BugBug7月号「BugBug声優STATION」では逢真井もこさんが登場!!
美少女ゲーム業界で活躍する声優さんたちの素顔を知ることができる貴重なインタビューを掲載するBugBug本誌の人気コーナー「BugBug声優STATION」。BugBug7月号では逢真井もこさんに、デビュー時の思い出やブランク期間を経た後についてロングインタビューで語っていただいたぞ。ここではその一部を掲載しよう。
▲デビューから10年の逢真井もこさんが登場。様々な事情から活動が止まっていた時期もあったが、今ではさまざまなヒット作のメインヒロインに抜擢されている
ディズニープリンセスになりたかった子供時代
大学卒業後の養成所選びは現実的な状況判断で
──逢真井もこさんが声優というお仕事を認識されたのはいつくらいだったのですか?
逢真井:小学校に上がる前なんですが、ディズニーアニメが好きで、『アラジン』のジャスミンになりたかったんです。そしたら親戚から「だったら声優になれば」と言われて、そういうお仕事があるんだなって。
──小学校に入る前の子供に対して、ずいぶん現実的なアドバイスですね(笑)。
逢真井:「母が映像系の仕事をしていたので、それで親族も現実的なアドバイスをしてきたんだと思います。とはいえ、母も私の出産を機にそっちの仕事はやめているんですけどね。だから子供時代はアニメやゲームにしっかり浸かってきました。その中で声優という仕事への意識はずっとあったんだと思います。
──具体的に声優を自分の仕事として決められたのはいつくらいだったんですか?
逢真井:中学生くらいには「声優になれたらいいなあ」と思っていたんですが、母がそちらの大変さを知っていたので反対されていました。それで他の進路を考えたりもしたんですけど、大学に進学して就活が始まる前に「声優の道を認めてもらうか、大学を中退するか」って言って、認めてもらいました。今でも母には「あの時は親を脅しやがって」って言われます(笑)。
──思い切りましたねえ(笑)。では中高時代は普通にアニメ好きとして生活していたんですか?
逢真井:中学時代はそうでした。でも高校が地方の進学校で、かなり厳しかったんです。それでついていくことに精一杯でしたね。
▲2023年以降は誰もが知っている話題作への出演も着実に増えている。奇想天外なラブコメ『マガルミナ』でもトリッキーなキャラクターであるティナを好演
──そして大学卒業前にお母さんを説得して声優の道に進まれたわけですね。
逢真井:はい。ゲーム系で実績のある事務所の養成所に入りました。
──最初からゲーム系の声優を選ばれたんですか?
逢真井:年々、声優の低年齢化が進んでいて、大学を卒業した後に一から始めるとなると、メインストリームでお仕事をしていくのはだいぶ厳しいのではないかと感じていました。それと学生時代に友人に進められて美少女ゲームをプレイしていて、このジャンルも好きだったんです。自分がこれから声優として活動していくなら、美少女ゲームも視野に入れていくべきだなって判断しました。
──ちなみに学生時代にお好きだった美少女ゲームって、どういった作品でした?
逢真井:『神樹の館』(Meteor)とか『おたく☆まっしぐら』(銀時計)とか。田中ロミオさんのシナリオが好きだったんです。他には『車輪の国、向日葵の少女』(あかべぇそふとつぅ)とかですね。私に美少女ゲームを勧めてくれた友人がシナリオ系作品を好きだったというのもありますが、そういう作品を遊んでみて「美少女ゲームって楽しい!!」って思ったんです。
──そうだったんですね。話を戻しますが、養成所は何年制だったんですか。
逢真井:2年です。その後に事務所の預かり所属として入所することになりました。
──養成所では美少女ゲーム的なレッスンもありましたか?
逢真井:いえ、主にダンスや即興芝居などお芝居の基礎になる部分を学ばせていただきました。アニメやゲームに特化したレッスンというわけではなかったので、あまりマイクワークにも明るくなくて…最初の頃は現場でご迷惑をおかけしてしまっていたかもしれません(笑)。
▲学生時代から美少女ゲームが好きだったという逢真井さん。最初からゲーム系の養成所に入り、2016年に美少女ゲームのお仕事デビュー
デビュー2年でモブ&サブキャラで13作品出演
──美少女ゲームデビューは2016年発売の『恋する乙女と守護の楯 ~薔薇の聖母~』(AXL)でした。
逢真井:この時はまだ養成所生でした。「なんとかだべ」みたいな、いわゆる田舎しゃべりをするキャラをやらせてもらったんです。そしたら収録後にマネージャーさんから「面白かったよ」って言ってもらえて、面白がってもらえることって大事なんだなって思いました。
──ゲーム収録は、『恋する乙女と守護の楯』が初めてだったんですか?
