新たな境地を切り開くHOOKSOFTのニューブランド処女作、今度の売りは「純愛」ではなく「エロス」!!
HOOKSOFTから新たな姉妹ブランドTilyが誕生、『dROSEra〜レディ・バッドエンドの初恋〜』でデビューを飾った。その最新作とブランドの今後について緊急インタビューをBugBug9月号にてカラー6ページを使って掲載している。既にいくつかのブランドを持っているHOOKSOFTがあえて新たなブランドを設立した理由や、第一作となる作品の狙いなど、様々なことを聞くことが出来たぞ。今回特別にその一部をBugBug.NEWSでもお見せしよう。
▲HOOKSOFTの長い歴史を誰よりも知っている、代表兼プロデューサーの亜佐美氏ととディクターのELMA氏にお話を伺ったぞ
様々なジャンルを低価格で出すTily
デビュー作は風変わりな妄想実現AVG
──HOOKSOFTの新レーベルは久しぶりですよね。
亜佐美:新設ですとSMEE──当時はTJRというのも一緒に立ち上がったのですが、そちらはなくなってしまいました(笑)。合併だとASa Project以来になりますね。
──今回新Tilyを立ち上げられたのは、どのような意図があってなのですか?
亜佐美:HOOKSOFTは2001年、SMEEは2007年に立ち上げたのですが、長くゲームを作っていく中で、ゲーム作りに枠のようなものが出来上がってしまったんです。つまりそのブランドの“らしさ”みたいなものですよね。そういう中で「他の作品も作ってみたい」という声が出てきたのが一つ。それとASa Projectを含めて、基本的に弊社でロープライス、ミドルプライスで完全新作を出すことはありませんでした。今回はその縛りも外してみようと考えての新レーベルなんです。
──ということはTilyの基本姿勢として、低価格路線というがあるわけですね。
亜佐美:そうなります。これまでよりユーザーさんが買いやすい価格帯でゲームを提供していこうと考えています。
▲もともとはHOOKというブランドだったが、独立してHOOKSOFTとなった。23年もの間、可愛いヒロインとの純愛路線でヒット作をリリースし続けている
挑戦できる場を設けるのは
大事かな、と考えています
──ゲームを作る上で、ブランドのカラーやテーマというのはあるのですか?
亜佐美:作品内容での縛りはありません。『dROSEra 〜レディ・バッドエンドの初恋〜』というちょっと風変わりなゲームでデビューとなりますが、今後は様々なジャンルのゲームを出していきます。決まっているのは「低価格」ということだけですね。
──その中で「HOOKSOFTやSMEE、ASa Projectでは作れないゲーム」ということですか。
亜佐美:そういうことです。さすがに20年以上もゲームを作っていると、スタッフの中にも「こういうゲームを作ってみたい」という思いは蓄積されていくんですよ。そうした企画を形にするのに、低価格帯でならできるかな、と考えました。会社としても挑戦できる場を設けるのは大事かな、と考えています。
──そんなTilyの強みという部分はどういったところになるでしょう。
亜佐美:先ほども言いましたように、ブランドとしてのカラーを決めているわけではありません。ただ、HOOKSOFTやSMEE、ASa Projectと違う魅力……と考えますと、やはりエッチシーンですよね。この分に関しては、他の姉妹レーベルよりも力を入れていきます。
▲HOOKSOFTは歴史が長いだけにブランドのカラーもある程度は固まっている。そこで、新しい挑戦のできるブランドとしてTilyが生まれた
HOOKSOFTではできないことを実現
マニアックなエロを盛り込む意欲作
ELMA:『dROSEra』はコンセプトとして「従来のHOOKSOFTではできないこと」がありました。そこで低価格ということもあってヒロインを一人に絞り、マニアックなエッチシーンを詰め込もうということで制作がスタートしました。もちろんマニアックなエッチシーンと言っても、多くのユーザーさんに「これはやってみたい」と思ってもらわなければいけません。そこで一見真面目で大人しそうなヒロインが、実はその裏に特殊性癖を抱えていて、それを主人公が垣間見れる、という企画になりました。
──タイトルに「バッドエンド」と入っていますが、これなんかはHOOKSOFTのタブーワードみたいなものですよね(笑)。
ELMA:そうですね。ヒロインの初巳紫音はバッドエンド妄想が好きなんです。そんな彼女が、ハッピーエンド主義の主人公と妄想を実践しようとあの手この手で翻弄してくる。そんな駆け引きの中でエロいヒロインに翻弄される主人公って面白いよね……という作品になっています。
亜佐美:HOOKSOFTやSMEEって、どんな作品かを最初にある程度説明する必要がありましたよね。でも、今作はそういう説明を抜きに、「とにかくエロイから遊んでみて」ってお渡しできるゲームにしたかったんです。
▲低価格タイトルでヒロインは1人。だからこそ、こだわったエロさに全力投球!!
