
夏を舞台に恋と情欲を描く『夏への方舟』シリーズが生まれた経緯、そしてその魅力を聞いてみた
ひとつひとつを低価格でリリース、三部作の構成で人気のArgonauts最新作『夏への方舟Ⅲ』がいよいよ発売間近。
夏の田舎を舞台に美麗なCGとエッチアニメが魅力の『夏への方舟』シリーズの魅力やブランドの詳細を、BugBug2月号では企画・原案の呉氏にカラー6ページを使って直撃インタビュー!! その一部をここでお見せしよう。
▲MOONSTONEではシナリオも手がける呉氏。Argonautsでは企画・原案を担当
DL販売が主流の業界変化を見越して
低価格三部作リリースの新ブランドを
──Argonautsは2018年のデビュー以降、コンスタントに新作ソフトを発売しています。改めてArgonautsというブランドのコンセプトをお聞かせください。
呉:元々Argonautsを立ち上げた時に三部作という形での作品制作を考えていました。MOONSTONEやMOONSTONE Cherryとは異なる発売形態のブランドというのが立ち上げのコンセプトと言えます。
──Argonautsで三部作にこだわった理由を教えてください。
呉:その当時から「今後の美少女ゲーム市場はDL販売が主流になっていくんだろうな」と考えていました。そういう中でゲームを発売する際に、三部作だとタイトルを長く露出できるのではないかと考えたんです。それと低価格やミドルプライスの作品であれば、おまけパックなどの展開もやりやすいと考えたこともあります。
──Argonauts第1弾の『うちカノ』シリーズ以降、4~5カ月ごとに1本というコンスタントなペースでシリーズ作品をリリースされています。この安定したリリーススパンも最初から考えられていたのでしょうか?
呉:そうですね。三部作ですが、最初にシナリオは3本全てを完成させてから作画作業に入っていきます。そして無理なく発売できるような状況になったタイミングでリリース情報を出しているんです。その際に4~5カ月に1本というスパンは意識していますね。
──ということは、シナリオ作成は通常のヒロイン3人作品を制作するのと同じ流れで制作されているわけですね。
呉:そうなりますね。シナリオが出来上がれば全体のスケジュールも見えてきますから。逆にシナリオが完成しないと先が読めないって感じはあります。
▲包容力のあるお姉さん、元気な妹、そして引っ込み思案な幼馴染…という順番になった理由もBugBug本誌のインタビューでは語られているぞ
三部作もシナリオはまとめて最初に完成に
コンプリートセット人気で感じた手ごたえ
──こういう作品作りをしているメーカーさんにお話を伺うと、「1本目を発売した後に送られてきたユーザーの意見を2本目以降に反映して…」というようなお話をされることもあるのですが…。
呉:ああ、なるほど。Argonautsではそういう作り方は無理ですね。1本目が発売された段階では作品内容が固まってしまっているので。次のシリーズで反映することは可能なのですが、三部作内で反映させることは無理なんです。
──やっぱりそうなんですね。
呉:ですがこの制作スタイルだからこそ、これまでのシリーズ全てで最初に発表した通りの発売スパンできっちりリリースすることができているというのもあります。そのあたりをご理解いただけるとありがたいですね。
──確かにその通りだと思います。そうした制作スタンスの中からすでに4本の三部作シリーズが発売されています。この三部作シリーズに手ごたえを感じたタイミングなどはあったのでしょうか。
呉:『うちカノ』3本目の『家の恋人』をリリース後に、3作品をまとめた『うちカノ』シリーズコンプリートセット』をFANZA GAMESでリリースしたんですが、これがご好評いただけたんですね。その時に「こういうやりかたもありなんだな」って手ごたえを感じましたね。
▲Argonautsは最初から三部作でのリリースを狙いとしたブランド。その第1弾作品は、家に帰ると恋人がいる…というシチュエーションを楽しめる『いえカノ』シリーズだ
「夏」と「田舎のお姉さん」をキーワード
にしたゲームというのが最初にありました
──そして2024年5月からスタートしたのが『夏への方舟』シリーズですが、2025年1月に3作目の『夏への方舟Ⅲ』がリリースされて三部作完結となります。この『夏への方舟』シリーズの企画はどのように立ち上がったのですか?
呉:「夏」と「田舎のお姉さん」をキーワードにしたゲームを作りたいというのが最初にありました。なので企画のメインとなるのは『夏への方舟Ⅰ』のヒロイン・高萩瑠璃子なんです。ただ、三部作をヒロイン一人で制作するというのはさすがに難しいので、そこから妹の美玖、幼なじみの紫織とヒロインを広げていった感じですね。
──ということは、瑠璃子ありきで誕生した企画なんですね。
呉:そうなりますね。
──他の三部作も、同じような企画の立ち上げ方なのでしょうか?
