本格NTRレーベルLiLiM DARKNESSの20周年&最新作『MemoryBlue』の徹底トークを紹介!!
LiLiM DARKNESSが業界初の寝取られ系専門ブランドとしてデビューから20年。BugBug2月号では、このタイミングで『MemoryBlue』を発売するLiLiM DARKNESSのこれまでの歩みと最新作の魅力をディレクターのダン岬氏に伺ったロングインタビューを掲載しているぞ。今回は特別にその内容の一部をダイジェストでお見せしよう!!
▲プログラマーだったダン岬氏だが、シリーズ3作目『Innocent Blue』に際してシナリオを手伝ったことがきっかけで現在はディレクターに
1本目が売れて寝取られ系特化
LiLiM DARKNESSスタート秘話
──LiLiM DARKNESSさんの20周年、おめでとうございます。
ダン岬:ありがとうございます。
──LiLiM DARKNESSは2002年発売『TRUE BLUE』でデビューしたわけですが、それまでもLiLiMというブランドでゲームを出されていました。LiLiM DARKNESSとは、どういうブランドとして立ち上がったのでしょう。
ダン岬:実はLiLiMは純愛系ブランドとして立ち上がって何作品か作らせていただいて、それなりに成功していたんです。そのLiLiMとは方向性の異なる作品作りをしようということでLiLiM DARKNESSを立ち上げました。なので当初は寝取られ系限定ではなく、凌辱系やハード系作品全般を制作するつもりでいたんです。ところが1本目の『TRUE BLUE』は当時珍しかった寝取られオンリーのゲームだったので、そのイメージがユーザーさんに定着して、結果的に寝取られ特化のブランドになってしまったんです。
──そうなんですね。LiLiMも最近ではダーク系や凌辱系の作品が増えていますよね。
ダン岬:それはLiLiM DARKNESSに引っ張られてというか、LiLiM DARKNESSの作風が定着してからというもの、LiLiMで純愛系を出しても売れなくなってしまったんです(笑)。そこでLiLiMでは毛色の異なる寝取られ系作品を作ったら、これが好評で。そこから作風が変わっていった感じですね。
──それだけ『TRUE BLUE』のインパクトが強かったんですね。
ダン岬:完全に引っ張られましたね(笑)。先ほども言いましたが、『TRUE BLUE』の頃は寝取られ特化作品が本当に少なかったので、「寝取られ系エロゲーの始祖」みたいに認知をしていただけました。
▲『TRUE BLUE』以前のLiLiMは『ゆきうさぎ』などアニメタッチで可愛い(けどHはハードというギャップが人気の)美少女ゲームを主力にしていた
タイトルは20周年記念と関係なし
原画家スケジュール待ちでこの時期に
『MemoryBlue』ですが、こちらの企画はどのように立ち上がったんですか?
ダン岬:『MemoryBlue』は弊社では初めてタイトルから決まった作品です。いつもはタイトルは制作を進めていく中で決まるんですよ。それで『Dearest Blue』を制作しているときに、タイトル候補として『MemoryBlue』も挙がったんですね。結局作品内容に合わないのでボツになったんですが、その時から「いいタイトルだな」と思っていたので、そこから企画を広げていったんです。
──ということは2016年から企画は始まっていたんですか?
ダン岬:『Dearest Blue』の制作段階でしたから、前年の2015年からですね。
──ずいぶんかかりましたねえ(笑)。
ダン岬:実は2019年がLiLiMの20周年となり、その記念作品として『White Blue』をリリースしたんですが、この時に『MemoryBlue』とどちらにするか考えたんです。『MemoryBlue』は人妻ものだったので、『Wedding Blue』でもお願いした黒田晶見さんに原画をお願いしようと思ったんですが、この頃は忙しい時期ということでお願いできなかったんです。それでLiLiM20周年に『White Blue』ということになったんです。
──そうなんですね。『MemoryBlue』というタイトルだから、ブランド20周年を意識してなのかと思っていました。
ダン岬:実は違ったんですよ(笑)。やっぱり「原画を黒田晶見さんに」というのは外せなかったんですね。さらに今作ではシナリオをシャア専用◎さんにもお願いできて、素晴らしい布陣で制作することができました。
▲寝取られジャンルがまだマイナーで知る人ぞ知るレベルだった当時に発売された『TRUE BLUE』の衝撃は大きく、BugBug本誌でも大々的にプッシュしてノベライズなども行った
──『MemoryBlue』の作品コンセプトとして「妻が参加した同窓会から始まる寝取られ物語」とありますが、つまりこれは2015年の段階から決まっていたんですね。
ダン岬:はい、決まっていました。
──実は『Blue』シリーズで直球の人妻作品って、他にはないんですよね。
ダン岬:そうなんです。それもあって、ぜひとも原画を黒田晶見さんにお願いしたかったんです。
──そんな『MemoryBlue』の企画は、どのように形になっていったのですか?
ダン岬:最初にあったのが「最愛の妻が寝取られる」です。ただ、人妻ヒロインと言っても、あまり年齢が上だと厳しいので新妻にしたい。新妻が寝取られるシチュエーションは何か?と考えた時、まだ同窓会なんかがあるだろう……という流れで固まっていきました。これまで人妻の寝取られ作品を作ってきていなかったからこそ、この流れはスムーズでしたね。
▲妻の過去という主人公の手が届かない場所だけでなく、職場やマンションなど身近な場所まで寝取り男たちの魔の手が迫る
ヒロインの他に女性キャラ一人
男性5人で様々な寝取られパターンを
──それではここからは、各キャラクターを紹介してほしいのですが、まずはメインヒロインの枢木静那です。
ダン岬:落ち着いたしっかり者の、よくできた奥さんです。ただ、本質的なところで母性が強すぎて、元カレや同級生に対しても親身になりすぎてしまい、そこが隙となって付け込まれてしまうわけです。
──いわゆる「押しに弱いタイプ」ですね。キャラデザインのポイントはどこですか?
