『電妄』のMC二人によるスペシャル対談特集をダイジェストで大紹介!!
皆は『電脳妄想開発室』を知っているかな? 2009年に始まった美少女ゲーム専門インターネット番組で、現在は毎週木曜の22時~ 23時50分に配信中。パーソナリティのAyumi.さんとゲストパーソナリティをメインに、作品紹介や体験版の実演プレイ、ゲームメーカーへの突撃レポートなどをライブ放送しているのだ。絶賛発売中のBugBug2月号では、そんな美少女ゲーム番組としては最長寿となった『電妄』のMC二人のスペシャル対談特集を掲載。今回はその内容をダイジェストでお届けするぞ!!
▲今回の対談に登場していただいた『電妄』を支え続けてきたMCのお二人はこちら
Ayumi.さんが東京に来るきっかけは『電妄』だった!?
──番組が最初にBBstationで放送されたのが2009年11月で、もう13年になりますね。まずは当時の番組ができた経緯や、現在の形になるまでの振り返りからお願いします。
今:きっかけはですね、僕が美少女ゲームの業界新聞をやっている時に、バッキンガム竹田という人と知り合いまして。丁度その人がBBstationっていうインターネットテレビをやり始めた頃だったんですね。それで僕が業界紙の編集を辞めたタイミングで、すぐに「番組やってみない?」と声をかけられたんですよ。それからしばらく一人で喋るような番組をやっていたんですけど、エロゲー紹介番組とかもやりたいねという話になって。それが2007~2008年とかのことですね。
──美少女ゲーム業界も盛り上がっている頃ですね。
今:そう、それもあって「じゃあやれたらいいね」って話になっていた時に、どうやら愛知県の方で織姫よぞらっていう子がエロゲー好きとしてブイブイ言わせてるらしいと。
Ayumi.:そんなことないですよ!!(笑)
今:この人は元々愛知の地方アイドルだったんですよ。そっちで番組に出たりとか色々アイドル活動をやっている中で、他のメンバーはグラビアとかやってるんだけど、一人だけエロゲーの話をしてるオタクがいるぞと。それでいつだかにF&Cのゲーム…『Piaキャロ』だっけ?
Ayumi.:いやあ、覚えていないんですけど。多分そのあたりですかね。
今:当時のファンの方が番組で語ったエロゲーをまとめてくれていたサイトをF&Cの金杉はじめさんが見て、「ちょっと会ってみようか」と。で、東京に呼ばれたんだよね?
Ayumi.:そうです。渋谷のデニーズに。
今:それでそういう面白い子がいるよっていう話が僕の方に来て、じゃあ前から言ってるエロゲー紹介番組でその子使ったらってことことになったんですよ。僕としても、おっさんが喋っててもエロゲーファンは誰も見ないだろうと。
──それはそうですよね。
今:じゃあ女の子に喋ってもらって、ゲストで毎回声優さんとか呼べたら、いい感じになるんじゃないかと。
Ayumi.:その頃私はまだ愛知で学校に通っていて、卒業と同時に東京へ行きたかったんですよ。それで東京に行くきっかけが欲しくて、何かないですかって話をしたら、番組の企画を出したら?って言われて。
今:やる気があるか見てみたいじゃないですか。それで一回企画から出してみてもらおうってことになって。そうしたらやる気のある企画が来たので、これならいけるねってなりました。
Ayumi.:その時生まれて初めて企画書というものを書きましたね。声優のパジャマパーティーみたいな企画を。それが通って、東京に出られるぞと。裏で色々決まってたのは知らないので(笑)。
──じゃあAyumi.さんが東京に来たきっかけもこの番組だったんですね。
Ayumi.:そうですね。東京に来るきっかけにさせて頂いて。
▲記事中の「電脳妄想開発室」の紹介。毎週木曜深夜は「電妄」で最新美少女ゲーム情報をライブで楽しめるのだ
イベントで声を掛けられてもすっかり『電妄』の人に
今:Ayumi.さん的には手応えを感じた時期ってあった?