呉:いえ、それぞれ違います。『癒してあげたい』シリーズは「サキュバスヒロインでゲームを作りたい」というところが最初ですし、『美娼女学園』シリーズは「暗い印象の物語を作りたい」というところから始まっています。
──それぞれ、企画コンセプトの切り口は異なっているんですね。
呉:そうですね。最初の入り口はそれぞれ違っていて、それを三部作で見せるにはどうしたらいいかを考えてキャラ設定などを作っていくという流れでしょうか。
▲ある意味彼女を描きたいために『夏への方舟』はスタートした…と言っても過言ではないヒロイン、瑠璃子
目線や表情で、引っ込み思案
というキャラクター性を表現
──さて、今回の作品で三部作が完結する『夏への方舟』シリーズですが、過去2作品へのユーザーの反響などはいかがですか?
呉:シリーズへということになると、『夏への方舟』からエッチシーンにアニメーションを入れているんです。それについてはユーザーの皆さんも気に入っていただけているようです。
──前作はサキュバスものでしたが、今回はある意味普通の女の子ヒロインです(笑)。そのあたりはいかがですか?
呉:Argonautsのユーザーさんには普通の女の子の方が反応は良いみたいですね(笑)。サキュバスも人気だとは思うんですが、印象が強すぎるせいか敬遠してしまうユーザーさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
──『夏への方舟Ⅲ』ですが、ヒロインの絹佐紫織はどのようなキャラなのでしょう。
呉:定番的な幼なじみ。優しくて大人しい。これといった特徴がないのでキャラデザインは大変だったと思いますが、「一番気になるキャラ」と言ってくれるユーザーさんも結構いらっしゃいますね。
──紫織のキャラデザインの指定はどういったものだったのでしょうか?
呉:先ほども言いましたが、これといった特徴のあるキャラではないのでデザインはけっこう難しかったんです。そんな中で意識したのは上目遣いというところ。絵にすると微妙なところなんですが、立ち絵なんかでも上目遣いに見えるようにお願いしました。
──言われてみると、確かにそうですね。
呉:こういった目線や表情で、引っ込み思案というキャラクター性を表現したいと思いました。
▲優しくて大人しい、というキャラクターは強烈な個性を持つキャラクターに比べるとデザインが難しい。しかし細やかな工夫により魅力的なキャラクターとなった、紫織
アニメーションはエッチの見どころ
──エッチシーンについてですが、見どころはアニメーションですがこれはどういう経緯で導入することになったのでしょう。
呉:エンドロールにもクレジットされているんですが、恋純ほたるが付き合いのある会社を紹介してくれまして、「ゲームのエッチシーンにアニメーションを取り入れてみては?」と提案してくれたんです。自分としてもゲームに新機軸を入れてみたいと考えていたので、エッチアニメーションを導入することにしました。実際にユーザーさんの反応も上々なので、入れてよかったなと思っています。
──アニメーションはLive2Dで作られているんですよね。
呉:そうです。販売する側としても購入する側としても、セールスポイントが分かりやすくなったというのもメリットですね。
──逆に大変だったことなどはありますか?
呉:一つは普通のイベントCGであれば描かなくていい部分も用意しなければいけないこと。そのため予算も手間もかかるようになりました。もう一つは動きの指定の難しさです。アニメーションのコンテは私が書いているんですが、最初はどんなコンテでどんな指定を出すか勝手が分からなくて苦労しました。これはやっていくうちに、すぐ慣れましたけどね。
──かなり細かい指定が必要なんですね。
呉:ひと口にエッチシーンといっても、同じ動きの繰り返しではないですからね。セリフや感じ方によって動きは細かく変わりますから、それを指定していくのは大変でした。とはいえ、さきほども言いましたようにユーザーさんにも好評でしたからやってよかったですね。
▲『夏への方舟』からはHシーンにアニメーションも導入!! 単純なループではない生々しい動きの表現には苦労したようだ
夏の田舎っぽい空気感を感じられる
背景が揃っていると思います
──エッチシーンのシチュエーションでこだわった部分はありますか?