ハッピーエンド主義VSバッドエンド妄想
二つの性癖がぶつかり合った結末は…
──確かにここまでお話を聞いていても、エッチシーンがメインのゲームなんだなってわかります。
亜佐美:そうそう。マニアックなエッチシーンと、エロ妄想好きなヒロインに翻弄される主人公を楽しんでほしいんです。
ELMA:エッチシーンもかなり特殊なシチュエーションを盛り込んでいます。作中の例えではないのですが「学園に乱入してきたテロリストにむりやり犯されるのを妄想してのエッチ」みたいな、明らかなバッドエンドな妄想のエッチシーンとか。主人公はそれに振り回されるわけです。自分の思い描いていた理想の童貞喪失を台無しにされたり(笑)。ちょっと笑ってしまえるようなシチュエーションも入れつつ、これまでできなかった特殊なプレイも盛り込んだりしています。
亜佐美:ただ、ハードなプレイもあるんですが、凌辱じゃないんです。あくまでヒロインが妄想したものを主人公と実践しているだけなんですよ。あくまでイメージプレイです。
──要するにヒロインの妄想に付き合って、こじらせたイチャラブを展開している、と。
亜佐美:そうそうそう!! そういうことです。
ELMA:最初に紫音がバッドエンド妄想を語って、そのイメージでエッチを始めるんですが、主人公はハッピーエンド至上主義者なので、なんとかハッピーエンド方向に捻じ曲げようとするんです。それでも結局は紫音の手のひらの上で転がされて……ゲームのあらすじにあります「淫らな“ごっこ遊び”」というのは、まさにその通りなんです。
▲自分が悲劇的な結末になってしまう妄想で興奮するヒロインと、それに振り回される主人公…なかなかクセのあるふたりの物語のようだ
すでに新作ソフトも制作中のTily
HOOKSOFTやSMEEも進行中
──『dROSEra』は7月28日に発売ですが、その後のTilyはどのような展開をされていくのでしょうか。
亜佐美:低価格ブランドなので、年に数本は出していきたいと考えています。
ELMA:現在進めている企画となりますと、まずは「いかにも低価格ソフト」という感じの、ひたすらヒロインとエロエロするゲームが動いています。そしてもう1本は若干シナリオに寄った形の、ジュブナイルものが動いています。それに加えて、まだスケジュールなどは一切決まっていないんですけど、制作の候補となっている企画が何本かある状態ですね。
亜佐美:今言ったエロエロ作品についても、単にエッチシーンを詰め込んだだけではなくて、ちゃんと設定やシチュエーションにこだわっている作品で、間違いなくHOOKSOFTやSMEEでは出せないだろうなってゲームになっています(笑)。
──こちらは年内予定ですか?