Ayumi.:いつの頃からか『DreamParty』とかのイベントに出て、ブース間の移動の時とかにお客さんに見られると「あ、電妄だ」って言われるようになったんですよ。そのくらい「私って『電妄』なんだ」って思ったことはありましたね。
──すっかり「『電妄』の人」に(笑)。
Ayumi.:そのくらい知ってもらってるんだなとは思いましたね。普段は顔が見れないからわからないんですよ。何千人視聴中、とかの数字でしか見れないので。
──なるほど。
Ayumi.:あと私の中でターニングポイントが別にあって、この番組ってなんかヌルっと始まったんですよ。「2週間後に多分やるよ」くらいの感じで。だから全然告知とかもしてなくて。
今:最初はね。
Ayumi.:それが2010年くらいに番組のTwitterを始めたんですよ、その頃って配信といえばニコ生の時代だったんですよ。メーカーさんとかもニコ生でラジオを始めてたような時期で。それで会社的にどうするかっていう会議になったことがあって。
今:ああ、あったねえ。
Ayumi.:その時に今さんが言ったと思うんですけど、ネット配信はテレビと違ってザッピングしないから、別番組からの導線がない、ましてやBBstationは独立サイトだから他の配信から来るっていうことがない。だったらTwitterでリアルタイムで実況してもらおうって話になって。
今:それでハッシュタグとかも考えてね。
Ayumi.:そこから今まで番組を知らなかったエロゲユーザーさんが一気に来てくれるようになったんですよ。エロゲーマーの友達は高確率でエロゲーマーなので(笑)、視聴者さんのツイートのTLから来てくれるようになって。そこで一気に新規のお客さんが増えたなっていうのを鮮明に覚えてますね。今まで視聴者数っていう数字でしかわからなかったリスナーさんが、反応とかをツイートしてくれたりして、急にエロゲーファンの人が見てくれてるんだって認識できたのが衝撃的でした。今も番組の最後にツイートを読み上げたりしてるんですけど、追いつかないくらいで。
今:最後の10分になると、みんな読み上げを狙ってツイートしてくれるから。
Ayumi.:ツイートしてくれるのもリスナーさんのごく一部だと思うんですけど、それでも多い時には最後の数分だけで100件とかあるので、ありがたいですね。
今:当時って「音泉」とか「響ラジオステーション」とかのインターネットラジオが流行ってて、声優とかアニメの番組って大体そういうところでやってたんですよね。そういうところだと好きなアニメの番組の後に声優さんのラジオがやってたりして、ついでに観ようかってなるんですよ。でも電妄だとそういうのがないから、自分らで何かやるしかない、っていうのはありましたね。
Ayumi.:今はもうサイトにTwitterが表示されてますし、あれは画期的だったなって。
今:あんまりこっちから煽ったりはしないんですけど、勝手にみんなで楽しんでくれればっていう風にやってますね。それで言うと、シルキーズプラスさんの公式アカウントが、電妄のハッシュタグに時々乗っかってきてくれるのは僕も驚きました。何にもシルプラさんのゲームを紹介してない回でも。
Ayumi.:やってくれてますね。
今:確かにSNSを介することでコミュニティ外の人が来てくれるっていうのは発見でしたね。
▲「電脳妄想開発室」のTwitterはこちら。生放送中はパーソナリティとの掛け合いのように視聴者から沢山のコメントが送られてくるのだ
『妹ぱらだいす!』の体験版をプレイして泣き出しちゃう!?