逢真井:実はこの時期って、モブキャラやサブキャラのお仕事をいくつかいただいていて、収録順と発売順が違っているんですよね。なので、どの作品が最初かはちょっとはっきり覚えていないんです。ゲーム収録以外にもサンプル録音のために、スタジオに連れていっていただいていました。
──そうだったんですね。確かに2016年、2017年と、沢山のゲームに出演されています。
逢真井:この頃はお仕事をいただけることが本当に嬉しくてたまらなくて。色々なモブキャラをお任せしていただく中で、その都度出来ることを全力でぶつける気持ちで収録に臨んでいました。
──手元の資料だと、モブやサブキャラとはいえ、その2年間で13タイトルに出演されていますね。
逢真井:仕事に対してこういうのもよくないかもですが、とても勉強になりました。現場ではディレクターさんに「もっとこんな風に」と指導していただいて、「そういうやり方もあるのか」と気づいたことも沢山ありましたし、この時期は多くの現場で鍛えていただきました。
──ちなみに名前ありのサブキャラは『恋と恋するユートピア』(らぶまてぃっく)が最初でしたが、モブキャラの収録とは違いましたか?
逢真井:モブキャラだとセリフが3つとか4つくらいというのも多いので、ちゃんと作品の時系列や人間関係の中で沢山のセリフがしゃべれるというのが衝撃的でした。それと『恋と恋するユートピア』には同じ事務所の先輩も出演していたんですが、一緒にスタジオ入りして見学させてもらえたんです。なのでずっと「おおー」って感じでした(笑)。ありがたかったですね。
▲メインキャラに関わらないサブキャラ、モブキャラのお仕事で経験を積んでいった逢真井さんは、『恋と恋するユートピア』でサブキャラを演じることでメインキャラたちとの人間関係ありの長ゼリフに初挑戦
キャスト決定前にスタジオオーディションも経験
──そして2018年発売の『処女はお姉さまに恋してる ~3つのきら星~』(キャラメルBOX)で初のメインヒロイン出演です。
逢真井:『おとぼく』は私も知っている人気作品だったので、めっちゃ緊張しました。ただ、記憶違いかもしれませんが、収録順だと『ぱらだいすお~しゃん』(PIXEL MINT)の方が先だったような気がします。
──あ、そうなんですね。
逢真井:しかも『ぱらだいすお~しゃん』はテープオーディションの後にスタジオオーディションがあったんです。メーカー側の方も何人かスタジオに来ていて、マネージャーさんが「この子、まだ慣れてないのよ」みたいに説明していましたね(笑)。ブースの中で「頑張ろう!! やるぞ!!」ってぶつぶつ言ってたんですけど、マイクがオンになっていて、「全部聞こえるから、変なことしゃべらないように」って言われたりして(笑)。
──でも無事にオーディションを通過して、メインヒロイン役を掴んだわけですよね。
逢真井:とても嬉しかったです。収録の時にシナリオライターさんとお話しする機会があったんですけど、自分がどれだけこのキャラが好きかを語るだけで終わってしまった記憶しかありません(笑)。
──かなり思い入れのある作品だったんですね。
逢真井:最初に作品資料を見た時から、「絶対この子をやりたい」と思っていたキャラだったんです。作品もキャラも大好きになっていて、オーディションの結果が出る前にメーカーさんがイベントで作品のパンフレットを配布していたんですが、私ももらいに行っちゃいました(笑)。
▲オーディションを受ける前、作品資料を見た時から大好きになったという『ぱらだいすお~しゃん』の空子。その思いもあってか、見事オーディションを通過して初のメインヒロイン役を獲得!!
メインヒロインデビュー以降始まる暗黒の4年間
歩サラさんとの再会と言葉が活動再開の足掛かりに
──確実に階段を昇って行った逢真井さんですが、2019年からしばらく出演作品が途絶えています。この時期、なにかあったのでしょうか。
逢真井:色々と環境の変化がありまして…。自分の中でも暗黒の4年間というか、正直声優の廃業も考えた時期でした。そんな中でも見捨てないでくれた方からお仕事もいただけていたんですけど、かなり厳しい時期でしたね。
──2018年にメインヒロイン作品が続いてすぐだったので「どうしたんだろう?」と思う方も多かったと思います。
逢真井:そうですよね。環境の変化についていこうとする中で自分のバランスが壊れてしまったというか。自分の人生をどんな風に組み立てていけばいいか分からず低迷していた時期ですね。
──そんな中で2022年に美少女ゲーム作品に復帰。以降、今まで仕事を続けられています。この復帰にきっかけはあったのですか?