亜佐美:年内に1本は出したいところですね。
ELMA:基本的にフルプライスの企画を進めながら作っていますので、そうそうポンポンとは出せないですね。他社様で2か月くらいのペースで低価格ソフトを出されていたりするじゃないですか。どんなふうに作っているのか興味はありますね。
▲『dROSEra』には魅力的なサブヒロインも登場。葵とはHシーンもあるようだが、今は彼女たちにフォーカスを当てて作品の幅を広げるより、次々と新しいことへの挑戦を優先したいとのこと
「ヒロインを可愛くみせる」
テーマはどのブランドでも基本
──Tilyの展開には注目ですね。もちろんHOOKSOFT、SMEE、ASa Projectの展開にも注目したいのですが…。
亜佐美:ASa Projectは9月29日に『コイバナ恋愛』をリリースします。HOOKSOFTとSMEEに関しては、ちょっとブランドの棲み分けを考えていこうと思っています。なんか最近「HOOKSOFTがSMEEっぽくなってきた」って言われるんですよ(笑)。
──ああ、それは分かる気がします。
亜佐美:なので、ちょっとそのあたりを整理してから新作を出そうと考えています。SMEEに関しましては昨年『1/1彼氏彼女』を発売したあと今年は予定がなく、2024年の新作発売になりますね。今回はかなりSMEEらしい作品になると思います。
ELMA:今、プロローグ周りを制作しているんですが、これがかなりいい感じなんです。会心の出来と言っていいようなものが上がっています。
亜佐美:懐かしい感じだよね。初期のSMEEってこんな感じだったよねって言ってもらえるような企画ですので、楽しみにしてほしいですね。HOOKSOFTはHOOKSOFTで学園ものもやるんですが、『ゆびさきコネクション』のような大人の純愛というのも見せていきたいですね。こちらはこれまで通り、1年に1本くらいのペースで出していけるんじゃないかなと思っています。
▲Tilyの誕生は各ブランドのカラーはどんなものだったかを改めて意識するきっかけにもなったようで、次回作はブランドの本来のカラーに戻った作品になりそうだ
純愛やシナリオへの高評価へ感謝
次はついにエロシーンへ評価が!?
──先日発表された萌えゲーアワード2022では『放課後シンデレラ2』が純愛系作品賞、『フタマタ恋愛』がシナリオ賞を受賞されました。
ELMA:正直『フタマタ恋愛』はシナリオ賞受賞作品の中でも浮いているじゃないですか(笑)。
亜佐美:『フタマタ恋愛』はユーザーさんからも高評価をいただいているんですよ。でも、企画の面白さとヒロインの可愛さがすごく喜ばれた感じだったので。
ELMA:「シナリオが面白いで賞」とかだったら納得するんですけどね(笑)。
亜佐美:『放課後シンデレラ2』の純愛系作品賞は純粋に嬉しいですね。これまでも何回か純愛系作品賞をいただいていますけど、「HOOKSOFT作品は純愛だ」と認めていただいているということに嬉しさがあります。
ELMA:なので萌えゲーアワード2023のエロス系作品賞PINKとかで『dROSEra』が評価されると嬉しいかな、と。
亜佐美:エロに関しては20数年で一度も評価されたことがないからね(笑)。『Eスクールライフ』でエッチシーンに「全裸/半裸モード」を入れた時に、「HOOKSOFTもようやくエロのついて理解してきたか」って言われたくらいですからね(笑)。これから頑張っていこうと思います。
▲「エロは20数年で一度も評価されていないです(笑)」というお話も伺ったが…今作ではエロも出来るぞ!! ってことを見せるべく新たなチャレンジに挑む
──それでは最後にBugBugの読者にメッセージをお願いします。
ELMA:皆さんの欲しいヒロイン像、HOOKSOFTに作ってほしいものをどんどん送ってください。Tilyでゲーム化していきたいと思います。
亜佐美:今回、Tilyという新ブランドで実験的な作品を出すことになりました。もちろんいろいろ修正しなければならないと思いますので、ぜひ皆さんのご意見をお送りください。アンケートフォームもありますし、SNSでも結構ですので、よろしくお願いします。
PV
OPムービー
何が出てくるかわからない!? 今まで出来なかったことをやるTilyのこれからに注目!!
長い歴史を誇るHOOKSOFTの、これまでスタッフがため込んできた「既存のブランドでは出来ないけどこんなのをやってみたい」の数々。それを実現するためにTilyが誕生したことがインタビューから伝わったのではないだろうか。BugBug9月号ではここに抜粋したもの以外にも『dROSEra』の詳しい解説や苦労話、Tilyブランド誕生までの意気込みなど様々なことが語られているぞ。エロ重視な作品だけに全体的に肌色も多い♥ HOOKSOFTとその派生ブランドのファンならマストでチェックだ!!
▲誌面ではHOOKSOFT HISTORYとしてこれまでのブランドの歴史も掲載。知っている作品やスタッフの名前もあるのでは?
dROSEra ~レディ・バッドエンドの初恋~
Tily
2023年7月28日発売
AVG、DVD/DL、18禁、Win8.1/10/11
パッケージ初回版:5,445円(税込)、抱き枕カバー付属版:18,645円(税込)
DL版:5,445円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:K子
シナリオ:雪丸仟
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