：シナリオのみけさんには、最初に僕がプロットを箇条書きにしたものを送って、まずは通しで書いてもらいます。それを元に、通話ですり合わせていく感じですね。なので僕の意思が伝わるのに少し時間がかかることもあります。書いてもらったものを読んだ結果として、プロットを変更することもありますね。
──大変そうですね。
しゃちょー：ただ今はネット通話でのやりとりが普通ですから、隣の机にいる人に話しかけるのと同じような感覚ですよ。みのるとも同じような感じで、大体週一くらいでは通話しています。
──それは一週間分の成果物を見ながら、という感じですか？
しゃちょー：それもありますが、雑談や近況報告みたいなことも多いですよ。そこから新たなネタができてきたりもしますしね。だから特に日時を決めてという感じではなく、「今日、時間ある？」みたいな感じですね。
──みのるさんは今回のシナリオを読まれた感想はいかがですか？
みのる：キャラ同士のやり取りなんかはいつも通り楽しいし、エッチも楽しいし、「『やらてぃー』だな」って感じでした。ただ、屋外メインだって言うのは、先に教えていただきたかったです（笑）。
──それってどういうことですか？
みのる：企画書に書いていなかったんですよ。知ったのは原画の指示書が届いた時ですね。「なんか今回、屋外のシーンが多いな」って思っていたんですけど、最終的に「今回はキャンプが舞台だ」って教えてもらって（笑）。
しゃちょー：それは単に伝え忘れですね（笑）。意図的に隠す意味はないですからね。
みのる：ただ、「車を運転しているみはるにいたずらする栄太」というCGの指示書を見た時に察しましたけどね（笑）。
──そういえばゴールデンウィークに車を運転する時も、みはるはジャージなんですね。
しゃちょー：ああ……そうですね。そこは違和感を感じなかったなあ。
みのる：そういう時にもジャージを着ちゃうところも、みはるの可愛さなんですよ（笑）。

▲スタッフは全員北海道にいるわけではなく、リモートでやりとりをしている。それでも出来るのが今の時代だが、うっかり連絡漏れもあるみたい…？

みはると奈々の百合展開も
描いてみたいと思っていました

みのる：今作ではみはると奈々の絡みもあるんですけど、こういう百合っぽい展開も描いてみたいと思っていました。
しゃちょー：実はみはると奈々のエッチシーンはみのるからのアイデアなんです。エッチシーンを考えている時にみのるに相談したら提案してもらって。ホント、一人で考えようとしないで、最初から相談しろよって感じですよね（笑）。
みのる：一番お気に入りのシーンです（笑）。
しゃちょー：奈々のシーンが増えたことと、この百合シーンの導入もあって、これまで以上にいろんなシチュエーションのエッチが楽しんでいただける作品になったと思います。
──その他おすすめのシーンはありますか？
しゃちょー：どのシーンというのではないのですが、今回僕がみのるに言ったのが屋外ならではの開放感のある表情です。解放感とは何かからいろいろ話をして原画を進めてもらったので、各キャラの表情に注目してほしいですね。
みのる：微調整を繰り返して、CGがあがった後にも手直しをしたりもしました。
しゃちょー：塗り上がって見えてくる部分もありますからね。僕からリテイクをお願いしたものもありましたし、みのるの方から直したいと言ってきてくれたものもありました。
みのる：前作の方が、みはるや奈々の表情に「恥じらい」みたいなのは多いのかもしれません。「やらてぃー」２本目ということで、美晴もふっ切れたし私もふっ切れたという感じかもです。やっぱり『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』はそれまでの作品の呪縛みたいなのがあったんですよ。１本作ることで、そこがふっ切れたというのはあると思います。

