伝説的ヒット作が進化を遂げて現代にリメイク!!　『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』誕生の経緯をBugBug4月号にて人気原画家・西又葵氏にインタビュー★

20年の時を超えて『それは舞い散る桜のように』が帰ってきた!!　さらに続編も制作決定!!
2002年にBasiLより発売された『それは舞い散る桜のように』。西又葵氏デザインによる個性的すぎるキャラクターたち、王雀孫氏によるキレッキレなギャグテキスト、そして素晴らしい音楽に感涙のエンディング…あれから20年以上の時を経て、Navelよりリメイク作品『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』がリリースされることになったぞ!!　さらにクラウドファンディングにより続編『けれど輝く夜空のように』も制作決定!!　BugBug4月号では当時から原画として『それ散る』を手掛けた西又葵氏に直撃インタビュー。その内容の一部をここで紹介しよう。

▲おなじみベテラン人気原画家、西又葵氏にインタビュー!!

企画を立ち上げたというより常々作りたいと思っていた

──本日はよろしくお願いいたします。まず最初に、本作の企画が立ち上がった経緯についてお聞かせください。
西又：古くから応援いただいている方はご存知だと思いますが、立ち上がった…というよりも、長年出せたら夢のようだと思いこれまで活動していました。ですので考えたというよりは必然的にという感じです。
──なるほど。制作が決まって、どのような心境でしたか？
西又：とにかく様々な面で慎重に進めてきましたので、嬉しいけれど言えない状況が2年はあったと思います…。とにかく嬉しい反面、実はこれは夢なのではないかと思う毎日でした。
──原作と比べてどのような点がリメイクされているのでしょうか？
西又：まず、グラフィック面は全て新規です。立ち絵やイベント絵はもちろん、背景も全て描き直しています。フルでグラフィックは変えております。

▲あえて多くは語っていないティーザーサイト。20年経って、当時と同じお二人のタッグの『それ散る』に再び会えるとは…

作品の舞台になる場所や時代設定はそのままで

──シナリオ面では如何でしょう？
西又：変えてしまうと反感をかうだろうと、今回は旧作で足りなかった個所や、次回作『けれど輝く夜空のような』につながるような部分を細かく足したりしております。あとは幻のアナザーショートストーリーをゲーム化しましてプレイできるようにしております！
──なるほど、それは楽しみですね。『それ散る』はサウンド面も非常に評価の高い作品ですが、そちらは如何ですか？
西又：オープニング、挿入歌は奥井雅美さんによるカバー楽曲へと生まれ変わり素晴らしい楽曲になっております。エンディングは、Ceuiさんによる新曲となります。いずれもクオリティの高い最高の楽曲になります。
──原作から20年経っていますが、システムもそうですが時代背景などは相応に変わるのでしょうか？
西又：リメイクする際に、王雀孫が時代はそのままでいきたいという指示がありましたので、そのままの時代設定としています。テレビとか色々懐かしいので、若者がプレイしたらわからないとかあるんじゃないか少し心配です（笑）。
──原作の舞台のモデルとされている場所は聖地巡礼なども一部ファンの間で行われましたが、新たな取材なども行われていますか？
西又：あえてそこは変えておりません。皆さんの思い出をあえてねじ曲げることはしないようにそのあたりはいじらないよう心掛けています。

▲描き直されたグラフィックだが、作品の世界はあえてそのままにしている

生まれ変わったヒロインたちについて

──ありがとうございます。続いて、特にキャラクター面で、簡単な紹介と原作当時にデザインで意識した点、またリメイクにあたってデザイン等の意識した点などについてお聞かせください。
西又：希望は学園のプリンセスで、当初から見たまま正統派ヒロインの見た目でした。リメイクにあたっても、意外と可愛らしい性格なので、そこを全面に出せるよう表情豊かに描いています。
──特に気に入っている部分などはありますか？
西又：やはりやきもち焼きな所でしょう!!　可愛く嫉妬されるので誰でも好きになりますよね。
──ありがとうございます。続いて小町についてお願いします。
西又：小町は舞人一筋の幼馴染です。旧作だとギャルっぽさがもっと強かったのですね。服装とか特に。リメイクにあたって、髪型がかわるのはもちろんそのまま!!　そして服装がちょっとリメイクしていますので、ギャルっぽさは抜けてます。とにかく思い入れが強いキャラクターで、原画もシナリオもこだわっています。今作もやはり愛されてますね。