呉:『夏への方舟』シリーズは夏の田舎が舞台ということなので、エッチシーンでも綺麗な背景をつけることは意識しました。『夏への方舟Ⅲ』でも蛍が舞っている中でのエッチというCGを入れています。
──確かに公式HPでも公開されていますね。それ以外にも屋外が印象的なCGがシリーズを通して用意されています。
呉:エッチシーン以外でも、夏の田舎っぽい空気感を感じられる背景が揃っていると思います。このシリーズで背景をお願いしているのがとても上手い方なので、ぜひそちらにも注目していただければと思います。
──確かにこのひまわり畑は圧巻ですね。その背景に注目してCGを見ると、例えば『夏への方舟Ⅱ』で美玖が屋上にいるCG。レイアウトにしても入道雲の描き方にしても、ものすごくインパクトがあって、このレベルのCGを楽しませてくれるメーカーもそこまで多くはないと感じてしまいます。
呉:今回は外部のグラフィッカーさんにお願いしているのですが、背景も描ける非常に能力のあるグラフィッカーさんなんですね。それでこういう印象的なCGをお願いできてもいるんです。こちらが伝えたイメージを本当に素晴らしいCGに仕上げてくれています。もちろん美少女ゲームなので女の子とエロシーンがメインなんですが、それ以外のところでも楽しんでもらえればと思います。
▲女の子の可愛さだけでなく、観ただけで夏の空気感が伝わる背景も本作の魅力だ
──『夏への方舟』シリーズのCVのキャスティングはどのように決められたのでしょうか。
呉:キャスティングはいつも決定する直前に他のメーカーさんのHPでサンプルボイスを聴いて、キャラのイメージに合う声を探しています。その時に最近人気のある作品を中心にチェックするようにしているので、結果的に現在出演作の多い声優さんにお願いする形になりますね。
──チェックから確定まで全て呉さんが担当されているんですか?
呉:CVについてはそうです。
──なるほど。確かに『夏への方舟』シリーズに出演されている歩サラさん、蒼乃むすびさん、風鈴みすずさんのお三方とも出演作の多い声優さんですね。それ以外に今回のCV選定のポイントはありましたか?
呉:うーん、やっぱりキャラのイメージに合った声ということですかね。そこが一番です。
──それでもこれくらいのキャストが集まると、ファンの方も盛り上がるんじゃないですか?
呉:そうですね。喜んでいただけているかなあとは思うのですが、それを直接伝えてくれるほど熱いファンは、うちのユーザーさんにはいないみたいで(笑)。
──ぜひキャスティングや演技の感想などもArgonautsさんに伝えてほしいですね(笑)。
呉:ぜひお願いします(笑)。
▲各ヒロインのCVを人気声優さんたちが担当する、三部作に分かれたひとつのストーリー。結末の感想と声優さんたちへの応援をArgonautsに伝えてみよう
動き出すMOONSTONEの最新タイトル
2025年は新作情報のチェックを忘れるな!!
──今後についてですが、Argonautsの三部作シリーズは次回作以降も計画されていますか?
呉:三部作シリーズはもう少し続けていこうと考えています。ただ次回作は現在MOONSTONE作品の制作を進めているので、しばらくお休みとなります。
──MOONSTONEの新作ですか!? これはどういった作品になるのでしょう?
呉:『サクラノモリ†ドリーマーズ』や『仄暗き時の果てより』のようなサスペンスホラーテイストの作品です。私がシナリオを担当しているんですが、すでにそちらは完成しています。
──原画家などは決定しているのですか?
呉:原画はやまかぜ嵐が担当します。それもあってArgonautsは一休みといったところです。
──そうなるとArgonautsファンにとっても入りやすい作品になりますね。正式な発表はいつくらいになるのでしょうか?
呉:それについてはもう少々先になると思いますので、お待ちいただければ、
──MOONSTONE Cherryはいかがでしょう。
呉:こちらの方がMOONSTONEの新作より進んでおりまして、2025年前半には発表されます。作品的には『夕凪荘のS級の彼女たち』のようなイチャラブハーレム作品になります。
──これは2025年も楽しみですね。それでは最後に、BugBug読者へメッセージをお願いします。
呉:『夏への方舟Ⅲ』もエッチシーンを含めて色々頑張って制作しています。そして2025年は前半でMOONSTONE Cherry、そして後半にはMOONSTONEからの情報もお出しできるかもしれません。ぜひ期待してください。
▲『夏への方舟』シリーズ各作品ごとに専用の主題歌が用意されている。ソフトと一緒にこちらもコンプリートしてみよう🎵
『夏への方舟III』主題歌 【願うゆらゆら】
三部作を前提とした構成だからこそできる物語と登場人物の深みを堪能しよう
低価格タイトルながら濃厚なドラマとHで人気の『夏への方舟』シリーズ、その魅力が伝わっただろうか。気になった人はBugBug2月号掲載のインタビューでぜひ全文を読んでみてほしい。
Argonautsの三部作シリーズは本作で少しお休みということだが、MOONSTONE系ブランドの新作が控えているといことでそちらも楽しみだね!!
▲過去の三部作シリーズの主題歌を収録した『Argonauts Vocal Album vol.1』も発売中!!
夏への方舟III
Argonauts
2025年1月31日発売予定
AVG、DVD/DL、18禁、Win10/11
通常版:3,630円(税込)、DL版:3,400円(税込)
抱き枕カバー付き:16,830円(税込)
ボイス:あり、アニメ:あり
原画:やまかぜ嵐
シナリオ:灰瞑
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