今:体験版のコーナーもやってますけど、好きなタイプのゲームだと無口になっちゃうんですよ。3分くらい何も喋らないとか(笑)。
Ayumi.:喋れって言われてはいるんですけど、集中してやりたいから。向いてないんですよ(笑)。
今:そういう部分では逸話があって、MOONSTONE Cherryさんの『妹ぱらだいす!』の体験版をやった時に、突然泣き出したんですよ、この人。
──名作ですけど、泣くようなゲームでは…。
Ayumi.:いやもう、妹たちが可愛すぎて尊すぎて。
今:萌涙を流すっていう。ゲストパーソナリティさんもドン引きでしたよ。
Ayumi.:今思い出してもちょっと泣けますよ。
今:そうかと思うと、ホラーゲームをやった時もあったんですけど。Ayumi.さんは怖いの本当ダメで。
Ayumi.:あー、それもMOONSTONEさんですよね。
今:そう、『サクラノモリ†ドリーマーズ』の体験版をやった時に、電車の窓か何かに女の人が映るシーンで、「ギャー!!」って言って画面から消えたんですよ。
Ayumi.:椅子から転げ落ちて(笑)。ゲストも顔出しできない声優さんだったから画面から誰もいなくなるっていう。
今:叫び声だけ聞こえて(笑)。
Ayumi.:いまだに言われますからね。
今:他に何か体験版で印象的なのある?
Ayumi.:覚えてるのはザウスさんの『精霊天翔(聖なるかな外伝・精霊天翔 ~壊れゆく世界の少女たち~)』ですかね。
今:結構初期の頃だ。
Ayumi.:ゲストパーソナリティーに青葉りんごさんと、メーカーゲストとして新堂真弓さんが来てる回で。『精霊天翔』ってSTGなんですけど、青葉りんごさんがボスのCVが新堂さんのキャラを「新堂、死ねーーー!!」って言いながら撃ってて。あれはゾワゾワしました(笑)。
今:あのコーナーは結構声優さんとかの素が出るっていうんで好評です。
▲特集記事中には対談中で取り上げた作品も紹介しているぞ。こちらはMOONSTONE Cherryの『妹ぱらだいす! ~お兄ちゃんと5人の妹のエッチしまくりな毎日~』
最近ハマっているトレンドは「丸呑み」
今:実は色んなゲームやってるんだよね。
Ayumi.:やってますよ、山ほどやってます。
今:電妄のリスナー的に言うと、Ayumi.さんといえば凌辱モノばっかりやってるってイメージなんですけど、色々やってるんですよ。
Ayumi.:喋る時に饒舌になっちゃうのが凌辱系ってだけです。
今:そういえば、妹モノにハマったのはどこから?
Ayumi.:それは『シスター・プリンセス』です。
──ギャルゲーの原体験はそっちなんですね。
Ayumi.:そうですね…いや、原体験っていうと、最初は多分『悠久幻想曲』なんですけど。最初は友達に「男キャラ格好いいよ」っていう風に勧められて、結果ハマったのがローラちゃんっていう女の子だったんですよ。そこから女の子を攻略できるゲームって良いな、となって入ったのが『シスター・プリンセス』ですね。
今:わりと筋金入りだ。
Ayumi.:残念ながら筋金入りです。
今:逆に僕は業界新聞出身で、そういう部分より誰が作ってるかとかに興味がいっちゃうんで、バランスが取れてるっちゃ取れてるんですよね。
──触手はやはり『魔法少女アイ』ですか?
Ayumi.:『魔法少女アイ』もそうなんですけど、最初は『ワーズ・ワース』(エルフ)ですね。
──意外というか、かなり昔のゲームですよね?