逢真井:この時期に自分のことを気にかけてくれていた制作さんが、「誰か会いたい人はいますか?」と尋ねてくれたんです。それがきっかけで歩サラさんと久々にお会いして、一緒に食事をした時に「声優を辞めようと思っています」って相談したら、「もうちょっと頑張ってみたら?」という言葉をかけてもらって。現場で活躍している先輩にそんな風に言ってもらえて素直に励まされましたし、その後も歩さんには色々と相談に乗っていただいたりして、自分一人でぐるぐると考えていた頃には見えていなかったものにも気付けて、視界が開けたと言いますか…。「もう一度、頑張ってみよう」と思うことが出来ました。皆さんの善意で活動を続けられたことに感謝しています。
▲厳しい時期はあったものの、出会った人たちの励ましもあって闇を抜けることができたという逢真井さん。復帰後は話題作への抜擢など、どんどん活躍の場を広げていっている
サブキャラでチャンスを掴みメインヒロインに
異なるキャラを演じたCOSMIC CUTEの2作品
──そうして復帰後、2022年、2023年と活動を続けられて、2024年からは一気に出演作も増えて今に至ります。改めてこれまでのキャリアを振り返って、転機になった作品や印象深い作品を教えてください。
逢真井:まずは『空のつくりかた』(COSMIC CUTE)です。サブキャラなんですが、この現場を経験することで「お芝居は楽しいな。やっぱりこの仕事が好きだな」って改めて思うことが出来たのと、同じCOSMIC CUTEさんの『雲上のフェアリーテイル』にメインヒロインで出演させていただいたことで、自分の中で自信になりました。それとこの2作品は世界が繋がっていて、もちろん私が担当したキャラは別キャラなんですが、「美少女ゲームってこういう経験もできるんだ」って美少女ゲームの可能性みたいなものに改めて興味を持った作品でもあります。嬉しかったですね。
──『雲上のフェアリーテイル』の時に、キャスティングの理由を話されたりはしなかったんですか?
逢真井:特にはなかったです。『空のつくりかた』で「良かったよ」って言ってもらえましたけど。『空のつくりかた』の千種ひなたってちょっと変なキャラで、興奮すると鼻血を吹き出すような女の子なんです。私は声質がむちゃくちゃ良いわけでもないですし、奇抜な演技が出来るわけでもないからこそ、「面白かったな」って言ってもらるような演技でフックを作らなきゃダメなのかもって思ったのも、『空のつくりかた』で「よかった」と言ってもらえたからでした。なのでメーカーさんに送るサンプルボイスも、面白そうって思ってもらえる音源を入れてみたりしていましたね。
──なるほど、そこで勝負しようと思われていたんですね。
逢真井:でも先ほどお話しした『ぱらだいすお~しゃん』のスタジオオーディションの時に、マネージャーさんから「面白くなくていい。今日は“可愛い”が必要なんだからね」って言われて(笑)。そんなことを念押しされるほど私は行き過ぎていたのかって思って、この時は「可愛く可愛く」って念じてブースに入ったら受かったので、そこから考え方を改めました。
▲美少女ゲームの可能性を改めて感じ、どのように演じるのが試行錯誤し…これらの作品でさまざまな経験を経たことが逢真井さんの転機につながる
収録スタジオが良い雰囲気になるような現場に
キャラの日常をイメージするまでがキャラ作り
──ここからは作品を離れてお話を伺っていきます。逢真井さんが収録の際に一番大切にしていることはなんでしょう。
逢真井:私もスタジオの方もメーカーさんも、全員が笑顔で「また!!」って言って収録を終われたらいいなと思っています。お芝居も頑張りたいし、収録の時のコミュニケーションも良い感じで進めていきたいし、メーカーさんにも「よしよし」と思ってもらいたいし、エンジニアさんにも「こいつは録りやすいんだよな」って思われたい。収録を終えた時に全員笑顔でいられる現場を目指していきたいなと思っています。
──収録の準備で気を付けていることはいかがですか?
逢真井:台本はもちろん一生懸命チェックしますし、自分の場合はそのキャラが作品以外の部分で日常的にどんな動きをするのかイメージしたいんですよね。例えばコンビニに立ち寄った時にどんな行動をとるか。真っすぐ目的の棚に向かうのか、まずは雑誌コーナーに立ち寄るのか。それがイメージ出来る状態じゃないと、なんだかお芝居が中途半端になってしまうような気がして。自分にとってキャラを掴むということは、そのキャラの日常をイメージ出来る状態なので、そのあたりを気をつけています。
──台本を読むときに意識するポイントはありますか?