▲おねショタを基本としつつも、さらにＨの幅を広げることにも挑戦しているぞ

──今回も豪華版がありますが、こちらはどのような内容になるのでしょう。
しゃちょー：こちらにはヒロイン３人のオリジナルデザインのポストカードと、デジタル設定資料集がつきます。
──ファンにとっては設定資料集は嬉しいですね。
みのる：線画と完成CGとではだいぶイメージが違うので、原画家としてはあまり線画を表に出したくはないんですけどね。できれば線画はそっとしておいてほしいというか（笑）。
しゃちょー：やっぱり完成形じゃないからイヤってことなの？
みのる：そうですね。正直線画が完成したタイミングなら、見てもらってもいいんですよ。でも完成CGを見ると、「これ、本当に自分が描いた？」っていうくらい良くなっているわけで、その後で原画だけを見ると、やっぱり物足りないんですよね。だからゲーム発売前に店舗さんが原画展をやっていただけたりするのはすごく嬉しいんです。
──では豪華版特典のデジタル設定資料集というのは……。
みのる：私の恥じらいが詰まっています（笑）。
しゃちょー：そう言うとユーザー的にはますます見たくなるんじゃない？
みのる：そうなんですよ。私もいちユーザーだったら線画とか設定資料とか見たいですもん（笑）。
──両方が分かるだけに複雑ですね（笑）。
みのる：はい。あ、それとポストカードはデザインも私がやりました。今回はSDイラストを担当したpyutiさんの描いたキャラ絵も入れているんですが、すごく可愛いんですよ。ぜひ見てほしいです。
しゃちょー：実はpyutiさんもみのると同じくTRYSETに応募してくれた方なんです。『やらてぃー』に限らずTRYSET、TRYSET Break作品のSDイラストは全部お任せしているんです。
みのる：SDイラストだけじゃなく、何でもできるんじゃないかってすごい方なんですよ。
──TRYSETって、なかなかの人材が応募してくるブランドなんですね。
しゃちょー：そうなんです。だから僕、ここまで運と人材に恵まれただけでやってきているんです（笑）。『やらてぃー』の企画もコンプリーツの日高社長に考えてもらったものですしね（笑）。

▲TRYSETのSDキャラ担当・pyuti氏のSDイラストも配置されたポストカードが特典となっているぞ♫

まだまだ続く『やらてぃー』シリーズ
ついに理子のスピンオフも発売決定!!

──そんな人材がいるなら、「やらてぃー」シリーズもまだまだ続くんじゃないですか？
しゃちょー：実は『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ』の第３弾も既に動いています。こちらは来年発売を目指しています。コンセプトとしては、もう1回野外です。
──ずいぶん開放的な学園になりましたね（笑）。
しゃちょー：これは弊社が北海道にあることも関係しているのかもしれません。というのも夏のアウトドアのレジャーを楽しめる時期が限られるんですよ。なにせ「海水浴に行ってきた」を自慢する土地柄ですから。
──というと？
しゃちょー：最近は北海道も暑くなってきたとはいえ、やっぱり海や川で泳げる時期って短いんですよ。水が冷たくなってしまう。しかも週末に天気が崩れたら社会人はアウトですよね。キャンプだって同様で、夏の屋外レジャーには憧れがあるんです。
みのる：そうなんですね。
しゃちょー：みのるが気に入っていると言っていた川の中での百合シーン、あれ、北海道民から見たら「寒そう」って感じなんだよ。ゴールデンウィークなんか特に（爆笑）。
──では第３弾のアウトドアは夏ですか？
しゃちょー：はい。夏です。そしてその前に、ついに「理子編」をリリースします。これは完全な番外編で、理子と勇太の卒業後に結婚して、栄太が生まれるまでのエピソードになります。
みのる：すでに原画作業には入っているんですが、念願の理子をたくさん描けるので、ものすごく楽しんで進めているところです。今回はコメディーはもちろんですが、ちょっと純愛風味の「『やらてぃー』らしくない」ところもあるので、ぜひ楽しみにしてほしいです。
──発売はいつ頃になるのでしょう。
しゃちょー：来年１月を予定しています。『やらせてっ！てぃーちゃーリターンズ２』発売くらいのタイミングで予約開始になると思います。
──シリーズが続くのは楽しみですね。

▲今でも根強い人気を誇る前シリーズのヒロイン、理子。TRYSETもそれはわかっているので、ファンの期待に応えて理子がヒロインの作品を制作中!!

世代交代して勢い良く走り出した新『やらてぃー』、さらに詳しいお話はBugBug本誌で!!
BugBug11月号では他にも各キャラクターの解説や音楽についてなど、ファンなら知りたくなるインタビュー内容がカラー6ページに渡ってびっしり掲載されているぞ!!　おねショタ路線のエロコメディというジャンルをまい進する『やらてぃー』シリーズ。どちらかと言うとニッチなジャンルだが、それゆえに固定ファンも多い。前シリーズは12年間で7作品も発売された。新たなスタッフで送る次世代の『やらてぃー』、そしてTRYSETは何を目指しどんな展開をしていくのか…BugBug11月号のインタビュー全文をぜひチェックしよう♫

▲前シリーズの『やらせてっ！てぃーちゃー』は2003年から始まり2015年で完結した人気シリーズ。今でも購入可能だぞ

関連記事