Ayumi.:『ワーズ・ワース』のOVA版からなんですよ。
──なるほど(笑)。
Ayumi.:いわゆる異種姦にハマったんですよね。どうせゲームのエロなら、実写じゃできないものの方が良いっていう考えがあって。エロゲーやってる気分にさせてくれるというか、そこでしか味わえないものを。
今:その考えに至るのもすごいけどね。
Ayumi.:それで『ワーズ・ワース』のOVA2巻を見て感動して、その時はゴブリン姦とかオーク姦にハマってたんですけど、当時は異種姦といったらメインは触手だったんですね。そしたら今はあんまりないですけど、似たような嗜好の人のホームページがたくさん並んでるようなwebサイトがあったんですよ。
──ありましたね。リンク集的な。
Ayumi.:それでその中に「にゅるにゅる触手サーチ」っていうサイトがあって。そこに触手モノのイラストとかSSを載せてる、HTML手打ちみたいな個人サイトがたくさんあって、それを片っ端から見ていったら、あるサイトで管理人オススメのゲームとして『魔法少女アイ』が紹介されてて、やってみようと思ってドハマリですね。
──具体的すぎて画が浮かぶようです(笑)。ちなみに魔法少女モノというくくりではどうなんでしょう?
Ayumi.:昔から触手といったら魔法少女か女騎士かという感じだと思うんですけど、魔法少女と女騎士を比べた場合どっちも同じくらいなので、やっぱり触手が好きなんだと思います。
今:なるほどね。
Ayumi.:触手の種類って色々あるじゃないですか、タコ系とか肉系とか草系とか。それにもトレンドがあるので、今年は何が来ると良いね、とか話してるときが一番楽しいです。
▲Ayumi.さんは柳英一朗さんのユニット「Astilbe×arendsii」の最新アルバム『Astilbe×arendsii WorksCollection 4-birth-』を1/18にリリースしたばかり。『電妄』のOP曲「Day More for Me」も収録されているぞ♪
──トレンドの変遷を感じることはありますか?
Ayumi.:ありますよ。同人とかからこれが流行ったよねとか。
今:今は丸呑みにハマってるもんね。
Ayumi.:ああ、丸呑みいいですよね丸呑み。『モンハン』のおかげで結構同人とかエロゲーでも増えたのでありがたいなって。
──最近良かった触手とかはありますか?
Ayumi.:最近新しく特にコレっていうのはないんですけど、やっぱり長く作られているメーカーさんのを相変わらず良いなって思ってますね。でぼの巣製作所さんとかいつ見てもエロいなって思いますし。
今:心の妹は誰?
Ayumi.:うーん、聞かれた時によく答えてるのは、Meteorさんの『Clover Point』に出てくる小鳥遊夜々ちゃんっていう子がいて。
今:電妄10周年の時に色紙貰ってたね。
Ayumi.:そうなんです。もう本当に嬉しくて。言っててよかった。
今:ジャンル関係ないけど、最近だと『クリミナルボーダー』(Purple software)とかも良いって言ってたね。
Ayumi.:そうなんですよ。Hシーンが本当に良くて。あとHシーンでいうと、あかべぇそふとつぅさんが出している『Role player:』シリーズもいいですよね。元々コスプレものが好きなので、今回もハズれないな~と思ってチェックしてます。
今:ありがたいのは、どんなゲームでも楽しそうに紹介してくれるんですよ。それを見てリスナーさんが買ってくれたりしてて。
──それが一番すごいですよね。
Ayumi.:普通にやってるだけなんですけどね。真剣すぎて黙っちゃうし(笑)。プロとしてはもっとちゃんと紹介するところは紹介していかないとダメだと思うんですけど。
▲BugBug2月号ではAyumi.さんの直筆サイン入り『電妄』ノベルティステッカーのプレゼントもあるぞ。奮って応募しよう!!
美少女ゲームファンなら絶対楽しめる特濃対談の全容はBugBug2月号にて!!
美少女ゲーム番組のパイオニアならではの濃い内容が、ダイジェストでも十分に伝わってきたと思う。今回紹介した以外にも、ゲストパーソナリティについて、萌えゲーアワードの授賞式について、今後やりたい新企画、読者とファンについて一言…等々、誌面では5ページに渡ってボリューム満点で掲載しているぞ。『電妄』ファンはもちろん、美少女ゲームファンなら絶対楽しめる読み応え満点の内容になっているので、絶賛発売中の『BugBug』2月号を是非GETして読み込んでほしい!!