ダン岬:母性が強いという設定に加えて、LiLiM DARKNESSのユーザーさんが概ね巨乳好きということもあり、胸の大きいバブみ感のあるキャラクターを意識しました。
──LiLiM DARKNESSの寝取られヒロインのお約束でもあるロングヘアですね。
ダン岬:あ、言われてみればそうですね。実は髪型は原画の黒田さんにお任せだったんです。人妻作品の経験が豊富な方ですから、そのあたりは押さえていただけていると思います。
──ちなみにキャラデザインはどのように決めているのですか?
ダン岬:大枠は私の方で決めてシナリオライターさんにお渡しします。とはいえこちらで決めるのはざっくりとした部分で、細かい設定やプロットはライターさんに作っていただいています。その設定を原画家さんにお渡しして、キャラデザインを起こしていただくというのが最近の流れですね。
▲フルプライズ作品ならではのシチュエーションの豊富さはLiLiM DARKNESSの強みだ
──静那を寝取るのは同級生や担任教師だけでなく、主人公の会社の同期やマンションの管理人もいるんですね。
ダン岬:フルプライスで考えた時に、寝取る男が3人だと、ちょっと少ない。でも同窓会で出会う男にそんなにバリエーションはないですよね。そこで同期社員と管理人を配置しました。
──寝取る男の人数や配置はダンさんが決めているんですか?
ダン岬:はい、そこは私が決めています。通常のフルプライス作品だとヒロインが4~5人出てきますよね。ウチは寝取られ系ブランドなので、ヒロインは一人ですが、寝取る男が4~5人出てくるというわけです(笑)。
▲男キャラにこれだけきちんと声優を割り当てている美少女ゲームって他にないんじゃないだろうか!? ヒロインの声優は2人なのに!!
──なるほど、寝取られ系作品の醍醐味ですね。ところで寝取られ系だと、ヒロインが心まで寝取られてしまうパターンと、体だけ寝取られるパターンがありますよね。本作はどちらになるのでしょう?
ダン岬:快楽堕ちをどうとらえるか、ということもあるのですが、基本は心まで寝取られるタイプです。
──そこはLiLiM DARKNESSならではですね。楽しみです。さて『MemoryBlue』では、ヒロインの他にもう一人女性キャラが登場します。
ダン岬:志藤紗絵ですね。彼女は主人公の大学の後輩で、主人公のことが好きなあまり同じ会社に就職してくる女性です。なので主人公の結婚は紗絵からすれば静那に寝取られたって感じでもあるんですが、静那の同窓会以降ぎくしゃくしだした夫婦間の隙間に上手に入り込んでいく、という流れになります。
▲主人公のことが大好きなサブヒロインの志藤紗絵は静那と違って積極的な性格。彼女も寝取られるので安心(?)してほしい
スタッフ入替で臨んだ『Innocent Blue』
その経験が生んだディレクター・ダン岬
──LiLiM DARKNESSも20周年ですが、20年続けてきての積み重ねなどを実感されることはありますか?
ダン岬:難しい質問ですね。20年間でいろいろな作品を作ってきましたが、あまり奇をてらったような作品というのは、それほどファンから支持されなかったように思っています。なので『MemoryBlue』は20周年記念作品とはいえ、オーソドックスな寝取られ作品を素直に作ろうと考えていました。その一方で、シャア専用◎さんに弊社がシナリオをお願いしたのは今作が初めてなんです。経験豊富な方ですが、LiLiM DARKNESSに新たな風を吹き込んでくれるのではないか、と期待しています。
──そんな20周年を振り返った時、ブランドとしてターニングポイントになった作品はございますか?
ダン岬:私個人としては、3作目の『Innocent Blue』ですね。というのも、『TRUE BLUE』を制作したスタッフが『Innocent Blue』の前に退社されまして、『Innocent Blue』は新人シナリオライターで制作しなければならなくなったんです。当時はプログラマーだったのですが、シナリオが上がらなければ、他の作業が全部滞って、最終的にプログラムにしわ寄せが来ることになる。それは困るので、シナリオの部分から一緒に試行錯誤しながら制作を進めていったんです。この時の経験があったので、現在ディレクターをやれているんだと思うと、やはりターニングポイントの1本だったと言えますね。
▲『Blue』シリーズにはアニメ化している作品も多い。古い作品はアニメで履修するのもひとつの手だ
BugBug2月号では全文を掲載、寝取られファンなら是非読んでね!!
本紙ではさらに詳しくダン岬氏に『MemoryBlue』の様々な寝取られシチュエーションやその方向性、またキャラの性格などについて詳しく語っていただいたりと、ファンなら気になる情報がたっぷり掲載されているぞ。Hシーンをたくさん掲載した特集ページと併せて、寝取られ好きなら見逃せないこの記事を是非本誌で読んでみてね♫
▲特集記事は全6ページ、冒頭の2ページではHシーンを惜しみなくばんばん紹介しているぞ♥
MemoryBlue OPデモ CM版
MemoryBlue
LiLiM DARKNESS
2023年2月24日発売予定
AVG、DVD、18禁、Win8.1/10、11
パッケージ版:11,880円(税込)
ボイス:あり、アニメ:なし
原画:黒田晶見、綾瀬はづき
シナリオ:シャア専用◎