▲一応恋愛AVGなんだけどヒロインみんな一筋縄ではいかない面白キャラばっかりで、いつも一緒にふざけあえる友達みたいなのだ

当時よりもキャラを理解した上で描く絵

──つばさについては如何でしょう。
西又：つばさは友達以上恋人未満のような女友達で、馬鹿を言い合うような気軽な関係です。当初なかなかイメージを掴めず、安定していませんでした。今回は活発さと、実は女らしさみたいな雰囲気を気にして描いています。なかなか可愛いつばさになったかなと思います!!
──だいぶ印象が変わりましたね。他に気に入っている部分はありますか？
西又：なんだか冷めているようでそうでない。意外と近くにいたら1番落ち着くそんなところが魅力ですよね。
──こだまはどうですか？
西又：当初はやはりキャラクターをあまり理解していなかったので、今見るとなんかここ違うかなと思う部分が多々あります。でも今回は20年も経っているとはいえ、キャラクターを理解しまくった後に描く絵です。今に合わせて控えめにした触角もポイントです（笑）。それとこだま先輩と言えば猫リュック!!　今回ももちろん続投します。
──最後に、青葉についてお願いします。
西又：葉青は妹のような存在で、シゲさんの一人娘。江戸っ子口調がポイントですかね？　当時からピンク髪という不遇な色で、制服や私服も可愛らしい感じにしていました。リメイクにあたって、性格的にももっと優しい可愛い表情があっていると思うので、旧作に多かった元気っ子イメージを変えました。
──内面的にも変わった印象ですね。
西又：そうですね。とにかく良い子で鈍臭いので、小動物のようなかわいさがお気に入りです。

▲主人公の舞人を含め男キャラたちもまたぶっとんだ面白い連中ばかり。美形で性格も凄くいいヤツなのに舞人にオモチャにされる“マックス”こと牧島麦兵衛にまた会えるのが楽しみ

次回作『けれそら』もよろしくお願いします!!

──ありがとうございます。ところで現在、制作の状況はどのようなところでしょうか？
西又：とにかく枚数が多い!!　そして当時と違うのは、絵以外の仕事も沢山しており作画だけに集中できないので、めちゃくちゃ遅れていて焦っております…。まだ立ち絵…。あとはヒロインの差分のみですけど、終わらず（泣）。そこからイベント絵なので、この先地獄です…。
──続編『けれど輝く夜空のように』のクラウドファンディングも達成しましたね。こちらの見どころはどうなる予定でしょう？
西又：クラウドファンディングで手に入るバージョンのみになるか等、一般発売もまだ何も決まっていませんが、それは舞い散る桜のようにで誰を選んだ未来か…を選択でき、ヒロインの『桜井夜空』の髪色が選んだ前作ヒロインぽい色に変化する仕様を搭載します。どの子を舞人が選んだのか…自分で選べる仕様は新しく見所です!!　それによるキャラクター達の登場内容も変わったり…？　まだまだ製作初期ですがどうぞお楽しみに!!

▲クラウドファンディングサイト「うぶごえ」で見事全てのストレッチゴールを達成!!　追加攻略ヒロインも発表されているぞ!!

インタビュー全文はBugBug4月号でチェック★　Navelには今後も注目だ!!
BugBug4月号では今回の西又葵氏へのインタビューを全4ページに渡って掲載!!　全文はそちらで確認してほしい。かつて『それ散る』をプレイした人なら下の動画『【Navel公式】『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』ショートムービー』で流れる主題歌「Days」を聴いただけで当時を思い出すだろう、そして物語の伏線が完全に回収されていなかったことも…。続編『けれそら』もあわせて今後のNavelからは目が離せないぞ!!

【Navel公式】『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』ショートムービー

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