逢真井:機能的なセリフってありますよね。それがきっかけで事件が起きるとか、関係性が変化するとか。それはちゃんと立たせたいなというか、「ここって特別なセリフなんだよ」って伝わるようにしたいですね。ただこれに気付けるようになったのは最近で、以前は分かっていませんでした。以前は「このセリフは大事だけど、この会話の流れで変に立たせたら不自然じゃん」って思っていたけど、今ではゲーム体験として重要なセリフだから、と意識が変わりました。
▲『オトメ世界の歩き方』では他の出演者の方々と一緒にOP曲「華嵐」を歌った逢真井さん。歌手としての活躍にも期待だ
保護ネコと過ごす時間に癒されている毎日
これからもヒロインの可愛いを大切に
──プライベートについてもお伺いします。オフの日はどのように過ごされていますか?
逢真井:昨年11月に保護ネコをもらい受けまして、お休みの日はほとんどネコちゃんにご奉仕して過ごしています。今は猫のおやつを色々探しています。いろんなタイプを食べて、健康に長生きしてほしくて。
──仲の良い声優さんはいらっしゃいますか?
逢真井:仲が良いというか、歩サラさんには本当にお世話になっていますし、奏雨さんにもお世話になっています。あとは…私、人見知りでなかなか友達になれないんですよね。YouTube配信でコラボとかもしているのに(笑)。要しおりさんはコラボで一緒に遊んでくれるので、一方的に大好きです(笑)。
──今後やってみたいお仕事などはありますか?
逢真井:私、女装主人公作品にご縁があるみたいで。『恋する乙女と守護の楯』や『処女はお姉さまに恋してる ~3つのきら星~』、『オトメ世界の歩き方』など色々な形で女装主人公と関わってきました。なのでいつかは女装主人公役をやってみたいですね。可愛い女の子と絡む側になりたいです(笑)。
──『オトメ世界の歩き方』ではOP曲を歌われましたが、歌のお仕事などはいかがですか?
逢真井:歌うこと自体は大好きで実際にOP曲の収録は楽しかったので、機会があれば歌いたいですね。キャラソンとかもっといっぱい出てほしいと思います。
──これまで声優というお仕事を続けてきた中で、楽しいこともあれば大変なこともあると思います。そちらを教えていただけますか?
逢真井:美少女ゲーム、恋愛ゲームの見どころの一つに、恋愛関係に入ってからヒロインが女の子として可愛くなっていくところがあるじゃないですか。そこを自分なりに「この子はきっとこう可愛くなる」と演じたのをユーザーさんが見てくれた時、「可愛かった」「ここが良かった」って言ってくれると、やっぱり嬉しくなりますよね。その感無量感が脳汁出るほど楽しいです。大変なのは…やっぱり役の数には限りがあるので、やりたかったけど回ってこなかったお仕事ってもちろん沢山あって、そういうことが続いても諦めずに前を向いて頑張るというのはやっぱり大変でもありますね。それでも周りの皆さんのおかげでなんとかかんとかやってこれているので、その感謝の気持ちの方が大きいです。特に自分は一度諦めてしまっているので。
──今日はありがとうございました。最後にBugBug読者にメッセージをお願いします。
逢真井:暗黒の4年間も含めてまだまだキャリアの浅い私なので、読者の皆さんの中には「誰だ、お前は」と思われている方もいらっしゃると思います。そんな中でインタビューのお話をいただいて光栄でした。このインタビューで、「こんな風に頑張っているんだな」って思われたら、ぜひぜひ私の出演している作品をプレイしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
▲6月26日(金)に発売されたばかりの『マガルミナ』は印象的なキャラクターたちとの先の展開が予想できないラブコメディ。逢真井さんの演じる、一人称が「あーし」なギャル・ティナに注目♪
今後の活躍にもますます期待しちゃう逢真井さんのインタビュー全文はBugBug7月号に掲載!!
逢真井さんのこれまでの迷い、挑戦、苦難と改善…といった歴史が垣間見えるような貴重なインタビュー。BugBug7月号ではA4カラー4ページに渡って、他にもこれまで出演して忘れられない作品への濃厚なトークが飛び出しているので必見だ。
公式イラストでは、ひつじのマスコットキャラクターイラストが可愛い逢真井さん。すでに彼女のファンな人も、これからファンになる人も、きっと彼女の活動から目が離せなくなるぞ!!
▲貴重な直筆サイン色紙をもらえるのは1人だけ!! BugBug本誌の応募用紙、プレゼントグッズ希望欄に「A」と記入してアンケートを送ろう
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